目次
- 発達障害のある子どもの付き添い登校が増えている理由
- ASD・ADHD・LD それぞれの困りごと
- 発達障害の特性と付き添い登校の関係
- 付き添い登校から自立へ向けた環境づくり
- 保育所等訪問支援が発達障害の子どもに有効な理由
- FabriCoの特性に応じた支援
- さいたま市浦和区・南区・桜区エリアの発達支援
- よくある質問(Q&A)
- まとめ:特性を理解し、一貫した支援を
発達障害のある子どもの付き添い登校が増えている理由
「うちの子は発達障害があって、一人で学校に行けないんです…」
「毎朝、付き添って登校しているけど、この先どうすればいいのか…」
さいたま市浦和区、南区、桜区周辺で児童発達支援や放課後等デイサービスを探している保護者の方から、発達障害のあるお子さまの付き添い登校について、多くのご相談をいただきます。
発達障害と不登校・付き添い登校の関係
近年の研究によると、不登校児の約20〜30%に発達障害またはその傾向があるとされています。
発達障害そのものが不登校の直接の原因ではありませんが、発達障害の特性と学校環境のミスマッチが、お子さまにとって大きなストレスとなり、学校に行きづらくなることがあります。
- 感覚過敏で教室の音や光が苦痛
- コミュニケーションがうまくいかず友達ができない
- 集中が続かず授業についていけない
- 衝動的な行動で注意されることが多い
- こだわりが強く集団行動が苦手
こうした困りごとが積み重なり、「一人では不安だけど、お母さんと一緒なら学校に行ける」という状態──付き添い登校になるケースが増えています。
ASD・ADHD・LD それぞれの困りごと
発達障害には主にASD(自閉スペクトラム症)、ADHD(注意欠如多動症)、LD(学習障害)があります。それぞれの特性によって、学校での困りごとは異なります。
ASD(自閉スペクトラム症)のお子さまの困りごと
主な特性:
- コミュニケーションや対人関係が苦手
- こだわりが強い
- 感覚過敏(音、光、触覚など)
- 変化への対応が苦手
学校での困りごと:
- 友達の輪に入れない、浮いた存在になりやすい
- 冗談や暗黙のルールが理解できずトラブルになる
- 教室のざわざわした音が耐えられない
- 制服の肌触りが苦手で着たくない
- 急な予定変更でパニックになる
- 特定の教科や活動にこだわりすぎる
ASDのお子さまにとって、学校は感覚的にも社会的にも刺激が強すぎる環境です。その結果、「一人では怖いけど、お母さんがいれば安心」と付き添い登校になることがあります。
ADHD(注意欠如多動症)のお子さまの困りごと
主な特性:
- 不注意(集中が続かない、忘れ物が多い)
- 多動性(じっとしていられない)
- 衝動性(順番が待てない、思ったことをすぐ言う)
学校での困りごと:
- 授業中に集中できず、成績が伸びない
- 忘れ物が多く、先生に怒られる
- じっとしていられず、立ち歩いてしまう
- 友達との会話で衝動的に発言してしまい、トラブルになる
- 順番を待てず、割り込んでしまう
- 失敗経験が多く、自己肯定感が下がる
ADHDのお子さまは、度重なる叱責や失敗経験から「学校は怖い場所」と感じることがあります。その不安を軽減するために、保護者の付き添いが必要になることがあります。
LD(学習障害)のお子さまの困りごと
主な特性:
- 読み書きや計算など、特定の学習に困難がある
- 知的発達に遅れはない
学校での困りごと:
- 教科書を読むのに時間がかかる
- 漢字がなかなか覚えられない
- 計算が苦手で算数の授業がつらい
- テストで点数が取れず、自信をなくす
- 「努力が足りない」と誤解される
LDのお子さまは、「自分はダメだ」という思いが強まり、学校に行くことが苦痛になることがあります。
複数の特性を持つお子さまも
発達障害の特性は、一つだけとは限りません。ASDとADHDの両方の特性を持つお子さま、ASDとLDを併せ持つお子さまなど、複数の特性が重なるケースも多くあります。
その場合、困りごとはより複雑になり、学校での適応がさらに難しくなることがあります。
発達障害の特性と付き添い登校の関係
では、なぜ発達障害のあるお子さまは付き添い登校になりやすいのでしょうか。
理由1:学校での失敗体験の積み重ね
発達障害のあるお子さまは、その特性ゆえに学校で失敗経験を積み重ねやすい傾向があります。
- 忘れ物をして怒られる
