相談支援の初回面談で伝える経過メモの書き方|時系列で短く整理する

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相談支援の初回面談では、長く話そうとするほど要点がぼやけやすくなります。「いつごろから・何が変わったか」を短い時系列メモにして伝えるほうが、相談員は経過を追いやすく、保護者も話し忘れを減らせます。

このページでは、初回面談で何を先に伝えるとよいか、どの程度の長さなら十分か、園や学校の様子が混ざるときにどう整理するかを、具体例つきで説明します。

初回面談は「3〜5点の流れ」で十分

最初の面談では、出来事を細かく全部並べるより、変化の流れが分かる順番に絞るほうが伝わります。目安は3〜5点です。

  1. 気になり始めた時期
  2. きっかけになった出来事
  3. 家で見えている様子
  4. 園・学校・支援先で聞いている様子
  5. 今いちばん困っていること

この順にすると、相談員が「どこから変わったのか」「今どこが一番負担か」をつかみやすくなります。細かな月日が分からない場合は、「春ごろ」「新学期のあと」「ここ1か月」のような表現で十分です。逆に、出来事を思い出せる範囲で追加したいときは、「最初に気づいたこと」→「そのあと増えたこと」→「今も続いていること」の順にすると、話が散らかりにくくなります。

時系列メモは事実と見立てを分ける

メモを書くときは、見えた事実と保護者の見立てを分けておくと、面談で話が混ざりにくくなります。

たとえば、事実は「宿題を始める前に席を立つ」「朝の支度に時間がかかる」「教室の話題で黙る」などです。見立ては「疲れていそう」「集団が負担なのかもしれない」などです。どちらが正しいかを決めるためではなく、面談で確認しやすくするために分けます。

例1:
「4月ごろから、登校前に腹痛を訴える日が増えた。家では支度に1時間かかることがある。学校では教室に入ると落ち着く日もあると聞いた。今は朝の準備をどう軽くするか相談したい。」

例2:
「5月ごろから、放課後に何もしたくない様子が増えた。家ではテレビの音を嫌がる日がある。園では活動中は参加できていると聞いている。まずは家での負担を減らす方法を相談したい。」

もし見立てに自信がなくても、事実だけを書いて持っていけば十分です。相談員が確認したい点を、その場で一緒に整理できます。

書き方は「長文」より「一行ずつ」

時系列メモは、きれいな文章に直さなくても使えます。むしろ、一行ずつ短く書くほうが見返しやすくなります。

時期 書く内容
4月ごろ 登校しぶりが増えた。朝の支度に時間がかかる。
5月ごろ 宿題の前に疲れて横になることが増えた。
今 家と学校で様子が違うので、どこを優先して支えるか相談したい。

数字や回数が曖昧でも問題ありません。「週に数回」「ときどき」「最近増えた」のような表現で、相談の入口としては十分です。例として「週に2〜3回」と書くことはできますが、回数を正確に数えられないなら無理に決めなくて大丈夫です。

面談で伝える順番は「背景→今→希望」

初回面談では、いま困っていることだけを先に話すと、背景が抜けてしまうことがあります。逆に経過だけを長く話すと、今日の相談点が見えにくくなります。そこで、背景→今の困りごと→相談したいことの順が話しやすいです。

たとえば、こう言えます。

「新学期のあとから朝の支度が進みにくくなりました。家では声かけが増えています。今日はいちばん負担が大きい朝の時間の整え方を相談したいです。」

この言い方なら、変化の時期と現在の困りごとが一度に伝わります。全部を一気に説明しきれなくても、面談中に相談員から確認してもらえます。

学校や園の様子は、分かる範囲だけ添える

家庭での様子だけでは判断しづらいときは、学校や園で聞いていることを少し足すと、経過が立体的になります。ただし、全員分の情報を集める必要はありません。聞けた範囲で十分です。

たとえば、次の2つは意味が少し違います。

  • 家庭では朝だけ時間がかかるが、園では活動に入ると切り替わる
  • 家でも学校でも同じ場面で止まりやすい

前者なら「場面による差」を見る相談になり、後者なら「共通してつまずく場面」を確認しやすくなります。こうした違いがあるため、学校の話を入れるときは、「いつ」「どこで」「どんなとき」を一緒に書くと整理しやすいです。

うまく話せないときのための言い換え

初回面談で緊張すると、準備したことをそのまま言えないことがあります。その場合は、きれいに話すより、短い言い換えで十分です。

  • 「うまくまとまっていないのですが、4月から朝がしんどそうです」
  • 「回数は数えられていませんが、最近は放課後に疲れやすいです」
  • 「家ではこうですが、学校での様子も合わせて見たいです」

逆に、情報が多すぎて説明が長くなりそうなら、今日いちばん相談したいことを先に一文で言うと話が戻りやすくなります。相談員に「この順で聞いてもらえますか」と伝えるのも方法です。

面談前に整えるのは、全部ではなく3つ

面談前の準備は、細かく詰めすぎなくて構いません。次の3つだけ決めると、当日の説明がまとまりやすくなります。

  1. いつごろからか:気になり始めた時期を一つ決める
  2. 何が変わったか:家庭で見えた変化を2〜3個に絞る
  3. 何を相談したいか:今日の希望を一文にする

この3つがあると、メモが途中まででも面談を始められます。書けていない項目が残っても、その場で一緒に埋められるので、空欄を気にしすぎなくて大丈夫です。

面談前に足しておくと伝わりやすい3つの情報

時系列メモが短くまとまっていても、相談員が状況をつかみやすくなる補助情報があります。すべてを埋める必要はありませんが、書ける範囲で足すと話が進みやすくなります。

  1. 変化が起きた前後の出来事:新学期、クラス替え、生活リズムの変化など、思い当たることがあれば一つ
  2. 場面の違い:家では起きるが園では少ない、登校前だけ強い、夕方に目立つなど
  3. すでに試したこと:声かけの仕方を変えた、予定を見える形にした、休む時間を作ったなど

たとえば「朝の支度が進みにくい」と書くだけでなく、「新学期のあとに増えた」「園では切り替えられる日がある」「時間を区切る声かけを試した」と添えると、相談員はどこに注目して聞けばよいか分かりやすくなります。ここでも大切なのは、確定した理由を書くことではなく、確認したいポイントを伝えることです。

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