白紙の計画書に、
何を書けばいいか迷っている方へ。
上手な文章より、お子さまとご家庭の暮らしが伝わることを大切に。困りごとを具体的な言葉にする手順と、架空の記入例を紹介します。

更新:2026年10月20日|制度・募集情報は公式案内をご確認ください。
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セルフプランは、家族が作る「支援の組み合わせの計画」
児童発達支援や放課後等デイサービスなどを利用する際、希望や生活の様子、使うサービスを整理する計画が必要です。相談支援専門員へ依頼する方法に加え、本人や家族が作成する方法が「セルフプラン」です。
事業所が作る「個別支援計画」は、その施設での具体的な支援内容。セルフプランは、生活全体を見ながらサービスをどう使いたいかをまとめるものです。両者は別の書類です。
「ちゃんと書かなければ」と、手が止まってしまったら
用紙を前にすると、普段の困りごとを急に説明できなくなることがあります。「わがままだと思われないか」「親の休息を書いてよいのか」と迷うこともあるでしょう。まずは、直近で困った一場面を、普段の言葉でメモするところからで大丈夫です。
例えば「切替が苦手」を、「工作を終える合図だけでは片付けに移りにくい。終了前に知らせ、続きを次回できると伝えると移りやすい」と書き換えます。本人を評価する言葉より、支援者が関わり方を考えられる情報が役立ちます。
書く前に集めるのは、この四つ
- 本人の好きなこと・希望。言葉にしにくければ、安心して取り組める活動もメモします。
- 日常で困る場面。「いつ・どこで・どんなとき」を一つずつ書きます。
- 家族が希望する暮らし。送迎、仕事、きょうだいとの時間なども含めます。
- 利用予定の事業所、曜日、時間、受入可能な回数。空き状況を事業所に確認してから記入します。
記入例①|切替が難しい小学1年生の場合
Aさんの生活を整理する
- 好きなこと・本人の希望
- ブロックで乗り物を作るのが好き。「ロボットを動かしてみたい」と話している。
- 今、困っていること
- 放課後の予定が急に変わると、次に何をするか分からず動き出しにくい。絵や短い言葉で順番が分かると取り組みやすい。
- 家族の希望
- 本人が楽しめる活動を持ち、帰宅までの見通しが分かるようにしたい。送迎と仕事を両立できる曜日で利用したい。
- 目指す暮らし
- 好きな活動を楽しみながら、必要なときに「手伝って」「少し休みたい」を伝えられるよう支えたい。
- 当面の目標の例
- 活動の前に予定を確認し、困ったときは大人に言葉やカードで知らせる経験を重ねる。
- 希望するサービスの例
- 放課後等デイサービスを週2回。曜日・時間・送迎の可否は、事業所へ確認した内容を記入する。
これは記入の考え方を示す架空例です。週2回は推奨回数でも支給の保証でもありません。ご家庭の状況、本人の希望、受給者証の内容と事業所の受入状況に合わせて調整します。
記入例②|ことばで伝えるのが難しい未就学児の場合
「会話が苦手」から、一場面の言葉へ
- 困りごとの書き方
- 「コミュニケーションが苦手」だけでなく、「遊びたいおもちゃがあるとき、欲しいことが伝わらず泣くことがある。実物を見せると選べる」と書く。
- 本人の楽しみ
- 車を並べる、粘土を触ることが好き。慣れた大人と同じ遊びを繰り返すと楽しそうにしている。
- 希望・目標の例
- 好きな遊びの中で、指さしや写真、言葉など本人に合う方法で「これがいい」を伝える機会を増やしたい。
できないことだけで埋めず、伝わりやすい方法・得意なこともセットにすると、支援者と共有しやすくなります。
利用予定は「一週間の生活」に置いてみる
学校や園、通所、習い事、家庭で過ごす時間を並べてみます。「空いている日を全部サービスで埋める」ことを目標にせず、本人の疲れや通いやすさ、家族の生活も含めて考えます。
一週間のメモの例
- 月曜:学校→自宅。予定を増やさず休む。
- 火曜:学校→利用予定の放課後等デイサービス。時間と送迎を確認。
- 水曜:学校→自宅。好きな遊びの時間。
- 木曜:学校→利用予定の放課後等デイサービス。
- 金曜・休日:家庭の予定と本人の様子に合わせる。
実際の様式では「本人の役割」「解決すべき課題」などの欄名が異なる場合があります。指定された欄に、ここで整理した内容を当てはめてください。
提出前に見直すポイント
- 「できない」だけでなく、好きなこと・うまくいく条件を書いたか。
- 家族の希望と本人の希望を、分かる範囲で分けたか。
- 事業所名、曜日、時間、回数を受入可能状況と照合したか。
- 様式、提出先、提出期限、添付書類を申請窓口へ確認したか。
- 自分の手元に写しを残したか。
書類を整えるために、ご家庭のつらさを小さく書く必要はありません。「送迎が続けられない」「一人で調整するのが難しい」という事情も、支援を考えるための大切な情報です。
セルフプランを続けるか、相談支援に頼むか迷ったら
「自分で書く方がよい親」ということはありません。複数の事業所を利用する、就学・進級で状況が変わる、計画の見直しや調整が重い。そんなときは、相談支援専門員と一緒に考える方法もあります。
こども相談支援Un-School 計画では、本人と家族の希望を伺い、計画づくりや利用後の振り返りを支えます。相談の受付状況や進め方を、まずお問い合わせください。
よくある質問
記入例と同じ目標を書けばよいですか?