- 友達とうまく話せずに孤立する
- 授業についていけず自信をなくす
- 衝動的な行動でトラブルになる
こうした失敗が続くと、「学校は怖い場所」「また失敗するかもしれない」という不安が強まります。
理由2:母子分離不安
発達障害のお子さまの中には、保護者との分離に強い不安を感じる「母子分離不安」を持つ子がいます。
**「お母さんがいなくなったらどうしよう」**という不安が強く、一人で学校に行くことができません。これは甘えではなく、発達障害の特性から来る本能的な不安です。
理由3:感覚過敏による苦痛
ASDのお子さまに多い感覚過敏は、周囲が想像する以上に苦痛です。
- 教室のざわざわした音
- 蛍光灯のまぶしさ
- 給食のにおい
- 制服の肌触り
これらが耐えられないほどつらく、保護者がいることで少し安心できるという状態です。
理由4:コミュニケーションの困難
友達との関わり方がわからず、孤立してしまうと、学校が居心地の悪い場所になります。
**「お母さんがいれば、何かあった時に守ってもらえる」**という安心感が、付き添い登校につながります。
付き添い登校から自立へ向けた環境づくり
発達障害のあるお子さまが付き添い登校から卒業するには、どうすればいいのでしょうか。
大切なのは「不安を解消する環境づくり」
発達障害の特性による困りごとを無理に克服させるのではなく、お子さまが安心して過ごせる環境を整えることが最も重要です。
環境づくりの5つのポイント
ポイント1:特性を理解した対応
お子さまの特性を理解し、その特性に応じた配慮をします。
- ASDのお子さま→視覚的なスケジュール、静かな環境、事前の予告
- ADHDのお子さま→短い指示、こまめな休憩、動ける役割
- LDのお子さま→得意な方法での学習、視覚教材の活用
ポイント2:学校での安心できる人を増やす
保護者以外にも、お子さまが信頼できる大人を増やします。
- 理解のある先生
- スクールカウンセラー
- 支援員
- 保健室の先生
ポイント3:安心できる友達づくりのサポート
お子さまの特性を理解してくれる友達との関係を大切にします。
無理に多くの友達を作るのではなく、一人でも安心できる友達がいることが大切です。
ポイント4:無理のない参加の仕方を考える
- 苦手な授業は見学や別室で過ごす
- 遅刻・早退OK
- 得意な授業から参加
- 保健室登校もあり
**「学校=すべての授業に出席しなければならない場所」ではなく、「無理なく参加できる形を見つける」**という柔軟な発想が必要です。
ポイント5:段階的な付き添いの減らし方
急にやめるのではなく、少しずつ距離を取ります。
- 教室の中→教室の入口→廊下→校門→登校班の集合場所
お子さまのペースに合わせて、焦らず進めることが大切です。
保育所等訪問支援が発達障害の子どもに有効な理由
ここで、発達障害のあるお子さまの付き添い登校に特に有効な「保育所等訪問支援」というサービスをご紹介します。
保育所等訪問支援とは
保育園・幼稚園・小学校・中学校などに専門スタッフが訪問し、お子さまが集団生活の中で安心して過ごせるようサポートするサービスです。
重要なポイント:訪問支援ではロボットやプログラミングの指導を行うわけではありません。 発達障害の特性に応じたコミュニケーションサポートや、先生方への相談、環境調整を中心に行います。
発達障害のお子さまに有効な3つの理由
理由1:特性に応じた専門的な観察とアドバイス
訪問支援員は、発達障害の特性を理解した専門家です。
学校でのお子さまの様子を観察し、どんな場面で困っているのか、どんな配慮があれば安心できるのかを専門的な視点で把握します。
そして、先生方に具体的なアドバイスをします。
- 「視覚的なスケジュール表を使うと安心します」
- 「短い指示を一つずつ出すと理解しやすいです」
- 「この感覚刺激が苦手なので、こう配慮してください」
理由2:保護者が付き添わなくても、専門家が定期的にサポート
月1〜2回程度、訪問支援員が学校を訪問します。
保護者が毎日付き添う代わりに、専門家が定期的に学校を訪問して見守ることで、保護者の負担が大きく軽減されます。
理由3:家庭・学校・療育施設の一貫した支援
発達障害のお子さまには、どの場所でも一貫した対応をすることがとても重要です。
訪問支援を通じて、家庭での様子、学校での様子、放課後等デイサービスでの様子を共有し、すべての場所で同じ方針でサポートすることができます。
