学校や保育園・幼稚園で集団行動が苦手な子へ|放デイ・児発の前に保育所等訪問支援を検討してみませんか?

はじめに|集団行動の苦手さは自然な個性、でも適切な支援で変わります

さいたま市(浦和・与野・さいたま新都心・大宮エリア)の保護者の皆様、お子様の保育園や幼稚園、小学校での集団行動はいかがでしょうか。「みんなが座っている時に一人だけ立ち歩いてしまう」「集団での活動に参加したがらない」「お友だちの輪に入れずに一人でいることが多い」といったお悩みはありませんか。

集団行動が苦手なことは、決して異常なことではありません。子どもたちにはそれぞれ個性があり、集団での行動に慣れるまでの時間も一人ひとり異なります。しかし、保育園や学校では集団生活が基本となるため、お子様が困っている様子があれば、適切な支援を検討することが大切です。

今回は、そんな集団行動が苦手なお子様のために、放課後等デイサービス(放デイ)や児童発達支援(児発)の前に検討していただきたい「保育所等訪問支援」について詳しくご紹介し、FabriCoでもこのサービスを新たに開始することをお知らせいたします。

集団行動が苦手な子の特徴と心理

年齢別の集団行動の発達過程

集団行動ができるようになる時期は、お子様の発達段階によって大きく異なります。まずは、一般的な発達の目安を理解することから始めましょう。

2~3歳(保育園・幼稚園入園期)

  • 並行遊び(隣にいても実際は一人遊び)が中心
  • 集団への参加よりも自分の興味が優先
  • 短時間の集中が精一杯

4~5歳(年中・年長期)

  • 友だちの存在を理解し始める
  • ルールのある遊びに参加できるようになる
  • 協調性が徐々に芽生える

6歳~(小学校入学期)

  • 社会的スキルが大幅に向上
  • 集団でのルールを理解し実践できる
  • 役割分担や協力ができるようになる

集団行動が苦手になる背景

集団行動が苦手な理由は、お子様によって様々です。重要なのは、「なぜ苦手なのか」を理解することです。

発達的な要因

  • 注意・集中の困難:周りの刺激に気が散りやすく、指示に集中できない
  • 感覚過敏:大きな音や騒がしい環境が苦手で、集団の場にいることが辛い
  • コミュニケーションの困難:相手の気持ちや場の空気を読むのが苦手
  • 衝動性:思ったことをすぐに行動に移してしまう

環境的な要因

  • 集団経験の少なさ:これまで少人数での生活が中心だった
  • 理解不足:なぜ集団行動が必要なのかが分からない
  • 不安や恐怖:過去の嫌な経験から集団を避けたくなる

個性的な要因

  • マイペース傾向:自分のペースで物事を進めたい気持ちが強い
  • こだわりの強さ:決めたことを最後まで完結させたい
  • 完璧主義:失敗を恐れて挑戦を避ける

さいたま市内の園・学校での集団行動の現状

浦和区の教育環境と集団行動

浦和区は文教都市として知られ、高砂小学校、常盤小学校、仲町小学校、本太小学校、岸町小学校などの名門校があります。これらの学校では高い教育水準を維持する一方で、一人ひとりの個性を大切にした教育も実践されています。

浦和区内の保育園や幼稚園でも、集団行動が苦手なお子様への配慮が充実しています。例えば、個別の支援計画を立てたり、段階的な参加を促したりする取り組みが行われています。

大宮区での取り組み

大宮区では、大宮小学校、三橋小学校、大宮東小学校、桜木小学校、大成小学校などで、多様なお子様に対応できる体制を整えています。特に、集団行動が苦手なお子様には、以下のような配慮が行われています。

  • 少人数グループでの活動から始める段階的アプローチ
  • 視覚的支援ツール(絵カードやスケジュール表)の活用
  • クールダウンスペースの設置
  • 個別の声かけと励まし