目標は本人の希望と生活に合わせて考えます。例文を写すより、困る場面と助けになる関わりを具体的にしましょう。
全部の欄を埋める必要がありますか?
掲載様式の記入例では、1〜8の項目は関連する箇所のみ記入するよう案内されています。提出時の不明点は区の支援課へ確認してください。
記入済み様式・週間予定・詳しい書き方の補足を開く
実際の用紙で見る、
セルフプランの記入例。
掲載様式のExcelの「【児・記入例】計画フォーム」「【児・記入例】週間予定」を掲載しています。画像をタップすると拡大して確認できます。
記入例の金額・回数・目標は、そのまま全員に当てはまるものではありません。利用可能な日数や時間帯を事業所に確認し、ご家庭の希望・生活に置き換えて記入します。


用紙を見るときのポイント
①「これまでの暮らし」:日々の様子、困る場面、今受けている支援を整理します。
②「生活全体の希望」と「目標」:どう暮らしたいか、そのために近い時期に取り組むことを分けて考えます。
③「やってみたいこと・困っていること」から支援へ:必要な関わり、支える機関、回数や時間をつなげて記入します。用紙の記入例にも「1〜8すべてを記入する必要はありません。関連する箇所のみご記入ください」とあります。
④「週間予定」:サービスだけでなく、起床・食事・就寝や習い事も合わせて、生活全体の予定を見渡します。
記入例の「月10日」「4,600円」などは一例です。全員の利用回数や負担額を示すものではありません。
ここからは、車づくりが好きな小学1年生を想定したFabriCo独自の文章例です。上の用紙の記入例とは別の架空事例としてお読みください。
「何ができないか」だけでなく、
「どんな支えがあれば暮らしやすいか」を。
セルフプランは、困りごとをたくさん並べるための書類ではありません。本人と家族が望む生活を出発点に、今の状況と必要な支援をつなぐための計画です。専門用語を使うことよりも、読んだ人が具体的な場面を思い浮かべられる文章を目指しましょう。
以下は、国の計画作成・意思決定支援に関する資料を踏まえたFabriCoの解説です。市が定めた記入要領ではありません。
1.「これまでの暮らし」は、経過・今の様子・助けになる関わりを
診断名だけでは、実際にどのような支援が必要かが伝わりません。いつ頃から何に困り、どこへ相談し、現在どう過ごしているかを、必要な範囲で時系列にまとめます。苦手なことに加えて、好きなこと・得意なこと・安心できる条件も書くと、支援の入口が見えます。
「切り替えが苦手」
↓
「工作を終えて片付ける場面で、まだ続けたい気持ちを伝えにくく、泣くことがある。終わる5分前に知らせ、作品の続きを次回できると伝えると、片付けに移りやすい」
観察したことと、大人の推測を分けます。「わがままで泣く」より「予定変更の後に泣いた。理由は本人に確認できていない」と書く方が、関わり方を検討しやすくなります。
2.本人の希望と、保護者の希望を分ける
「集団に慣れてほしい」は保護者の大切な願いですが、本人がどう過ごしたいかも別に確かめます。言葉で答えにくい場合は、選んだ遊び、表情、繰り返し求める活動など、希望を考えた根拠も添えます。大人の解釈は「〜を好んでいるように見える」として、本人が明確に話した言葉とは区別します。
【本人】「車を作りたい」「できたら見てほしい」と話している。
【保護者】好きな活動のある居場所で安心して過ごし、困ったときには大人に知らせてほしい。
【配慮】本人が参加をためらうときは理由を確かめ、見学や休憩も選べるようにしたい。
3.「希望 → 必要な支援 → 目標」をつなげる
「放課後等デイサービスを利用する」は支援の手段です。その利用によって、生活のどの場面を支えたいかまで書きます。短期目標は長期目標への小さな一歩にし、本人が頑張ることだけでなく、大人の関わりや環境の調整もセットにします。
【希望】好きな工作を、安心して続けられる場所がほしい。
【今の困りごと】分からない工程があると手が止まり、助けを求めにくい。
