目次
- 不登校と付添登校、増え続ける子どもたちの困りごと
- 付添登校が長期化してしまう理由
- 保護者の負担と孤独感
- 付添登校から自立登校へ、どう進めばいい?
- 保育所等訪問支援が不登校・付添登校にできること
- FabriCoの一貫した支援アプローチ
- さいたま市浦和区・南区・桜区エリアの支援体制
- よくある質問(Q&A)
- まとめ:一人で抱え込まず、一緒に支える
不登校と付添登校、増え続ける子どもたちの困りごと
「毎朝、学校まで一緒に行かないと泣いてしまう…」
「いつまで付き添えばいいのか、先が見えなくて不安…」
「仕事も辞めざるを得なくなって、精神的に追い詰められている…」
さいたま市浦和区、南区、桜区周辺で児童発達支援や放課後等デイサービスを探している保護者の方から、こんな切実な声をお聞きすることがあります。
不登校の現状
令和5年度の文部科学省の調査によると、小・中学校の不登校児童生徒数は約34.6万人で、11年連続で増加し、過去最多となっています。
不登校とは、心理的・情緒的・身体的・社会的な要因で、年間30日以上欠席した状態を指します。「無気力・不安」を理由とするケースが最も多く、友人関係のトラブル、学習のプレッシャー、先生との相性など、様々な要因が絡み合っています。
付添登校(母子登校)とは
一方、「付添登校」や「母子登校」と呼ばれる状態も、多くの保護者を悩ませています。
付添登校とは、保護者がお子さまと一緒でないと学校に行けない状態のことです。
- 校門まで一緒に行く
- 教室まで付き添う
- 授業中も保護者が教室にいる
- 給食の時間まで一緒にいる
といった様々なパターンがあります。完全に学校を休んでいる「不登校」とは異なり、「学校には行けているけれど、保護者がいないと無理」という状態です。
さいたま市浦和区、南区、桜区などは文教地区として教育熱心な地域ですが、だからこそ「周りの子は一人で登校しているのに…」と焦りを感じる保護者も少なくありません。
付添登校が長期化してしまう理由
付添登校は、当初「入学したばかりだから」「慣れるまでの間だけ」と考えて始めるケースがほとんどです。しかし、いざ始めてみると、なかなか終わりが見えなくなってしまいます。
なぜ長期化するのか
1. 子どもの不安が解消されない
学校での困りごと(友達関係、授業への不安、集団行動の苦手さなど)が根本的に解決されないため、保護者がいないと不安なままです。
2. 保護者も不安で離れられない
「一人で大丈夫かな」「何かあったらどうしよう」という保護者自身の不安が、付き添いを続ける原因になることもあります。
3. やめるタイミングがわからない
「いつまで続ければいいのか」「どうやって卒業すればいいのか」という明確な指針がなく、ずるずると続いてしまいます。
4. 学校との連携不足
学校側と十分に情報共有ができておらず、「保護者がなんとかしてくれている」と思われて、具体的な支援につながらないケースもあります。
5. 依存の悪循環
保護者がいることで安心できる→でも保護者がいないと不安→またお願いする…という依存の循環が強まってしまいます。
保護者の負担と孤独感
付添登校は、保護者、特に母親に大きな負担をかけます。
精神的・肉体的負担
- 時間的拘束:毎朝の登校時間、場合によっては授業時間中も学校にいる必要がある
- 仕事との両立:共働き家庭では仕事を続けることが困難になり、離職を余儀なくされることも
- 慢性的な不安:「いつまで続くのか」という先の見えない不安
- 周囲の目:他の保護者や子どもから「なんでお母さんがいるの?」と聞かれることのストレス
- 自責の念:「自分の育て方が悪かったのでは」という罪悪感
実際、ある民間調査では、不登校のお子さまを持つ保護者の2人に1人が孤独を感じ、2割は離職を余儀なくされたというデータもあります。
孤立しやすい理由
- 周囲に同じ悩みを持つ人が見つけにくい
- 学校からの理解が得られにくい
- 「甘やかしているのでは」という批判的な目を感じる
- 相談できる専門家がわからない
保護者が追い詰められてしまうと、結果的にお子さまも苦しくなります。 だからこそ、早めに周囲のサポートを得ることが大切です。
付添登校から自立登校へ、どう進めばいい?