与野・さいたま新都心エリアの新しい取り組み

与野南小学校、与野八幡小学校、さいたま新都心周辺の新設校では、インクルーシブ教育(多様な子どもたちが共に学ぶ教育)に力を入れています。現代的な教育設備と専門知識を持った教職員により、集団行動が苦手なお子様にも適切なサポートが提供されています。

放デイ・児発との違い|保育所等訪問支援の特徴

従来のサービスの特徴と限界

**放課後等デイサービス(放デイ)児童発達支援(児発)**は、専用の施設でお子様の発達を支援する素晴らしいサービスです。これらのサービスでは、専門的な環境で個別のニーズに応じた療育を受けることができます。

放デイ・児発の特徴

  • 専門的な療育環境での支援
  • 個別またはスモールグループでの活動
  • 発達段階に応じたプログラム
  • 専門スタッフによる質の高い療育

しかし、これらのサービスには一つの課題があります。それは、専用施設で身につけたスキルを、実際の集団生活で発揮することの難しさです。

保育所等訪問支援の革新的アプローチ

保育所等訪問支援は、この課題を解決する画期的なサービスです。お子様が実際に通っている保育園、幼稚園、小学校に専門スタッフが直接訪問し、その場で必要な支援を提供します。

保育所等訪問支援の特徴

  • 現場での実践的支援:お子様の普段の生活環境で支援
  • リアルタイム対応:困りごとが起きた瞬間にサポート
  • 環境調整:お子様に合わせた環境づくりの提案
  • 先生への助言:現場の先生方と連携した継続的支援

サービスの組み合わせによる相乗効果

保育所等訪問支援は、放デイや児発と対立するものではありません。むしろ、これらのサービスと組み合わせることで、より包括的で効果的な支援が可能になります。

連携の具体例

  1. 児発で基礎スキルを習得 → 保育所等訪問支援で実践練習
  2. 保育所等訪問支援で課題を発見 → 放デイで集中的にトレーニング
  3. 両方のサービスで情報共有 → 一貫した支援方針の実現

保育所等訪問支援の具体的な支援内容

集団行動への段階的アプローチ

集団行動が苦手なお子様への支援は、無理強いではなく、段階的なアプローチが重要です。

ステップ1:観察と理解

  • お子様の行動パターンの把握
  • 苦手な場面や時間帯の特定
  • 興味・関心のあることの発見

ステップ2:個別サポート

  • 集団活動の際の隣に座っての見守り
  • 不安になった時のクールダウン支援
  • 参加しやすい役割の提案

ステップ3:環境調整

  • 座席配置の工夫
  • 視覚的支援ツールの導入
  • 予告と準備の時間の確保

ステップ4:集団への橋渡し

  • 友だちとの関わりの仲介
  • 成功体験の積み重ね
  • 自信の向上を図る支援

具体的な支援場面

朝の会での支援例: Aくん(5歳)は、朝の会でじっと座っていることができず、歩き回ってしまいます。訪問支援員は、Aくんの隣に座り、手遊び歌の時に一緒に手を動かしたり、絵本の時間には興味を引く部分を小声で説明したりします。また、座っていられる時間を少しずつ延ばしていけるよう、段階的な目標を設定します。

給食時間での支援例: Bさん(4歳)は、みんなで同じものを食べることに抵抗があり、一人で違う場所で食べたがります。訪問支援員は、最初は少し離れた席でも良いことを先生と確認し、徐々に友だちの近くの席に移動できるようサポートします。また、苦手な食べ物がある時の対応方法も一緒に考えます。

外遊び時間での支援例: Cくん(6歳)は、大勢での遊びが苦手で、いつも一人で砂場にいます。訪問支援員は、まずCくんの砂場遊びに参加し、そこに興味を示した他の子どもたちとの自然な関わりを促します。無理に大きなグループに参加させるのではなく、2-3人の小さなグループから始めます。