FabriCoの特性に応じた支援
さいたま市浦和区上木崎に拠点を置くFabriCoでは、2025年11月から保育所等訪問支援サービスを開始します。
FabriCoが発達障害のお子さまに提供する3つの支援
支援1:保育所等訪問支援で学校生活をサポート
発達障害の特性を理解した専門スタッフが学校を訪問し、お子さまが安心して過ごせる環境づくりをお手伝いします。
- ASDのお子さま→感覚過敏への配慮、予定の視覚化、安心できる居場所づくり
- ADHDのお子さま→動ける役割の提案、短い指示の工夫、成功体験の積み重ね
- LDのお子さま→得意な学習方法の提案、自信を育てる声かけ
支援2:放課後等デイサービス・児童発達支援で「できた!」の経験
FabriCoでは、ロボット・プログラミング・ものづくりを通じた療育を行っています。
発達障害のあるお子さまの中には、こうした活動に強い興味を持つ子が多くいます。好きなことに取り組むことで自己肯定感が育ち、それが学校生活への意欲にもつながります。
- プログラミング→論理的思考、達成感
- ロボット製作→試行錯誤、問題解決力
- ものづくり→創造性、集中力
学校では失敗経験が多くても、放課後等デイサービスでは成功体験を積める──この二本柱が、お子さまの成長を支えます。
支援3:相談支援事業所で一貫した支援計画
FabriCoには、相談支援事業所「Un-School 計画 相談支援」が併設されています。
発達障害のあるお子さまには、個別支援計画と一貫した支援がとても重要です。
- サービス等利用計画の作成
- 学校との調整サポート
- 医療機関との連携
- 保護者の相談窓口
すべてをワンストップで対応できる体制が整っています。
FabriCoが大切にする姿勢
- 特性を「個性」として尊重:苦手なことを無理に克服させるのではなく、得意を伸ばす
- 一人ひとりに合わせた支援:マニュアル通りではなく、その子に合った方法を一緒に考える
- 家庭・学校・事業所の連携:すべての場所で一貫した対応を実現
- 保護者に寄り添う:付き添い登校で疲れた保護者の気持ちも受け止める
さいたま市浦和区・南区・桜区エリアの発達支援
FabriCoはさいたま市浦和区上木崎に位置し、JR与野駅から徒歩7分、さいたま新都心駅から徒歩8分の好立地です。
浦和区・南区・桜区の発達支援体制
さいたま市には、発達障害のあるお子さまを支える様々な支援体制があります。
さいたま市の公的支援
- さいたま市発達障害者支援センター
- 各区役所 支援課(浦和区、南区、桜区など)
- 教育委員会 特別支援教育室
- 教育支援センター
医療機関
- 埼玉県立小児医療センター
- さいたま市内の小児神経科・児童精神科
FabriCoの支援
- 保育所等訪問支援(2025年11月開始)
- 放課後等デイサービス
- 児童発達支援
- 相談支援事業所
浦和区を中心に、近隣エリアもカバー
FabriCoは浦和区を拠点としながらも、南区、桜区、緑区など近隣エリアの保育園・幼稚園・小学校・中学校への訪問支援にも対応しています。
さいたま市浦和区、南区、桜区周辺には、教育熱心なご家庭が多い一方で、発達障害への理解が進んでいる地域でもあります。だからこそ、適切な支援につながりやすい環境があります。
よくある質問(Q&A)
Q1. 発達障害の診断がないと訪問支援は使えませんか?
A. いいえ、診断がなくても利用できます。
「グレーゾーン」と言われるお子さまや、「どこか気になる」という段階でも、受給者証があれば利用可能です。まずは自治体や相談支援事業所にご相談ください。
Q2. 付き添い登校をしている間に、訪問支援を始めることはできますか?
A. はい、可能です。むしろ付き添い登校中から始めることをおすすめします。
保護者が付き添っている間に、訪問支援員が学校での様子を観察し、環境調整を進めることで、段階的に付き添いを減らしていくことができます。
Q3. ASDとADHDの両方の特性がある場合、どんな支援が必要ですか?
A. 複数の特性がある場合は、それぞれに応じた配慮を組み合わせます。
例えば、ASDの感覚過敏への配慮をしながら、ADHDの集中力への工夫も取り入れます。FabriCoでは、お子さま一人ひとりの特性を丁寧に見極め、最適な支援方法を一緒に考えます。
Q4. 通常学級と特別支援学級、どちらでも訪問支援は利用できますか?