付添登校から卒業するには、お子さまの不安を少しずつ解消し、学校での安心感を育てていくことが必要です。
卒業のための5つのステップ
ステップ1:子どもの不安の原因を理解する
まずは、なぜお子さまが一人で登校できないのか、何が不安なのかを丁寧に観察・理解します。
- 友達とうまく関われない
- 授業についていけない不安
- 集団行動が苦手
- 先生とのコミュニケーションがうまくいかない
- 感覚過敏で学校環境がつらい
ステップ2:学校との情報共有と連携
担任の先生やスクールカウンセラーと定期的に情報を共有し、学校でのサポートを相談します。
ステップ3:段階的な付き添いの減らし方
急にやめるのではなく、少しずつ距離を取っていきます。
- 教室の入口までにする
- 校門までにする
- 登校班の集合場所までにする
- 途中まで一緒に歩く
- 家から見送るだけ
ステップ4:学校での安心できる場所や人を見つける
保護者以外にも「この先生なら安心」「この友達となら大丈夫」という存在を見つけていきます。
ステップ5:専門的な支援の活用
スクールカウンセラー、児童発達支援、放課後等デイサービス、そして保育所等訪問支援など、専門的なサポートを活用します。
保育所等訪問支援が不登校・付添登校にできること
ここで注目したいのが、「保育所等訪問支援」というサービスです。2012年に始まった比較的新しい制度で、まだ十分に知られていませんが、不登校や付添登校の支援に大きな可能性を持っています。
保育所等訪問支援とは
保育園・幼稚園・小学校・中学校などに専門スタッフが訪問し、お子さまが集団生活の中で安心して過ごせるようサポートするサービスです。
重要なポイント:訪問支援では、ロボットやプログラミングの指導を行うわけではありません。 お子さまのコミュニケーションサポートや、先生方への相談、支援方法の検討を中心に行います。
不登校・付添登校への3つのアプローチ
アプローチ1:学校での困りごとを現場で把握
訪問支援員が実際に学校に行き、お子さまの様子を観察します。
- どんな場面で不安そうにしているか
- どんな時に緊張が高まるか
- どのような環境や関わり方なら安心できるか
家庭では見えない学校での様子を、専門的な視点で把握できます。
アプローチ2:先生方と一緒に支援を考える
先生方に、お子さまの特性や効果的な声かけの方法などをお伝えします。
- 「こんな風に声をかけると安心します」
- 「この環境調整をすると集中できます」
- 「こういう場面は苦手なので、こうサポートすると良いです」
先生方を批判するのではなく、一緒に考えるパートナーとして関わります。
アプローチ3:保護者の負担を軽減
保護者が付き添わなくても、学校に専門家が定期的に訪問して様子を見てくれるという安心感があります。
また、訪問後には保護者にもフィードバックがあるので、学校での様子がよくわかり、家庭でのサポートにもつながります。
付添登校からの卒業につながる理由
保育所等訪問支援を利用することで、以下のような変化が期待できます:
- 学校での安心感が増える:先生方がお子さまへの理解を深め、適切なサポートをしてくれるようになる
- 保護者以外の支援者が増える:専門家や先生方が味方になってくれる
- 段階的な自立がしやすい:保護者がいなくても「訪問支援の先生が来てくれる」という安心感がある
- 家庭・学校・事業所の連携:三者が情報を共有し、一貫した支援ができる
FabriCoの一貫した支援アプローチ
さいたま市浦和区上木崎に拠点を置くFabriCoでは、2025年11月から保育所等訪問支援サービスを開始します。
FabriCoだからできる3つの支援
1. 放デイ・児発の両方を運営する一貫性
FabriCoは、児童発達支援(未就学児)と放課後等デイサービス(小学生以上)の両方を運営しています。
