モニタリング面談に持っていく一枚メモは、長文にしなくて大丈夫です。最近の様子・本人の反応・相談したいことが短くまとまっていれば、面談の入口として十分役立ちます。
この記事では、相談支援の面談で当日そのまま見ながら話せるように、何を書くと伝わりやすいか、どんな順で書くか、書きにくいときはどう分けるかを整理します。
一枚メモは「事実・見立て・相談点」の3つで十分
まずは、細かい経過を全部並べるより、事実・見立て・相談したいことの3つに分けると書きやすくなります。原因を決めつける必要はありません。
| 書く内容 | 例 |
|---|---|
| 事実 | 放課後の支援のあと、帰宅すると会話が少ない |
| 見立て | 予定が続く日は疲れが出やすいように見える |
| 相談点 | 曜日の組み方や帰宅後の過ごし方を相談したい |
この順に書くと、面談で「何が起きたか」と「何を一緒に考えたいか」が分かれます。支援者に伝える材料としては、それで足ります。
当日持参する1枚に入れたい4項目
1枚に収めるなら、次の4項目が扱いやすいです。全部そろわなくても、書けたところだけでかまいません。
- 最近の場面:この1〜2週間で気になったことを1つ
- 本人の言葉・反応:「疲れた」「行きたくない」など、覚えている範囲で
- 家庭で気づいたこと:休むと落ち着く、予定変更で荒れやすい、など
- 相談したいこと:調整してほしい点を1〜2個にしぼる
たとえば、学校行事のあった週に帰宅後の反応が変わったなら、その1場面だけでも十分です。毎日の記録にする必要はありません。
記入例1:疲れやすさが気になるとき
以下は記入例です。実際の経験を示すものではありません。
学校行事のあった日は、帰宅後に話しかけても返事が少ない。本人は「今日はもう何もしたくない」と言った。30分ほど休むと少し会話しやすくなった。予定が続く日は疲れがたまるように見えるので、放課後の負担を調整できるか相談したい。
この書き方のよい点は、感想だけでなく、見えた場面と試せたことが一緒に残ることです。面談では「休む時間を先に確保する」「通う曜日を見直す」など、具体的な話につながりやすくなります。
記入例2:希望はあるが言葉にしにくいとき
本人が長く話せない、希望がはっきり言えない場合もあります。そのときは、言葉以外の反応を書けば十分です。
見学の話をすると、本人はうなずいたが言葉は少なかった。帰宅後に写真を見せると、ロボットづくりの場面に少し目を止めた。本人の希望がまだ言葉になりにくいので、面談では活動の選び方や参加しやすい条件を一緒に確認したい。
この例では、本人の気持ちを断定していません。見えた反応と、保護者として確認したいことを分けているため、面談で次の質問を出しやすくなります。
相談支援の場では、活動名そのものよりも、どの場面で落ち着くか、どんな関わり方だと話しやすいかを確認すると整理しやすくなります。FabriCoのようにものづくりや対話を特色にしている事業所を見ている場合も、内容だけでなく関わり方を聞く視点が役立ちます。
書く順番は「気になった場面→家庭での様子→相談点」
順番を決めておくと、思いつくままに書いて長くなりすぎるのを防げます。
- 気になった場面を書く。いつ、どこで、何があったかを一言で。
- 家庭での様子を書く。休むと戻る、予定変更で不安になる、など。
- 相談点を書く。何を一緒に考えたいかを短く。
たとえば、「支援のあとに疲れが強い」→「帰宅後は静かにしたい様子」→「通う回数や曜日の組み方を相談したい」の順です。原因を断定しなくても、支援の調整には十分です。
書けない項目があるときの分け方
全部を埋めようとすると、準備そのものが重くなります。書けない項目は空欄でかまいません。無理に補うより、分かることだけを残したほうが使いやすいです。
- 本人の言葉が思い出せない → 「反応はあったが言葉は確認できず」と書く
- 家庭での見立てが定まらない → 事実だけ書いて面談で相談する
- 相談点が多い → いま一番困ることを1つだけ先に書く
支援先の説明を聞いても違いが分からないときは、活動名よりどんな関わり方をするかを聞くほうが整理しやすくなります。相談支援の流れや利用案内を先に見ておくと、面談で確認したい点を絞りやすくなります。
面談前に一枚メモへ足すと伝わりやすい情報
一枚メモは短くて十分ですが、余裕があれば次のような情報を1つ足すと、話のきっかけを作りやすくなります。
- 最近の変化:生活リズム、学校や園での様子、通所後の疲れ方など、気づいた変化を1つ
- きっかけになった場面:行事のあと、予定変更のあと、見学のあと、など思い当たる場面を短く
- 確認したいこと:今の計画のままでよいか、家でできる工夫はあるか、次回までに何を見ておくとよいか
ここで大切なのは、理由を決めてしまわないことです。たとえば「疲れているのかもしれない」と感じても、断定せずに「帰宅後は静かな時間が必要そうだった」と書くほうが、面談では話しやすくなります。制度の条件や今後の扱いは、その場で担当窓口に確認しながら整理すると安心です。
お子さまやご家庭の状況に合う支援を、一緒に考えたい方へ。
