目次
- フリースクールだけで問題は解決する?
- さいたま市のフリースクール事情
- フリースクールと障害福祉サービスの違い
- 両方を併用することの重要性
- 障害福祉サービスができること
- よくある質問(Q&A)
- お子さんに合った選択肢を一緒に考えます
フリースクールだけで問題は解決する?
「学校に行けない」「学校が合わない」というお子さんにとって、フリースクールは重要な選択肢の一つです。さいたま市をはじめ、埼玉県内には多くのフリースクールがあり、学校以外の学びの場として、多くのお子さんを支えています。
しかし、もしお子さんが発達障害や特性による困りごとを抱えている場合、フリースクールに通うだけでは根本的な解決にならないことがあります。
フリースクールの素晴らしい役割
フリースクールは、学校に行けないお子さんにとって、以下のような重要な役割を果たしています。
- 学校以外の安心できる居場所の提供
- お子さんのペースに合わせた学習支援
- 多様な価値観を認める環境
- 社会とのつながりを保つ場所
- 学習の遅れを取り戻す機会
これらは、不登校のお子さんにとって、非常に価値のあるものです。さいたま市や近隣の川口市、上尾市、戸田市にも、素晴らしいフリースクールがたくさんあります。
しかし、見落としてはいけない視点
一方で、お子さんが抱えている困りごとが、発達障害や感覚過敏、コミュニケーションの特性など、障害特性に起因するものである場合、居場所だけでは解決しないことがあります。
例えば、こんなケース
「フリースクールに通い始めたけれど、友達とのトラブルは減らない」 「自由な環境でも、集中して取り組めることが少ない」 「感情のコントロールが難しく、フリースクールでも苦労している」
このような場合、障害特性そのものへのアプローチが必要です。フリースクールという「居場所」と、障害福祉サービスという「療育・支援」は、どちらも大切で、それぞれ異なる役割を持っています。
さいたま市のフリースクール事情
さいたま市には、複数のフリースクールがあり、不登校のお子さんを支えています。
さいたま市内のフリースクール
さいたま市内では、浦和区、大宮区、中央区などに、いくつかのフリースクールが運営されています。それぞれが独自の教育方針を持ち、お子さんの個性を尊重した運営をしています。
近隣エリアのフリースクール
さいたま市周辺にも、フリースクールは存在します。
川口市 川口市内にもフリースクールがあり、さいたま市からも通いやすい距離です。
上尾市 上尾市のフリースクールは、さいたま市北区や見沼区からアクセスしやすい立地にあります。
戸田市 戸田市のフリースクールは、さいたま市南区や桜区から通える距離にあります。
フリースクールの特徴
多くのフリースクールに共通する特徴は、以下の通りです。
- 学校のような時間割はなく、柔軟なスケジュール
- 少人数での運営
- お子さんの興味に合わせた活動
- 無理に集団活動をさせない
- 保護者との連携を重視
これらの特徴は、学校が合わないお子さんにとって、非常に魅力的です。
ただし、費用は自己負担
フリースクールの多くは、月謝が必要です。地域や施設によって異なりますが、月3万円〜5万円程度が一般的です。これは、多くの家庭にとって、決して小さくない負担です。
フリースクールと障害福祉サービスの違い
フリースクールと障害福祉サービス(放課後等デイサービス・児童発達支援)は、それぞれ異なる目的と役割を持っています。
フリースクール
目的
学校に行けない、または学校が合わないお子さんに、安心できる居場所と学びの機会を提供する。
対象
不登校のお子さん全般(障害の有無は問わない)
内容
- 自由な雰囲気での学習支援
- お子さんのペースを尊重
- 興味のある活動への参加
- 社会性を育む場
費用
月謝制(月3万円〜5万円程度、施設により異なる)
資格
特に必要なし(誰でも利用可能)
障害福祉サービス(放課後等デイサービス・児童発達支援)
目的
発達障害やその他の障害を持つお子さんに、療育や発達支援を提供する。
対象
受給者証を持つお子さん(障害の診断または特性がある)
内容
- 療育プログラム(個別支援計画に基づく)
- コミュニケーション訓練
- ソーシャルスキルトレーニング
- 感覚統合療育
- お子さんの特性に合わせた活動
費用
原則無料〜月4,600円程度(世帯収入により異なる)
資格
受給者証が必要(市区町村で申請)
決定的な違い
最も大きな違いは、「療育」があるかどうかです。
フリースクールは、お子さんの居場所と学びの機会を提供する素晴らしい場所ですが、発達障害の特性に特化した療育プログラムを提供するわけではありません。
一方、障害福祉サービスは、お子さんの発達特性を評価し、個別支援計画を立て、専門的な療育を提供します。
両方を併用することの重要性
フリースクールと障害福祉サービスは、対立するものではありません。むしろ、両方を併用することで、お子さんをより総合的に支えられる可能性があります。