先生方への間接支援

特性の理解促進

  • お子様の行動の背景にある理由の説明
  • 効果的な声かけ方法の提案
  • 困った時の対処法の共有

環境づくりの提案

  • 集中しやすい教室環境の工夫
  • 視覚的支援ツールの活用方法
  • トラブル予防のための準備

クラス全体への配慮

  • 他の子どもたちの理解を深める方法
  • インクルーシブな雰囲気づくり
  • 多様性を認め合う集団づくり

FabriCoの保育所等訪問支援|ものづくりを通じた独自アプローチ

「Un-School」理念による新しい視点

FabriCoでは、「学校以外の選択肢を作る」という「Un-School」理念のもと、従来の集団行動の概念にとらわれない柔軟な支援を提供します。

FabriCoの考える集団行動

  • 全員が同じことをするのではなく、多様な参加の仕方を認める
  • 結果よりもプロセスを重視する
  • お子様の興味・関心を起点とした参加を促す

ものづくりを通じた集団参加の促進

2011年からプログラミング教育に取り組んできたFabriCoの経験を活かし、ものづくり活動を通じて自然な集団参加を促します。

ものづくり活動の効果

  • 共通の目標:みんなで一つのものを作り上げる達成感
  • 役割分担:得意なことを活かした自然な役割分担
  • コミュニケーション:作品を通じた友だちとの会話
  • 自己肯定感:「できた!」という成功体験

具体的な活動例

  • クラス全体でのロボット製作:一人ひとりが部品を作り、最後に組み立てる
  • デジタル絵本の協働制作:得意な子が絵を描き、別の子が文章を考える
  • プログラミングでの問題解決:みんなで課題を見つけ、プログラムで解決する

さいたま市内全域での訪問実施

FabriCoは与野駅から徒歩7分、さいたま新都心駅から徒歩8分という便利な立地を活かし、さいたま市内全域での保育所等訪問支援を提供いたします。

対応エリア詳細

  • 浦和区:高砂小、常盤小、仲町小、本太小、岸町小エリアの保育園・幼稚園・小学校
  • 大宮区:大宮小、三橋小、大宮東小、桜木小、大成小エリアの保育園・幼稚園・小学校
  • 与野・中央区:与野南小、与野八幡小エリアの保育園・幼稚園・小学校
  • さいたま新都心周辺:新設校や認定こども園
  • その他各区:西区、南区、北区、緑区、桜区、岩槻区、見沼区の各施設

多機関連携による包括的支援

FabriCoでは、保育所等訪問支援を単独で行うのではなく、地域の様々な機関との連携を大切にしています。

連携機関例

  • さいたま市発達障害者支援センター:専門的なアセスメントとアドバイス
  • 各区保健センター:保健師との連携による健康面のサポート
  • 地域の医療機関:診断や治療に関する情報共有
  • 他の療育機関:LITALICOジュニアなど既存の優秀な療育機関との協力

保護者の皆様からよくある質問

Q1: 放デイや児発を利用せずに、保育所等訪問支援だけで大丈夫ですか?

A: お子様の状況によって異なりますが、軽度の集団行動の苦手さであれば、保育所等訪問支援だけで大きな改善が期待できます。ただし、より専門的な個別療育が必要な場合は、放デイや児発との併用をお勧めします。まずはご相談いただき、お子様に最適な支援計画を一緒に考えましょう。

Q2: 保育園や学校が受け入れてくれるか心配です

A: 保育所等訪問支援の利用には、訪問先施設の同意が必要です。事前に施設と十分な話し合いを行い、お子様にとって最適な支援環境を整えます。多くの園や学校では、お子様の成長を願う保護者の想いを理解し、協力的に対応してくださいます。

Q3: どのくらいの期間で効果が現れますか?

A: お子様の特性や支援内容によって異なりますが、多くの場合、3-6ヶ月程度で何らかの変化が見られます。重要なのは、短期的な変化に一喜一憂せず、長期的な視点でお子様の成長を見守ることです。

Q4: 費用はどのくらいかかりますか?

