不登校で学校の先生とうまくいかない…関係修復の方法とさいたま市の支援【2025年版】

目次

  1. 「先生とうまくいかない」が不登校を深刻化させる
  2. 先生との関係がこじれる5つのパターン
  3. 関係修復の3ステップ
  4. 第三者の介入が関係改善の鍵
  5. 保育所等訪問支援で専門家が学校へ
  6. さいたま市と近隣地域の相談窓口
  7. FabriCoができる学校との関係づくり
  8. よくある質問(Q&A)
  9. まとめ:関係は必ず修復できる

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「先生とうまくいかない」が不登校を深刻化させる

不登校×先生との関係悪化=二重の苦しみ

お子さんが不登校になったとき、本来は保護者と学校が協力してお子さんをサポートすべきです。しかし現実には、不登校をきっかけに学校との関係がこじれてしまうケースが少なくありません。

「先生から連絡が来るのが怖い」 「学校に行くと責められる気がする」 「先生の顔を見ると涙が出てくる」

こうした状態では、お子さんの不登校問題に向き合うどころではなくなってしまいます。

さいたま市内の大宮区、浦和区、南区、見沼区、中央区、北区、西区、桜区、緑区、岩槻区、どの地域でも、「先生とうまくいかない」という相談は増えています。

この記事でわかること

  • 先生との関係がこじれる原因とパターン
  • 関係を修復する具体的なステップ
  • 第三者を活用した関係改善の方法
  • さいたま市と近隣地域(川口市、上尾市、川越市、戸田市)の相談先
  • 保育所等訪問支援という橋渡しサービス

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先生との関係がこじれる5つのパターン

まず、なぜ関係がこじれるのか、よくあるパターンを見ていきましょう。どちらが悪いということではなく、すれ違いから起こることがほとんどです。

パターン1:「学校に来させてください」vs「無理に行かせられない」

先生の立場:

  • 学校は来るべき場所だと考えている
  • 早く学校に戻ってほしいという思い
  • 学習の遅れや進級・進学を心配している

保護者の立場:

  • 無理に行かせると悪化すると感じている
  • 子どもの心を守ることが最優先
  • 「学校に行かせろ」というプレッシャーが辛い

→ 両方とも子どものことを思っているのに、視点が違うためにぶつかってしまいます。

パターン2:連絡の頻度をめぐるすれ違い

先生の立場:

  • 毎日連絡すると保護者の負担になるかもしれない
  • 忙しくて頻繁に連絡できない

保護者の立場:

  • 先生から連絡がないと「見捨てられた」と感じる
  • 子どもの様子を報告したいのに、先生が忙しそうで言い出せない

→ お互いに相手のことを気遣っているのに、結果的にすれ違ってしまいます。

パターン3:発達特性への理解の差

先生の立場:

  • 発達障害について詳しく学んだことがない
  • 「努力すればできる」と考えている
  • 他の子との平等性を重視している

保護者の立場:

  • 子どもの特性に合わせた配慮をしてほしい
  • 「努力不足」と言われると傷つく
  • 合理的配慮は権利だと思っている

→ 知識や経験の差から、理解にギャップが生まれます。

パターン4:保護者の不安が攻撃的な言葉に

保護者の状態:

  • 不安や焦りでいっぱい
  • 「先生のせいで不登校になった」と感じている
  • 感情的になってしまう

先生の状態:

  • 責められていると感じる
  • 防衛的になる
  • 距離を置きたくなる

→ 保護者の不安が攻撃的な言葉になり、先生が傷つき、関係が悪化します。

パターン5:情報の行き違い

よくある行き違い:

  • 保護者が伝えたつもりだったことが、先生に伝わっていない
  • 先生が説明したつもりだったことが、保護者に理解されていない
  • 「言った」「言わない」の水掛け論になる

→ コミュニケーションの齟齬が、信頼関係を損ないます。


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関係修復の3ステップ

関係がこじれてしまっても、修復することは可能です。以下の3ステップで進めてみましょう。

ステップ1:自分の気持ちを整理する

まず、冷静になる時間を持ちましょう。

やってみること:

  • 何に腹が立っているのか、紙に書き出す
  • 先生のどの言動が辛かったのか、具体的に振り返る
  • 自分が本当に求めていることは何か、考える

ポイント: 感情的なまま学校に行っても、関係は改善しません。まずは自分の気持ちを整理することが大切です。

ステップ2:先生との対話の機会を作る

感情が落ち着いたら、先生と話す機会を作りましょう。

効果的な方法:

  1. 手紙やメールで思いを伝える
    • 口頭だと感情的になりやすい場合は、文字で伝える
    • 一晩置いてから読み直し、攻撃的な表現を和らげる
  2. 具体的な要望を伝える
    • 抽象的:「もっと理解してください」
    • 具体的:「週1回、5分だけ電話で様子を教えていただけますか」
  3. 先生の努力も認める
    • 「いつも連絡ありがとうございます」
    • 「お忙しい中、時間を作っていただいて感謝しています」
  4. 「私たち」を主語にする
    • 「先生が理解してくれない」ではなく
    • 「私たち、どうすれば子どもにとって良いでしょうか」

ステップ3:管理職や外部専門家を巻き込む

担任の先生だけでは限界がある場合、他の人の力を借りましょう。

校内で巻き込む人:

  • 養護教諭(保健室の先生)
  • 学年主任
  • 教頭・副校長
  • 校長
  • スクールカウンセラー
  • スクールソーシャルワーカー

外部の専門家:

  • 相談支援事業所の相談支援専門員
  • 教育相談室の相談員
  • 医師(診断書や意見書を書いてもらう)

ポイント: 第三者が入ることで、お互いの思いが客観的に理解でき、建設的な話し合いができるようになります。


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第三者の介入が関係改善の鍵

学校と保護者だけで話し合っても、感情的になったり、同じことの繰り返しになったりすることがあります。そんなとき、第三者の介入が関係改善の突破口になります。

第三者の役割

1. 通訳者として

保護者の思いを専門用語で説明したり、先生の説明を保護者にわかりやすく伝えたりします。

例:

  • 保護者:「うちの子は朝が苦手なんです」
  • 専門家:「起立性調節障害の可能性があり、午前中は体調が安定しにくいため、午後からの登校を検討できますか」

2. 調停者として

感情的になりがちな両者の間に入り、冷静な話し合いをサポートします。

3. アドバイザーとして

具体的な支援方法や環境調整について、専門的な視点からアドバイスします。

どの第三者に頼むべき?

スクールカウンセラー:

  • メリット:学校内にいるので連携しやすい、無料
  • デメリット:週1回程度しか来ない、学校側の立場に見える場合も

相談支援事業所:

  • メリット:福祉の専門家、無料、継続的なサポート
  • デメリット:学校との調整に時間がかかることも

教育相談室:

  • メリット:教育の専門家、無料
  • デメリット:予約が取りにくいことがある

おすすめは、複数の第三者を活用することです。それぞれの強みを活かして、総合的にサポートしてもらいましょう。


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保育所等訪問支援で専門家が学校へ

第三者の介入方法の中で、特に効果的なのが**「保育所等訪問支援」**です。

保育所等訪問支援とは?

専門スタッフが実際に学校を訪問して、お子さんの様子を観察し、先生方に具体的なアドバイスをするサービスです。

なぜ関係改善に効果的なのか?

1. 実際に学校に来てくれる

電話や面談だけでなく、専門家が実際に学校を訪れることで、先生方も「本気で協力してくれている」と感じます。

2. お子さんの様子を実際に見てアドバイス

教室での様子を実際に見た上でアドバイスするので、説得力があります。

3. 先生方への具体的なサポート

「こうすればいい」という具体的な方法を、その場で提案できます。

4. 保護者と学校の橋渡し役に

保護者の思いを先生に、先生の思いを保護者に、それぞれ適切に伝えます。

FabriCoの保育所等訪問支援(2025年11月開始)

さいたま市のFabriCoでは、2025年11月から保育所等訪問支援を開始します。

FabriCoの保育所等訪問支援の特徴:

  • ロボット・プログラミング療育の知見を活かした支援
  • 発達特性への深い理解
  • 学校との関係づくりに特に注力
  • 相談支援事業所と連携した継続的なサポート

