はじめに|集団生活でのトラブルは自然なこと、でも適切な支援があれば
さいたま市(浦和・与野・さいたま新都心・大宮エリア)の保護者の皆様、お子様の保育園や学校での様子はいかがでしょうか。「先生から連絡帳で注意を受けることが多い」「友だちとのトラブルが続いている」「集団行動が苦手で浮いているようだ」といったお悩みを抱えていませんか。
こうした集団生活でのトラブルは、お子様の成長過程では自然に起こることです。しかし、同じようなトラブルが繰り返し起こる場合や、お子様が保育園・学校を嫌がるようになった場合は、専門的な支援を検討する時期かもしれません。
今回は、そんな時に活用していただきたい「保育所等訪問支援」というサービスについて詳しくご紹介し、FabriCoでもこの支援を新たに開始することをお知らせいたします。
学校・保育園で起こりがちなトラブルとその背景
集団生活で見えてくる特性
保育園や学校などの集団生活では、家庭では見えなかったお子様の特性が表面化することがよくあります。特に3歳児クラスや小学校入学時期は、集団でのルールや協調性が求められるため、これまで問題なく過ごしていたお子様にも困りごとが生じやすい時期です。
よくあるトラブルの例:
- 友だちとの関係性のトラブル:おもちゃの取り合い、順番を待てない、手が出てしまう
- 集団行動での困りごと:指示が通りにくい、一人でいることを好む、途中でどこかへ行ってしまう
- 学習面での遅れ:板書についていけない、宿題や持ち物を忘れる、集中が続かない
- 感情コントロールの困難:癇癪を起こす、泣き続ける、パニックになる
- コミュニケーションの困難:一方的に話す、相手の気持ちが分からない、場の空気が読めない
家庭と集団生活での違い
多くの保護者の方が「家ではそんなことはないのに、なぜ園や学校で問題になるの?」と疑問に感じられます。これは決して珍しいことではありません。
家庭と集団での環境の違い:
- 人数:家族という少人数 → 大勢の同年代の子どもたち
- ルール:家族のペースに合わせたルール → 集団全体に合わせる必要性
- 刺激量:静かで予測できる環境 → 騒がしく予測しにくい環境
- 要求される能力:個人のペースでの行動 → 協調性や社会性
発達に特性のあるお子様の場合、感覚過敏や注意の分散、コミュニケーションの困難などにより、集団生活特有の環境に適応するのが難しいことがあります。
保育所等訪問支援|現場での実践的な支援
サービスの基本理念
保育所等訪問支援は、お子様が実際に通っている保育園や学校に専門スタッフが訪問し、その場で必要な支援を提供するサービスです。2012年の児童福祉法改正により創設されたこのサービスは、「お子様の普段の環境で、実際の困りごとに対して直接支援する」ことを特徴としています。
従来の療育サービスのように専用施設に通うのではなく、お子様が慣れ親しんだ場所で、日常の集団生活の中で支援を受けることができます。これにより、より実践的で効果的な支援が可能になります。
他の支援サービスとの違い
放課後等デイサービス・児童発達支援との違い:
- 実施場所:専用施設 → 実際の生活の場(保育園・学校)
- 支援のタイミング:放課後や休日 → 困りごとが起きている現場
- 支援環境:療育的環境 → 実際の集団生活環境
- 支援対象:お子様個人 → お子様+環境調整+先生への助言
これらのサービスは対立するものではなく、相互に補完し合う関係にあります。専用施設で身につけたスキルを実際の集団生活で発揮できるよう、保育所等訪問支援が橋渡しの役割を果たします。
具体的な支援内容|直接支援と間接支援
お子様への直接支援
訪問支援員が実際にお子様の集団生活の様子を観察し、困りごとが生じた時にその場で適切なサポートを提供します。
直接支援の実例:
- 友だちトラブルの仲裁:おもちゃの取り合いが始まった時に、「貸して」「いいよ」の言葉かけを支援
- 集団活動への参加促進:朝の会で座っていられないお子様に、視覚的な手がかりや身体的なサポートを提供
- 学習支援:板書が追いつかない時に、要点を整理して伝えたり、集中を促す環境調整を行う
- 感情の調整サポート:パニックになりそうな時に、クールダウンの方法を一緒に実践
先生や環境への間接支援
お子様への直接的な支援と同じく重要なのが、担任の先生や保育士の方々への助言や環境調整の提案です。
間接支援の実例:
- 特性の理解促進:お子様の行動の背景にある特性について、具体的で分かりやすい説明
