連絡帳だけでは伝わりにくいことがあるなら、相談支援に渡す補足メモを1枚足すと整理しやすくなります。長文にする必要はなく、見えた事実を少し補って、面談で何を確認したいかをそろえるのが目的です。
このページでは、家庭での観察をどこまで書くか、何を書かなくてよいか、相談支援に渡すときの言い方を具体例つきでまとめます。原因の決めつけを避けながら、伝わりやすい順番で書くことを中心に見ていきます。
補足メモは「事実を1つ足す」だけで十分
連絡帳は毎日のやり取りに向いていますが、短文だと背景が抜けやすいことがあります。そこで補足メモでは、いつ・どこで・何が起きたかを1場面だけ足します。
- いつ:朝、帰宅後、休日の前日など
- どこで:家、学校の門の前、教室に入る前など
- 何が起きたか:切り替えに時間がかかった、声かけで動けた、質問に答えにくかった、など
たとえば「やる気がない」より、「宿題の前で10分止まった」「1問だけ見せると始められた」のほうが、相談支援は状況をつかみやすくなります。理由は書かなくてよく、見えたことを先に置くのがコツです。
相談支援に渡すときは、結論より確認したい点を置く
補足メモは「こうしてほしい」と断定するためのものではなく、何を一緒に見ればよいかを相談する材料です。たとえば、次のような聞き方が使えます。
- この場面は、どの情報を足すと伝わりやすいですか?
- 家庭での様子と学校での様子を、どう分けて書くとよいですか?
- 次に確認したいのは、本人の負担が大きい時間帯でよいですか?
- 気になる日だけ記録する形でも足りますか?
ここで大事なのは、記録を増やすこと自体が目的ではないという点です。相談支援の面談では、メモの量よりも「何を確かめたいのか」が見えるほうが話が進みます。
例として、
「帰宅後は機嫌が悪い」ではなく、
「帰宅直後は着替えを嫌がるが、15分ほど休むと次の支度に移れた」
のように書くと、確認したい場面が具体になります。
うまく伝わらなかったときの分岐
補足メモを渡しても、話がまとまりにくいことはあります。その場合は、次の順で見直すと負担が少なくなります。
- 書いた内容が「事実」か「見立て」かを分ける
- 場面を1つに絞る
- 時間帯を入れる
- 助かった関わりを1つ足す
たとえば、「朝が大変」が伝わりにくければ、「月曜の朝、登校前の着替えで止まりやすい」に変えるだけでも十分です。別の場面が中心なら、夕方の宿題や週末の予定に切り替えて書きます。場面が変わると必要な情報も変わるので、1枚に全部を詰めないほうが実用的です。
相談支援の初回面談や振り返りに合わせて整えたいときは、FabriCoの相談支援案内も参考になります。相談支援の案内
家庭でやることと、相談支援に任せることを分ける
家庭でできるのは、見えた事実を短く残すことまでです。原因を特定したり、支援の方向を家庭だけで決めたりしなくて大丈夫です。相談支援では、集まった情報をもとに、必要な視点を整理してもらえます。
たとえば、家庭では「宿題の前で止まる」「声かけで動けた」と書き、相談支援では「どの時間帯が負担か」「支援先で同じ声かけを試せるか」を一緒に考える、という分担です。
もし保育所等訪問支援を利用している場合は、園や学校など過ごす場の様子も、家庭の記録と切り分けて伝えると比較しやすくなります。FabriCoの保育所等訪問支援の案内では、子どもが過ごす場へ訪問して関係者と支援を考える流れが紹介されています。保育所等訪問支援の案内
渡す前に確認するとよい3点
最後に、提出前に見るのは3点で足ります。
- このメモで伝えたい場面は1つに絞れているか
- 事実と見立てが混ざりすぎていないか
- 相談支援に確認したいことが1行で書けているか
この3点がそろっていれば、長い説明がなくても話し合いの入口になります。全部を埋める必要はなく、書ける分だけで十分です。連絡帳で足りないところを少し補う、という位置づけで使うと続けやすくなります。
お子さまやご家庭の状況に合う支援を、一緒に考えたい方へ。

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