A: 保育所等訪問支援の利用者負担は1割で、世帯年収約920万円以下の場合、月の負担上限額は4,600円です。多くのご家庭で利用しやすい料金設定となっています。

利用開始までの流れ

ステップ1: 初回相談(無料)

まずは、お子様の現在の状況や困りごとについて詳しくお聞かせください。集団行動のどの部分が苦手なのか、どんな場面で困っているのかを把握し、保育所等訪問支援が適しているかを一緒に検討します。

ステップ2: 園・学校との事前相談

お子様が通っている施設と事前に相談し、支援の内容や方法について話し合います。先生方のご理解とご協力を得て、お子様にとって最適な支援環境を整えます。

ステップ3: 支給申請のサポート

さいたま市の各区役所での申請手続きをサポートし、受給者証の取得をお手伝いします。複雑な手続きも、専門スタッフが丁寧にご案内いたします。

ステップ4: 個別支援計画の作成

児童発達支援管理責任者がお子様の特性や目標に合わせた詳細な個別支援計画を作成します。保護者の皆様のご希望も十分に取り入れた計画を立案いたします。

ステップ5: 訪問支援の開始

実際に園や学校への訪問を開始し、お子様の集団行動をサポートします。定期的に効果を確認しながら、必要に応じて支援内容を調整していきます。

期待できる変化と成果

お子様に期待できる変化

短期的な変化(1-3ヶ月)

  • 集団活動への参加時間の延長
  • 友だちとの簡単な関わりの増加
  • 先生の指示への反応の改善
  • 園や学校での不安の軽減

中長期的な変化(3-12ヶ月)

  • 自発的な集団参加の増加
  • リーダーシップの発揮
  • 友だち関係の構築
  • 学習意欲の向上
  • 自己肯定感の向上

環境全体への波及効果

クラス全体への影響

  • 多様性を認め合う雰囲気の形成
  • 思いやりの心の育成
  • インクルーシブな集団の実現

先生方の変化

  • 個別支援スキルの向上
  • 多様なお子様への理解の深まり
  • 教育実践の充実

保護者の変化

  • 子育てへの自信の回復
  • 将来への希望の増大
  • 地域とのつながりの強化

まとめ|お子様の可能性を信じて、一歩踏み出しましょう

集団行動が苦手なお子様も、適切な支援があれば必ず成長します。大切なのは、お子様を変えようとするのではなく、お子様が自分らしく集団の中で過ごせる環境を整えることです。

保育所等訪問支援は、放デイや児発とは異なる新しいアプローチで、お子様の集団生活をサポートします。特にFabriCoでは、ものづくりという楽しい活動を通じて、自然で無理のない集団参加を促進します。

「うちの子は集団行動が苦手で心配」「放デイや児発を利用する前に、まずは現場でのサポートを試してみたい」「学校や園での過ごし方を改善したい」といったお悩みをお持ちの保護者の皆様、まずは一度ご相談ください。

お子様一人ひとりの個性を大切にしながら、集団の中でも輝けるよう、専門スタッフが全力でサポートいたします。集団行動が苦手なことは、お子様の大切な個性の一つです。その個性を活かしながら、楽しい集団生活を送れるよう、一緒に歩んでいきましょう。


お問い合わせ・詳細情報

FabriCoでは、集団行動が苦手なお子様のための保育所等訪問支援サービスを新たに開始いたします。ものづくりを通じた独自のアプローチで、お子様が自分らしく集団生活を楽しめるようサポートいたします。

  • FabriCo施設情報https://fabrico.fun
  • 所在地:さいたま市浦和区上木崎1-7-1 近代模型ビル2・3階
  • アクセス:JR与野駅から徒歩7分、さいたま新都心駅から徒歩8分
  • 対応エリア:さいたま市内全域(浦和・与野・さいたま新都心・大宮他)

放デイや児発の前に、まずは現場での実践的な支援から始めてみませんか?お子様の集団生活をより豊かで楽しいものにするため、専門スタッフがお子様の通う園や学校に直接訪問し、きめ細やかなサポートを提供いたします。まずはお気軽にお問い合わせください。

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