※訪問先で療育やプログラミングを行うわけではなく、お子さんが学校で安心して過ごせるよう環境調整や先生方への助言を行います。


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さいたま市と近隣地域の相談窓口

さいたま市の相談窓口

さいたま市総合教育相談室

  • 電話: 048-829-1894
  • 月~金 9:00-17:00
  • 学校との関係についても相談できます

各区の教育相談室

大宮区、浦和区、南区、見沼区、中央区、北区、西区、桜区、緑区、岩槻区それぞれに教育相談窓口があります。地域に密着した相談ができます。

相談支援事業所

市内に複数の相談支援事業所があり、学校との調整をサポートしてくれます。

さいたま市発達障害者支援センター

  • 電話: 048-859-7422
  • 発達特性が関係している場合の相談

近隣地域の相談窓口

川口市(さいたま市南区・緑区から近い)

  • 川口市教育相談室: 048-224-5611

上尾市(さいたま市北区・西区から近い)

  • 上尾市教育相談室: 048-776-7575

川越市(さいたま市西区から近い)

  • 川越市教育センター: 049-236-1818

戸田市(さいたま市南区から近い)

  • 戸田市教育相談室: 048-443-1819

市境に近い場合は、近隣地域の相談窓口も活用できます。


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FabriCoができる学校との関係づくり

相談支援事業所と療育施設が一体の強み

さいたま市のFabriCo(ファブリコ)は、ロボット・プログラミング・ものづくりを中心とした療育施設(児童発達支援・放課後等デイサービス)で、相談支援事業所も併設しています。

この一体型の強みを活かして、学校との関係づくりを総合的にサポートします。

FabriCoができること

1. 学校との関係改善の相談

相談支援専門員が、学校との関係がうまくいかない原因を一緒に考え、改善策を提案します。

2. 保育所等訪問支援(2025年11月開始)

専門スタッフが実際に学校を訪問して、先生方にお子さんの特性や対応方法をアドバイスします。

3. 先生への説明資料作成のサポート

お子さんの特性を先生にわかりやすく説明する資料作成をサポートします。

4. 学校との面談への同席

必要に応じて、相談支援専門員が学校との面談に同席し、保護者をサポートします。

5. ロボット・プログラミングへの興味を学校で活かす提案

お子さんがロボットやプログラミングに興味がある場合、その興味を学校でも活かせる方法を先生に提案します。

6. 療育での成長を学校に共有

FabriCoでの活動の様子や成長を、保護者の了解のもと学校に共有し、お子さんへの理解を深めてもらいます。

7. 児童発達支援と放課後等デイサービスの両方を提供

未就学児から高校生まで、年齢に応じた一貫した支援が受けられます。長期的な視点で学校との関係づくりをサポートします。

こんな相談ができます

  • 学校の先生とうまくいかず困っている
  • 先生に子どもの特性を理解してもらいたい
  • 学校との面談が怖い
  • 保育所等訪問支援を利用したい
  • 先生にどう伝えればいいかわからない
  • 学校との関係を修復したい

相談は無料です

相談支援事業所の利用は基本的に無料です。まずは気軽にお問い合わせください。

FabriCo相談支援事業所について:
https://fabrico.fun/consultation/

保育所等訪問支援について:
https://fabrico.fun/visit/

FabriCoの療育内容:
https://fabrico.fun

ご利用の流れ:
https://fabrico.fun/howto/


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よくある質問(Q&A)

Q1. 学校の先生とうまくいかなくなったら、まず何をすればいいですか?

A. まず、外部の相談窓口(相談支援事業所、教育相談室など)に相談しましょう。第三者が間に入ることで、関係改善の糸口が見つかります。

Q2. 先生とうまくいかなくなった原因がわかりません。

A. 相談支援事業所などに相談すると、客観的な視点から原因を整理してもらえます。多くの場合、お互いの思いのすれ違いが原因です。

Q3. 感情的になってしまい、先生と冷静に話せません。

A. 無理に直接話す必要はありません。手紙やメールで思いを伝えたり、第三者に間に入ってもらったりする方法があります。

Q4. 保育所等訪問支援を利用すると、学校に迷惑がられませんか?

A. 保育所等訪問支援は、学校の先生方をサポートするサービスでもあります。具体的なアドバイスがもらえるので、むしろ歓迎されることが多いです。

Q5. 学校との関係が完全に壊れてしまいました。修復できますか?

A. 多くの場合、修復可能です。外部の専門家が間に入ることで、新たな関係を築けます。時間はかかりますが、諦めないでください。

Q6. 担任の先生と合わないので、クラス替えや担任変更はできますか?