【必要な支援】工程を短く示す。言葉に加えて「手伝って」のカードを使えるようにする。
【短期目標】慣れた大人と一緒に、困った場面で言葉やカードを使って助けを求める経験を重ねる。
【長期目標】必要な支援を受けながら好きな活動を楽しみ、自分に合う方法で困りごとを伝えられる。
見直す際は「何回できたか」だけでなく、どんな支えがあればできたか、本人は楽しめたか、疲れすぎていないかも確かめます。達成時期は例文から写さず、本人の状態と生活に合わせて考えます。
4.「そのために必要なこと」には、支援する側の工夫を
「コミュニケーション能力を伸ばす」「集団に適応する」だけでは、実際に何をするかが分かりにくくなります。少人数で始める、活動の見通しを絵で示す、刺激の少ない休憩場所を用意するなど、本人が参加しやすくなる条件を書いてみましょう。
発語や視線、集団への参加の仕方を全員共通の到達点にする必要はありません。本人が理解しやすい方法・意思を伝えやすい方法を大切にし、何のためにその目標が必要かを考えます。
5.家族の休息・就労・きょうだいの生活も書いてよい
保護者の負担は、支援を続けられるかに関わる生活上の情報です。「親の都合を書いてはいけない」と遠慮せず、現在の状況と必要な支えを具体的に記入します。利用できる制度や回数は、窓口・事業所への確認が必要です。
今の悩み、どこに相談する?3問チェック
「はい」「どちらともいえない」「いいえ」で答えてください。
質問 1 / 3
利用できる福祉サービスの種類や違いがよく分からない
質問 2 / 3
家庭・園や学校・支援先の希望を一度整理したい
質問 3 / 3
受給者証やサービス等利用計画の手続きが不安
※これは医療的な診断ではなく、相談先を考えるための目安です。
「平日は保護者一人で送迎ときょうだいの対応をしており、休息を取る時間が少ない。本人が安心して過ごせる場を確保し、保護者も休息できる支援の組み合わせを相談したい」
6.回数・時間は、生活の必要性と受入状況を合わせて
「週2回希望」と書く場合も、活動の目的、学校・園の予定、移動、帰宅後の疲れ方、家族の生活を合わせて整理します。事業所には曜日・時間帯・送迎・長期休業中の対応を確認し、月あたりの日数や受給者証の支給量と混同しないようにします。申請した回数がそのまま認められることを示すものではありません。
週間予定はサービスで埋めるためではなく、睡眠、遊び、家族との時間、何もしない時間も含めて、無理のない暮らしになっているかを見るために使えます。
7.セルフプランと、事業所の個別支援計画の役割を分ける
セルフプランでは、家庭・園や学校・複数の事業所を含む生活全体の希望と支援の組み合わせを整理します。各施設で行う活動の細かな手順などは、その事業所の個別支援計画で具体化します。保護者が専門的な訓練方法まで一人で決める必要はありません。
利用後の調整や計画の見直しを家族だけで進める負担が大きいときは、相談支援事業所へ依頼する選択肢もあります。Un-School 計画では、相談受付状況を確認のうえ、生活の希望や支援の組み合わせについてご相談いただけます。
参考:厚生労働省「サービス等利用計画作成の作成にあたって」/厚生労働省「意思決定支援ガイドライン」/さいたま市「障害児通所支援について」。具体的な文章例はFabriCo作成の架空例です。
セルフプラン、
こんなふうに書けます。
小学1年生・車づくりが好きなAさんの例。保護者が書く文章と、書くときのポイントを並べました。
01本人・作成者
本人:Aさん(小学1年生)/作成者:保護者
書くときのポイント:氏名などは架空です。実際の用紙では指定された本人情報・作成日を記入します。
02本人の希望
工作やブロックで車を作りたい。できたものを先生に見てもらいたい。
書くときのポイント:保護者の希望だけでなく、本人の言葉や日頃の様子から「好き」「やりたい」を書きます。
03保護者の希望
放課後に安心して過ごせる場所を持ってほしい。好きな活動を楽しみながら、困ったときに大人へ知らせられるようになってほしい。
