面談で本人の希望を伝える方法|言葉以外の選択肢と確認のしかた

困った場面から考える

面談で本人の希望を伝えたいのに、うまく言葉にならないことがあります。そのときは、本人の発言だけに絞らず、日常で見えた「選ぶ・避ける・続ける」を手がかりに伝えると、話し合いが進めやすくなります。

大事なのは、気持ちを無理に言わせることではありません。家庭で見えた事実と保護者の見立てを分けて持ち、面談では「本人の希望をどう確認するか」を一つずつ確かめる、という進め方です。

言葉にしにくい希望は、行動の選び方から見える

「好き」「苦手」をすぐ決める必要はありません。まずは、本人がどの場面で近づいたか、どこで離れたか、何があると続けやすそうだったかを見ます。

たとえば次のような違いがあります。

  • 例1:工作の時間には自分から席に座ったが、説明が長いと手元を見ていた。→ 活動そのものより、説明の長さや進め方に負担があるのかもしれない、と確認しやすい。
  • 例2:外遊びは途中で終わったが、片づけの声かけがあると最後まで動けた。→ 活動を嫌がったとは限らず、終わり方や声かけの形が合うかを見直せる。

この見方が役立つのは、言葉だけだと「やりたい/やりたくない」が強く出すぎることがあるからです。行動の記録は、本人の希望を断定するためではなく、面談で確かめる材料になります。

家庭で拾いやすいサインを、事実として残す

記録は長くなくて大丈夫です。見たことを短く残し、解釈はあとに分けます。

  • 自分から近づいた活動
  • 途中で離れた場面
  • 表情が和らいだ時間
  • 助けを求めた方法
  • 帰宅後にもう一度やりたがったこと

たとえば、「静かな場所だと落ち着いていた」は見立て、「宿題の前に一人で座っていた」は事実です。両方あると、面談で「どの条件なら取り組みやすいか」を確かめやすくなります。

逆に、本人が疲れていたのか、活動が合わなかったのかがまだ分からないときは、無理に理由を決めません。ひとまず「いつ・どこで・何が起きたか」だけを残すほうが、次の確認につながります。

面談では、結論より確認したい点を先に伝える

話し始めに長い説明は要りません。短い一文で、見えた事実と確認したいことを分けると伝えやすくなります。

会話例
「本人は言葉で説明しにくいことがあります。家では工作は続けたい様子でしたが、片づけは手伝いがあると進みやすそうでした。本人の希望を、言葉以外も含めて確認してもらえますか。」

会話例
「こちらの見立てかもしれませんが、疲れている日は長い説明が入りにくいようです。本人が選びやすい関わり方を一緒に考えたいです。」

この言い方にすると、本人の代わりに結論を断定しなくて済みます。支援先や相談支援に伝えるときも、事実・見立て・確認したいことを分けるほうが、話がかみ合いやすくなります。

言葉以外の伝え方を、面談でどう確認するか

面談では「本人が話せるかどうか」だけでなく、どの手段なら気持ちを示しやすいかを確認します。方法は一つに限りません。

  • 絵カードや写真で選ぶ
  • うなずく・指さす
  • 「AとBのどちらがよいか」で選ぶ
  • 活動のあとに短く振り返る

たとえば、言葉での説明が難しい子でも、「やりたい活動を写真で選べる」と伝わりやすいことがあります。別の子では、写真よりも「今はここ、次はこれ」と流れを示したほうが落ち着くこともあります。どちらが合うかは、場面によって変わります。

保育所等訪問支援のように、園や学校など実際に過ごす場で関係者と考えるサービスでは、普段の様子をどう見取り、どう共有するかを確認すると話しやすくなります。保育所等訪問支援の案内

確認質問は、答えやすい形に絞る

質問が多いと、面談の焦点がぼやけます。本人の希望を知りたいときは、必要なものだけ選びます。

  • この場面では、本人は何を選びやすいですか。
  • 言葉以外で気持ちを伝える方法はありますか。
  • 今の関わりで、続けやすい点と調整したい点はどこですか。
  • 家庭で見えた様子を、どの場面に結びつけて考えるとよさそうですか。
  • 次回までに、何を記録しておくと確認しやすいですか。

答えがすぐ出なくてもかまいません。次に見る場面を一つ決めるだけでも十分です。面談は、その場で結論を出すより、確認のしかたをそろえる場として使うほうが進めやすくなります。

共有するときは、目的と範囲を先にそろえる

写真、作品、メモを見せるときは、何のために使うのかを先に確認すると安心です。共有相手も、必要な範囲だけに絞ります。

たとえば、家庭では「帰宅後に横になった」という事実がある一方で、「疲れていそう」は保護者の見立てです。両方を分けておくと、相談支援や支援先での確認がしやすくなります。

相談支援では、利用後の振り返りや計画づくりの中で、こうした情報を整理していけます。制度の条件や手続きは担当窓口で確認しつつ、面談では本人の希望をどう扱うかを中心に話すとずれにくくなります。こども相談支援Un-School計画の案内

FabriCoでは、ものづくりやロボット、プログラミングなどの活動を紹介しています。活動名だけで決めず、本人が選びやすい関わり方や、説明の長さ、切り替えのしやすさも合わせて見ると比較しやすくなります。FabriCoの施設案内

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“面談で本人の希望を伝える方法|言葉以外の選択肢と確認のしかた” への2件のフィードバック

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