併用のメリット
1. 居場所と療育の両方が得られる
フリースクールで安心できる居場所を確保しながら、障害福祉サービスで専門的な療育を受けられます。
2. それぞれの得意分野を活かせる
フリースクールは「学びの場」、障害福祉サービスは「療育の場」として、それぞれの強みを活かせます。
3. お子さんの負担を分散できる
一つの場所に全てを求めるのではなく、役割を分けることで、お子さんの負担を減らせます。
4. 多様な人間関係を築ける
フリースクールと療育施設、それぞれで異なる友達やスタッフと関わることで、人間関係の幅が広がります。
併用の実例
平日の午前中:フリースクール
学習支援や自由な活動を通して、学びの機会を持つ。
平日の放課後:放課後等デイサービス
ロボット製作やプログラミングなど、お子さんの興味を活かした療育を受ける。
このように、それぞれの時間帯で役割を分けることで、お子さんにとって充実した毎日を作ることができます。
障害福祉サービスができること
障害福祉サービス(放課後等デイサービス・児童発達支援)では、フリースクールとは異なるアプローチで、お子さんを支援します。
個別支援計画に基づく療育
お子さん一人ひとりの特性を評価し、個別支援計画を作成します。その計画に基づいて、専門的な療育を提供します。
評価する内容
- コミュニケーション能力
- 社会性
- 感覚特性
- 運動能力
- 認知特性
専門スタッフによる支援
児童発達支援管理責任者や保育士、指導員など、専門的な資格を持つスタッフが支援します。
お子さんの興味を活かした療育
特に、ロボット製作やプログラミングなど、お子さんの「好き」を活かした療育は、モチベーションを高め、楽しみながら成長できる環境を作ります。
さいたま市のFabriCoの例
FabriCoでは、ロボット・プログラミングを中心とした療育を提供しています。
- ロボット製作:論理的思考力、問題解決能力を育てる
- プログラミング:順序立てて考える力、原因を探す力を養う
- 工作・ものづくり:手先の器用さ、創造力を育む
これらの活動を通して、お子さんは楽しみながら、コミュニケーション能力や社会性を育てることができます。
放デイ・児発の両方に対応
FabriCoは、放課後等デイサービス(小学生〜高校生)と児童発達支援(未就学児)の両方に対応しています。
児童発達支援(未就学児)
幼稚園や保育園に通いながら、午前中や午後に療育を受けられます。小学校入学前の準備としても効果的です。
放課後等デイサービス(小学生〜高校生)
学校やフリースクールの放課後に、療育を受けられます。学校で学んだことを補完し、社会性を育てる場としても機能します。
保育所等訪問支援(2025年11月開始)
FabriCoでは、2025年11月から保育所等訪問支援を開始します。
これは、専門スタッフが保育所や学校、フリースクールを訪問し、お子さんが集団生活に適応できるようサポートするサービスです。
こんな悩みに対応
- フリースクールでもトラブルが多い
- 学校の先生に、お子さんの特性を理解してもらいたい
- 集団活動でのサポート方法を知りたい
訪問先でロボットやプログラミングを行うわけではなく、お子さんが過ごしやすい環境を整えるためのサポートを行います。
詳しくはこちら:FabriCo保育所等訪問支援
よくある質問(Q&A)
Q1. フリースクールと放課後等デイサービス、どちらを選べばいいですか?
A. どちらか一方を選ぶ必要はありません。お子さんの状況に応じて、両方を併用することも可能です。
こんな場合はフリースクールがおすすめ
- 学校に行けないことで、居場所がない
- 学習の遅れを取り戻したい
- 学校以外の友達が欲しい
こんな場合は障害福祉サービスがおすすめ
- 発達障害や特性による困りごとがある
- 専門的な療育を受けたい
- コミュニケーションやソーシャルスキルを育てたい
両方を併用すると、より充実 フリースクールで居場所を確保しながら、障害福祉サービスで療育を受けることで、お子さんをより総合的に支えられます。
Q2. フリースクールに通っていても、放課後等デイサービスは利用できますか?
A. はい、利用できます。フリースクールに通っているかどうかは、放課後等デイサービスの利用に影響しません。受給者証があれば、利用可能です。
利用例
- 午前中:フリースクール
- 午後:放課後等デイサービス
このようなスケジュールで、両方を併用している方も多くいます。
Q3. 受給者証の取得は難しいですか?
A. 受給者証の取得は、市区町村の窓口で申請できます。診断書や発達検査の結果があると、スムーズに取得できることが多いです。
取得の流れ
- 市区町村の障害福祉課に相談
- 必要書類を提出(診断書など)
- 審査(2〜4週間程度)
- 受給者証の発行
診断書がない場合でも、相談支援事業所に相談することで、適切な手続きを案内してもらえます。
Q4. 放課後等デイサービスの費用はどのくらいですか?