- 効果的な指導方法の提案:「ダメ」ではなく「○○してね」という肯定的な声かけ方法
- 環境調整のアドバイス:集中しやすい座席配置、視覚的な支援ツールの活用方法
- 予防的な対応策:トラブルが起きやすい場面での事前の準備や配慮事項
これらの間接支援により、訪問支援員がいない日常の時間も、お子様にとって過ごしやすい環境が維持されます。
さいたま市内での活用事例
浦和区の保育園での成功事例
浦和区内の保育園に通う5歳のAくん(仮名)は、自閉症スペクトラムの特性があり、急な予定変更に対応できずパニックを起こすことが頻繁にありました。保育所等訪問支援を利用することで、以下のような改善が見られました。
支援内容:
- 一日のスケジュールを視覚的に示すボードの導入
- 予定変更がある時の事前予告の方法を先生と共有
- Aくんが安心できる「クールダウンスペース」の設置
- パニック時の具体的な対応方法を先生方と練習
結果:
- パニックの回数が月10回から月2回まで減少
- 他の園児との関わりが増加
- 先生方のAくんへの理解が深まり、先手を打った支援が可能に
大宮区の小学校での学習支援事例
大宮区内の小学校1年生のBさん(仮名)は、ADHD傾向があり、授業中に席を立ってしまうことや、注意が散りやすいことで困っていました。
支援内容:
- 集中を維持しやすい座席位置の調整
- 注意を引き戻すための合図の設定
- 休憩時間の効果的な活用方法
- 友だちとの関わり方の具体的な練習
結果:
- 着席時間が大幅に改善
- 学習への取り組み姿勢が向上
- クラスメイトとの関係も良好に
トラブルが続く時の保護者の心境と対応
よくある保護者の悩み
学校や保育園からトラブルの報告を受け続けると、保護者の方は様々な感情を抱かれます。
保護者の声:
- 「毎日のように連絡帳に注意事項が書かれていて辛い」
- 「他の保護者からどう思われているか心配」
- 「子どもも学校を嫌がるようになってしまった」
- 「家庭での育て方が悪いのかと自分を責めてしまう」
- 「どこに相談すれば良いのか分からない」
これらの悩みは決して保護者の方だけの問題ではなく、適切な支援があれば改善できる問題です。
早期対応の重要性
集団生活でのトラブルが続くと、お子様にとって以下のような悪循環が生まれる可能性があります。
悪循環のパターン:
- トラブルが起きる
- 注意や叱責を受ける
- 自信を失う
- さらにトラブルが起きやすくなる
- 集団生活への拒否感が生まれる
この悪循環を断ち切るためには、早期の専門的な支援が重要です。保育所等訪問支援は、この悪循環を正のサイクルに転換する効果的な方法の一つです。
FabriCoの保育所等訪問支援|ものづくりの視点を活かした独自アプローチ
「Un-School」理念に基づく支援
FabriCoでは、「学校以外の選択肢を作る」という独自の理念「Un-School」のもと、従来の枠組みにとらわれない創造的な支援を提供します。2011年からプログラミング教育に取り組んできた経験を活かし、お子様の興味・関心を起点とした支援を展開します。
FabriCoの特色:
- 創造的な問題解決アプローチ:トラブルを「解決すべき課題」として捉え、ものづくりの視点から具体的な解決策を提案
- STEM教育の活用:論理的思考や順序立てた行動を、プログラミング的思考を通じて育成
- 個性重視の支援:お子様の「得意」を見つけ、それを集団生活でも活かせるよう支援
実際の訪問支援での取り組み
理科の授業での支援例: お子様が実験に興味を示さない時、ものづくりの要素を取り入れて「自分だけの実験装置を作ろう」と提案し、主体的な学習参加を促します。
友だちとの関わり支援例: 協働でロボット製作やプログラミングに取り組む活動を通じて、自然な形でコミュニケーションスキルを育成します。
集中力向上支援例: 授業中の集中が続かないお子様に、「今日の授業で面白いポイントを3つ見つけよう」といったゲーム的要素を取り入れた支援を提案します。
さいたま市内全域での訪問対応
FabriCoは与野駅から徒歩7分、さいたま新都心駅から徒歩8分という便利な立地を活かし、さいたま市内全域での保育所等訪問支援を実施いたします。
対応エリア:
- 浦和区:高砂小学校、常盤小学校、仲町小学校エリアの保育園・小学校
- 大宮区:大宮小学校、三橋小学校、桜木小学校エリアの保育園・小学校