A. はい、どちらでも利用できます。
通常学級でも特別支援学級でも、お子さまが安心して過ごせるようサポートします。学級の種類ではなく、お子さまのニーズに応じて支援します。
Q5. 放課後等デイサービスと訪問支援は併用できますか?
A. はい、併用が可能です。むしろ併用することで、より効果的な支援が期待できます。
FabriCoでは以下のような一貫した支援が可能です:
- 放課後等デイサービスで得意を伸ばし、成功体験を積む
- 保育所等訪問支援で学校での困りごとにアプローチ
- 両方の様子を共有し、一貫した対応を実現
Q6. 感覚過敏がひどくて、教室にいるのがつらいようです。どうすればいいですか?
A. 感覚過敏への配慮は、環境調整で大きく改善できることがあります。
訪問支援を通じて、以下のような工夫を学校に提案できます:
- 座席を窓際や後ろにする(刺激を減らす)
- イヤーマフやサングラスの使用を許可してもらう
- 疲れたら保健室で休憩できるようにする
- 苦手な刺激がある活動は見学もOK
Q7. ADHDで衝動的な行動が多く、友達とトラブルになります。
A. ADHDのお子さまには、「衝動をコントロールする方法」を一緒に考えることが有効です。
- イライラの度合いを数字で表現する練習
- 落ち着くための対処法を決めておく(深呼吸、保健室に行く など)
- 成功した時にはしっかり褒める
訪問支援を通じて、学校の先生にもこうした工夫を共有し、一貫した対応をしてもらうことで、トラブルが減ることがあります。
Q8. LDで勉強についていけず、自信をなくしています。
A. LDのお子さまは、得意な方法で学ぶことで力を発揮できます。
- 読むのが苦手→音声読み上げ、ルビ付き教材
- 書くのが苦手→タブレットでの入力
- 計算が苦手→視覚教材、具体物を使った学習
FabriCoの放課後等デイサービスでは、プログラミングやロボット製作など、得意なことで自信を取り戻すサポートもできます。
Q9. 発達障害の子どもは、ずっと付き添い登校が必要ですか?
A. いいえ、適切な環境調整と支援があれば、自立登校できるようになる子は多くいます。
大切なのは、お子さまのペースを尊重すること。焦らず、段階的に進めていくことです。
Q10. さいたま市以外でも対応していますか?
A. さいたま市浦和区を中心に、南区、桜区、緑区、中央区など近隣エリアの学校への訪問に対応しています。
川口市、蕨市、戸田市など隣接市については、個別にご相談ください。
まとめ:特性を理解し、一貫した支援を
発達障害のあるお子さまの付き添い登校は、特性による困りごとと学校環境のミスマッチから生まれます。
「なんで一人で行けないの?」と責めるのではなく、「どうすれば安心して学校に行けるか」を一緒に考えることが大切です。
付き添い登校から自立へのポイント
- 特性を理解する:ASD、ADHD、LDそれぞれの困りごとを知る
- 環境を調整する:無理に適応させるのではなく、環境を整える
- 安心できる人を増やす:保護者以外の信頼できる大人を見つける
- 一貫した支援:家庭・学校・療育施設で同じ方針で関わる
- 専門家の力を借りる:保育所等訪問支援などを活用する
FabriCoは、2025年11月から保育所等訪問支援をスタートします。放課後等デイサービスと児童発達支援の両方を運営し、ロボット・プログラミング・ものづくりを通じた療育で培った経験を活かして、発達障害のあるお子さまの特性に応じた一貫した支援を提供します。
「発達障害があって、一人で学校に行けない」「付き添い登校に疲れた」という方は、ぜひFabriCoにご相談ください。
一緒に、お子さまが安心して学校に通える方法を探しましょう。
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FabriCo(ファブリコ)
放課後等デイサービス・児童発達支援・保育所等訪問支援
📍 さいたま市浦和区上木崎1-7-1 近代模型ビル2・3階
🚃 JR与野駅から徒歩7分、さいたま新都心駅から徒歩8分
🔗 公式サイト:https://fabrico.fun
🔗 保育所等訪問支援について:https://fabrico.fun/visit/
Un-School 計画 相談支援(相談支援事業所)併設
📍 同施設内
🔗 詳細:https://fabrico.fun/consultation/
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🔗 https://fabrico.fun/howto/
各施設のLINEからお気軽にお問い合わせください。発達障害のお子さまの付き添い登校や学校生活での困りごとについても丁寧にご相談に乗ります。お子さまの特性に応じた支援方法を一緒に考えましょう。