A. 担任変更は一般的には難しいですが、複数担任制にしたり、学年主任や管理職のサポートを増やしたりする対応は可能な場合があります。

Q7. スクールカウンセラーに相談したら、先生に伝わってしまいますか?

A. スクールカウンセラーには守秘義務がありますが、必要に応じて先生と情報共有することもあります。事前に「何を先生に伝えるか」を相談できます。

Q8. 相談支援事業所に相談すると、学校との関係改善にどう役立ちますか?

A. 相談支援専門員が、保護者と学校の間に入って調整したり、保育所等訪問支援で学校を訪問したりして、関係改善をサポートします。

Q9. 学校との関係修復には、どのくらい時間がかかりますか?

A. ケースバイケースですが、外部専門家が間に入ると、数週間から数か月で改善することが多いです。焦らず、少しずつ関係を築いていきましょう。

Q10. 保育所等訪問支援は、どのくらいの頻度で学校に来てくれますか?

A. 一般的には月1~2回程度です。お子さんの状況や受給者証の支給量によって調整します。

Q11. 先生に攻撃的な態度を取ってしまいました。今からでも関係修復できますか?

A. はい、できます。まずは冷静になり、謝罪と感謝の気持ちを伝えることから始めましょう。外部の専門家に間に入ってもらうのも効果的です。

Q12. 学校側が保育所等訪問支援を拒否することはありますか?

A. 保育所等訪問支援は福祉サービスの一つで、学校が拒否する権利はありません。ただし、スムーズに進めるため、事前に丁寧に説明することが大切です。

Q13. さいたま市以外に住んでいても、市内の相談支援事業所は利用できますか?

A. はい、利用できます。川口市、上尾市、川越市、戸田市など近隣にお住まいの方も、さいたま市内の相談支援事業所を利用可能です。

Q14. FabriCoは療育施設ですが、不登校の相談もできますか?

A. はい、相談支援事業所を併設しているので、不登校の相談もできます。特に学校との関係づくりには力を入れています。

Q15. 費用はどのくらいかかりますか?

A. 相談支援事業所の利用は基本的に無料です。保育所等訪問支援も、受給者証があれば所得に応じて月額0~4,600円程度で利用できます。


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まとめ:関係は必ず修復できる

不登校でお子さんが苦しんでいる上に、学校の先生ともうまくいかない。そんな状況は、保護者の方にとって本当に辛いものです。

でも、関係は必ず修復できます

大切なポイント

1. 先生も敵ではない

多くの場合、先生も子どものことを思っています。すれ違いや知識不足で関係がこじれているだけです。

2. 一人で抱え込まない

外部の専門家を味方につけましょう。第三者が入ることで、驚くほどスムーズに関係が改善することがあります。

3. 保育所等訪問支援という強力な味方

専門スタッフが実際に学校を訪問して、先生方をサポートします。FabriCoでは2025年11月から開始します。

4. 時間をかけて、少しずつ

関係修復には時間がかかります。焦らず、少しずつ信頼関係を築いていきましょう。

さいたま市と近隣地域には支援がある

さいたま市の大宮区、浦和区、南区、見沼区、中央区、北区、西区、桜区、緑区、岩槻区、それぞれに相談窓口があります。川口市、上尾市、川越市、戸田市など近隣地域の支援も含めると、選択肢は豊富です。

FabriCoは、相談支援事業所と療育施設が一体となって、学校との関係づくりを総合的にサポートします。特に保育所等訪問支援(2025年11月開始)により、実際に学校を訪問して関係改善を支援します。

学校の先生とうまくいかなくて困っているなら、一人で抱え込まず、まずは相談してみてください。

▼FabriCoの相談支援事業所(無料)
https://fabrico.fun/consultation/

▼保育所等訪問支援(学校との橋渡し)
https://fabrico.fun/visit/

▼FabriCoについて詳しく
https://fabrico.fun

▼ご利用の流れ
https://fabrico.fun/howto/

関係は必ず修復できます。あなたとお子さんは、決して一人ではありません。一緒に、解決の道を探していきましょう。


※この記事の情報は2025年11月時点のものです。相談窓口の連絡先やサービス内容は変更される場合がありますので、詳しくは各機関にお問い合わせください。

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