- 与野・中央区:与野南小学校、与野八幡小学校エリアの保育園・小学校
- さいたま新都心周辺:新設校や認定こども園など
- その他各区:西区、南区、北区、緑区、桜区、岩槻区、見沼区の各施設
多機関連携による包括的支援
FabriCoでは、保育所等訪問支援を単独で行うのではなく、他の支援機関との連携を重視しています。
連携体制の例:
- 医療機関:診断や投薬調整に関する情報共有
- 相談支援事業所:総合的な支援計画の立案・見直し
- 放課後等デイサービス:学校での学びを放課後の活動で発展
- 地域の専門機関:さいたま市発達障害者支援センターとの連携
利用を検討するタイミングと方法
こんな時に保育所等訪問支援を検討してください
保育園・幼稚園段階:
- 集団活動に参加できない日が続いている
- 友だちとのトラブルが週に何度も起きている
- 先生から「困っている」と相談を受けることが多い
- お子様が「保育園に行きたくない」と言うようになった
小学校段階:
- 授業中の立ち歩きや私語が目立つ
- 宿題や持ち物の忘れ物が頻繁にある
- 友だち関係でトラブルが絶えない
- 学習面で明らかに遅れが見られる
利用開始までの流れ
1. 初回相談: お子様の現在の状況や困りごとについて詳しくお聞かせください。必要に応じて、学校や保育園への事前確認も行います。
2. 支給申請のサポート: さいたま市の各区役所での申請手続きをサポートし、受給者証の取得をお手伝いします。
3. 個別支援計画の作成: 児童発達支援管理責任者がお子様の特性や目標に合わせた個別支援計画を作成します。
4. 訪問支援の開始: 実際に訪問先施設での支援を開始し、定期的に効果を確認しながら継続します。
費用について
保育所等訪問支援の利用者負担は1割で、世帯年収約920万円以下の場合、月の負担上限額は4,600円です。多くのご家庭で利用しやすい料金設定となっています。
支援後に期待できる変化
お子様の変化
短期的な変化(1-3ヶ月):
- トラブルの回数の減少
- 集団活動への参加頻度の向上
- 先生からの肯定的なフィードバックの増加
中長期的な変化(3ヶ月以降):
- 自己肯定感の向上
- 友だちとの関係の改善
- 学習への意欲の回復
- 「学校が楽しい」という気持ちの回復
環境の変化
学校・保育園での変化:
- 先生方の理解の深まり
- クラス全体での理解と協力
- より個別性に配慮した環境づくり
家庭での変化:
- 保護者の安心感の向上
- 子育てへの自信の回復
- 具体的な関わり方の習得
まとめ|一人で悩まず、専門的な支援を活用してください
学校や保育園でのトラブルは、決してお子様や保護者の方だけの責任ではありません。集団生活特有の難しさに対して、専門的な視点からの支援があることで、状況は大きく改善する可能性があります。
保育所等訪問支援は、お子様が普段過ごしている環境で、実際の困りごとに対して直接的な支援を提供する画期的なサービスです。FabriCoでは、これまでの療育経験と「ものづくり」を通じた独自のアプローチで、お子様の可能性を最大限に引き出す支援を提供いたします。
「毎日のように学校からの連絡に悩んでいる」「子どもが学校を嫌がるようになった」「どこに相談すれば良いか分からない」といったお悩みをお持ちの保護者の皆様、まずは一度ご相談ください。
お子様の笑顔あふれる学校生活・保育園生活の実現に向けて、専門スタッフが全力でサポートいたします。トラブルは問題ではなく、お子様が成長するためのチャンスです。適切な支援があれば、必ず改善の道筋が見えてきます。
お問い合わせ・詳細情報
FabriCoでは、学校や保育園でのトラブルにお悩みの保護者の皆様からのご相談を承っています。保育所等訪問支援を通じて、お子様が集団生活をより楽しく、充実して過ごせるよう専門スタッフがサポートいたします。
- FabriCo施設情報:https://fabrico.fun
- 所在地:さいたま市浦和区上木崎1-7-1 近代模型ビル2・3階
- アクセス:JR与野駅から徒歩7分、さいたま新都心駅から徒歩8分
- 対応エリア:さいたま市内全域(浦和・与野・さいたま新都心・大宮他)
- 対象施設:保育園・幼稚園・認定こども園・小学校・中学校
お子様の学校生活・保育園生活をより良いものにするため、現場での実践的な支援を提供いたします。トラブルの背景を理解し、根本的な解決を目指します。まずはお気軽にお問い合わせください。