不登校や付添登校のお子さまが、放課後等デイサービスで安心できる居場所を見つけながら、同時に保育所等訪問支援で学校での困りごとにもアプローチできる。この二本柱の支援が、お子さまの自立を支えます。
2. ロボット・プログラミング・ものづくりで培った「できた!」の経験
FabriCoは、ロボット・プログラミングやものづくりを通じた療育で知られています。
放課後等デイサービスでは、お子さまの「できた!」「楽しい!」という成功体験を大切にしています。この経験が自己肯定感を育て、学校生活への意欲にもつながります。
ただし、訪問支援ではロボットやプログラミングの指導を行うわけではありません。 日頃から培ってきたコミュニケーションサポートのノウハウを、学校現場で活かします。
3. 相談支援事業所併設の包括的サポート
FabriCoには、相談支援事業所「Un-School 計画 相談支援」が併設されています。
- サービス等利用計画の作成
- 学校や教育委員会との調整サポート
- 保護者の方の相談窓口
といった、訪問支援をスムーズに導入するための包括的な支援が可能です。
FabriCoが大切にする姿勢
- お子さまのペースを尊重:無理に学校に行かせるのではなく、お子さま自身が「行きたい」と思えるようサポート
- 保護者の気持ちに寄り添う:付き添いを続けてきた保護者の不安や疲れを理解し、一緒に考える
- 学校との丁寧な連携:学校の先生方を尊重し、協力して支援を進める
- 一貫した支援の実現:家庭・学校・事業所が情報を共有し、お子さまを多方面から支える
さいたま市浦和区・南区・桜区エリアの支援体制
FabriCoはさいたま市浦和区上木崎に位置し、JR与野駅から徒歩7分、さいたま新都心駅から徒歩8分の好立地です。
浦和区・南区・桜区の教育環境
さいたま市は全国トップクラスの英語教育「グローバル・スタディ」を実施しており、教育熱心な地域として知られています。
浦和区には高砂小学校、常盤小学校、本太小学校など、人気の高い学校が集まっています。
南区には南浦和小学校、向小学校、大谷口小学校、文蔵小学校など、地域に根ざした学校があります。
桜区でも、地域の小学校・中学校との連携が進んでいます。
教育熱心な地域だからこそ、「周りと同じようにできない」という焦りを感じやすい環境でもあります。しかし、お子さま一人ひとりのペースで成長していくことが、何より大切です。
さいたま市・埼玉県の不登校支援
埼玉県教育委員会では、不登校の子どもとその保護者を支援するためのサイトを開設し、体験談や相談窓口を紹介しています。
さいたま市にも、教育支援センター、スクールカウンセラー、スクールソーシャルワーカーなど、様々な支援体制があります。
FabriCoの保育所等訪問支援は、これらの公的支援と連携しながら、お子さまの支援をさらに充実させることができます。
よくある質問(Q&A)
Q1. 不登校の子どもでも保育所等訪問支援は使えますか?
A. はい、利用できます。完全に学校を休んでいる不登校のお子さまでも、保育所等訪問支援を活用できます。
訪問支援員が学校に行き、復学に向けた環境調整や先生方との連携を進めることができます。また、別室登校や短時間登校など、段階的な復学をサポートすることも可能です。
Q2. 付添登校を続けているのですが、訪問支援でどう変わりますか?
A. 訪問支援を利用することで、保護者が付き添わなくても「専門家が定期的に学校を訪問して見守ってくれる」という安心感が生まれます。
また、訪問支援員が学校での困りごとを把握し、先生方と一緒に対応を考えることで、お子さまが学校で安心して過ごせる環境が整います。その結果、徐々に保護者の付き添いを減らしていくことができます。
Q3. 学校の先生に迷惑ではないでしょうか?