書くときのポイント:「集団に慣れてほしい」だけで終わらず、どのように過ごしてほしいかを具体的にします。
04現在の生活・困っている場面
学校の後は疲れが出やすい。次の予定が分からないと不安になり、活動の切り替えに時間がかかることがある。先に絵や短い言葉で予定を伝えると取り組みやすい。
書くときのポイント:診断名だけでなく、いつ・何に困るか、助けになっている関わりを書きます。
05大切にしたい支援の方針
工作への興味を入口に、本人が安心して参加できる活動を考える。活動前に予定を伝え、疲れたときは休憩を選べるようにする。
書くときのポイント:本人に合わせた環境や、大人側の配慮も記入します。
06長期目標の例
好きな活動のある放課後の居場所で、自分のペースで過ごせる。困ったときに言葉や合図で大人へ伝えられる。
書くときのポイント:本人の暮らしがどうなってほしいかを、無理のない言葉にします。
07短期目標の例
活動の前に大人と予定を確かめる。疲れたときには「休みたい」と伝える、または決めたカードを見せて知らせる。
書くときのポイント:本人だけに努力を求めず、支援を受けながらできる具体的な行動にします。
08利用するサービス・曜日・時間の例
放課後等デイサービス/事業所:架空の「○○教室」/火・木の週2回、下校後〜17時。学校への迎え・自宅への送りは事業所と確認済み、という想定。
書くときのポイント:これは説明用の設定です。実際は事業所に受入可能な曜日・日数・時間帯・送迎を確認してから記入します。支給量は市の決定によります。
09家族・学校などとの連携
学校で負担になった場面や、安心して取り組めた関わりを、保護者の同意のもとで共有する。帰宅後の疲れ方も見ながら活動量を調整する。
書くときのポイント:誰と何を共有したいかを具体的に。情報共有の方法も確認します。
10見直したいこと
利用後、本人が楽しめているか、疲れすぎていないか、休憩を伝えられるかを家庭と事業所で振り返る。予定が生活に合わなければ区の支援課などへ変更の手続きを確認する。
書くときのポイント:変更・更新の手続きや提出時期は、区の支援課に確認します。
書き始める前に、ここだけ確認
- 事業所の受入れ可能な日数・時間帯・曜日を確認する。
- 区の支援課に最新の様式と必要書類を確認する。
- 例文をそのまま写さず、お子さまの生活と希望に置き換える。
さいたま市は、セルフプラン作成前に、利用中または利用予定の事業所へ利用可能状況(日数・時間帯など)を確認するよう案内しています。
さいたま市の公式案内を確認する →
Un-School 計画で、書類の先の暮らしも相談する
「計画は書けたけれど、今の利用の仕方でよいか不安」「学校と事業所で目標が違い、整理できない」。Un-School 計画では、本人と家族の希望を伺い、サービス全体の計画や見直しを支えます。単なる文章の添削だけでなく、どんな暮らしを目指すかから考える相談先です。
FabriCoのものづくり活動に興味がある方は、通所支援の見学についてもお問い合わせください。活動を選ぶことと計画を整えることを、それぞれの役割から考えます。初回連絡では「今はセルフプランです」「申請前で何も決まっていません」とお伝えいただくだけでも構いません。
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FabriCo・相談支援の場所
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今の悩み、どこに相談する?3問チェック
「はい」「どちらともいえない」「いいえ」で答えてください。
質問 1 / 3
利用できる福祉サービスの種類や違いがよく分からない
質問 2 / 3
家庭・園や学校・支援先の希望を一度整理したい
質問 3 / 3
受給者証やサービス等利用計画の手続きが不安
※これは医療的な診断ではなく、相談先を考えるための目安です。