A. FabriCoでは、学校との丁寧な事前調整を行い、先生方のご負担にならないよう配慮します。
訪問支援は、先生方を批判したり監視したりするものではなく、一緒にお子さまを支えるパートナーとしての活動です。むしろ、専門的なアドバイスが得られることで、先生方の負担が軽減されるケースも多くあります。
Q4. 放課後等デイサービスと訪問支援は併用できますか?
A. はい、併用が可能です。むしろ両方を組み合わせることで、より効果的な支援が期待できます。
FabriCoでは以下のような一貫した支援が可能です:
- 放課後等デイサービスで安心できる居場所と成功体験を提供
- 保育所等訪問支援で学校での困りごとにアプローチ
- 両方の様子を共有し、家庭・学校・事業所が連携
Q5. 訪問支援の頻度はどれくらいですか?
A. お子さまの状況やニーズに応じて、月1〜2回程度が一般的です。
受給者証に記載された支給量の範囲内で、ご家庭のご希望と学校のご都合を調整しながら決定します。最初は様子を見ながら始めて、必要に応じて頻度を調整することも可能です。
Q6. 付添登校をやめたいのに、子どもが泣いて拒否します。どうすればいいですか?
A. 急にやめるのではなく、段階的に距離を取っていくことが大切です。
保育所等訪問支援を利用することで、「お母さんはいないけど、訪問の先生が来てくれる日だから大丈夫」という新しい安心材料ができます。また、放課後等デイサービスで楽しい経験を積むことで、「学校も楽しいかも」という気持ちを育てることもできます。
Q7. 仕事を辞めないといけないか悩んでいます。
A. 付添登校のために仕事を辞めるのは、保護者にとっても大きな決断です。辞める前に、まずは支援の選択肢を検討してみてください。
保育所等訪問支援や放課後等デイサービスを活用することで、保護者の負担が軽減され、仕事を続けられる可能性があります。FabriCoの相談支援事業所でも、お仕事との両立についてご相談いただけます。
Q8. 不登校になってから半年以上経ちます。今からでも訪問支援は意味がありますか?
A. はい、いつからでも意味があります。不登校が長期化している場合こそ、専門的な支援が役立ちます。
訪問支援員が学校と連携し、復学に向けた環境調整や、別室登校・短時間登校などの段階的なアプローチを一緒に考えることができます。
Q9. 中学校でも訪問支援は利用できますか?
A. はい、小学校だけでなく中学校でも利用可能です。
思春期特有のコミュニケーションの課題や、学習面での困りごと、部活動や学校行事での支援など、中学校ならではのニーズにも対応します。
Q10. さいたま市以外でも対応していますか?
A. さいたま市浦和区を中心に、南区、桜区、緑区、中央区など近隣エリアの学校への訪問に対応しています。
川口市、蕨市、戸田市など隣接市については、個別にご相談ください。エリアによっては対応可能な場合もあります。
まとめ:一人で抱え込まず、一緒に支える
不登校や付添登校は、お子さまにとっても保護者にとっても、つらく苦しい状況です。
「自分の育て方が悪かったのでは」と自分を責めたり、「いつまで続くのか」と先の見えない不安に押しつぶされそうになったりすることもあるでしょう。
でも、決して一人で抱え込まないでください。
不登校や付添登校は、保護者だけの力で解決しようとする問題ではありません。 学校、専門機関、療育施設、そして地域全体で、お子さまと保護者を支えていく問題です。
保育所等訪問支援は、家庭・学校・事業所をつなぎ、一貫した支援を実現する大きな可能性を持っています。
FabriCoは、2025年11月から保育所等訪問支援をスタートします。放課後等デイサービスと児童発達支援の両方を運営し、ロボット・プログラミング・ものづくりを通じた療育で培った経験を活かして、お子さまの「行きたい」を支え、保護者の負担を軽減し、学校との丁寧な連携を大切にします。
「毎日の付き添いに疲れた」「不登校で先が見えない」「もう一人では限界」という方は、ぜひFabriCoにご相談ください。
一緒に、お子さまが自分らしく成長できる道を探しましょう。
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