A. 世帯収入によって異なりますが、多くの家庭では月4,600円が上限です。低所得世帯は無料、高所得世帯でも月37,200円が上限です。
フリースクールとの比較
- フリースクール:月3万円〜5万円(全額自己負担)
- 放課後等デイサービス:月0円〜4,600円(多くの家庭)
費用面でも、障害福祉サービスは利用しやすい仕組みになっています。
Q5. さいたま市でロボット・プログラミングができる放課後等デイサービスはありますか?
A. はい、FabriCoでは、ロボット・プログラミングを中心とした療育を提供しています。
FabriCoの特徴
- ロボット製作で論理的思考力を育てる
- プログラミング学習で問題解決能力を養う
- 工作・ものづくりで創造力を育む
- 放デイ・児発の両方に対応
- 相談支援事業所も併設
さいたま市内で、お子さんの「好き」を活かした療育をお探しの方は、ぜひご検討ください。
Q6. フリースクールと放課後等デイサービス、送迎はどうなりますか?
A. 多くの放課後等デイサービスでは、学校やフリースクールからの送迎サービスを提供しています。
送迎の例
- フリースクール → 放課後等デイサービス → 自宅
このように、フリースクールから直接、放課後等デイサービスに送迎してもらえることが多いです。詳しくは、各施設にお問い合わせください。
Q7. 不登校ですが、放課後等デイサービスは利用できますか?
A. はい、利用できます。不登校かどうかは、放課後等デイサービスの利用条件に関係ありません。受給者証があれば、利用可能です。
不登校のお子さんの利用例
- 平日の日中に利用(学校の時間帯でもOK)
- 長期休暇中に集中的に利用
- フリースクールと併用
不登校のお子さんにとって、放課後等デイサービスは、学校以外の居場所として、また療育の場として機能します。
Q8. 相談支援事業所とは何ですか?
A. 相談支援事業所は、障害福祉サービスの利用を支援する専門機関です。FabriCoにも相談支援事業所が併設されています。
相談支援事業所でできること
- 受給者証の取得サポート
- サービス等利用計画の作成
- 施設選びのアドバイス
- 子育ての悩み相談
- 学校での困りごとの相談
こんな相談ができます
- 「自分の子が発達障害かもしれない」
- 「フリースクールと放課後等デイサービス、どう組み合わせればいい?」
- 「受給者証の取り方が分からない」
- 「学校での支援について相談したい」
相談支援は無料で利用できます。
詳しくはこちら:FabriCo相談支援事業所
Q9. さいたま市以外でも利用できますか?
A. はい、さいたま市以外からも利用できます。FabriCoは、さいたま市だけでなく、川口市、上尾市、戸田市など、近隣地域からも通いやすい立地にあります。
通われている方のエリア
- さいたま市内各区(浦和区、大宮区、中央区、南区など)
- 川口市
- 上尾市
- 戸田市
- その他近隣地域
送迎サービスもありますので、お気軽にご相談ください。
Q10. 見学や体験はできますか?
A. はい、随時見学・体験を受け付けています。実際の活動の様子を見て、お子さんとの相性を確かめていただけます。
見学・体験でできること
- 施設の雰囲気を確認
- ロボット・プログラミング活動の体験
- スタッフとの相談
- お子さんの反応を見る
お気軽にお問い合わせください。
Q11. フリースクールとの連携はしてもらえますか?
A. はい、フリースクールと連携した支援も可能です。保育所等訪問支援(2025年11月開始)を利用することで、フリースクールでの様子を専門スタッフが確認し、適切なサポート方法をアドバイスできます。
連携の例
- フリースクールでの過ごし方の確認
- スタッフへのサポート方法のアドバイス
- お子さんが過ごしやすい環境づくりの提案
Q12. ロボットやプログラミングに興味がない子でも大丈夫ですか?
A. はい、大丈夫です。FabriCoでは、ロボット・プログラミング以外にも、工作やものづくりなど、様々な活動を用意しています。お子さんの興味に合わせて、活動を選べます。
活動の例
- 工作(折り紙、絵画、手芸など)
- ブロック遊び
- ボードゲーム
- 外遊び
お子さんが楽しめる活動を一緒に見つけていきます。
お子さんに合った選択肢を一緒に考えます
フリースクールも障害福祉サービスも、それぞれ素晴らしい役割を持っています。大切なのは、お子さんにとって何が最適かを考えることです。
FabriCoの相談支援事業所にご相談ください
FabriCoには、相談支援事業所が併設されています。以下のような相談に対応しています。
こんな悩みをご相談ください
- フリースクールと放課後等デイサービス、どう組み合わせればいい?
- 自分の子が発達障害かもしれない
- 学校やフリースクールでの困りごとを相談したい
- 受給者証の取り方が分からない
- 子育ての悩みを聞いてほしい
相談支援は無料です。お気軽にご相談ください。
詳しくはこちら: FabriCo相談支援事業所
FabriCoの特色
FabriCoは、さいたま市でロボット・プログラミング療育に特化した放課後等デイサービス・児童発達支援です。
1. ロボット・プログラミング療育
お子さんの「好き」を活かした療育で、楽しみながら成長できます。
2. 工作・ものづくり
手を動かす活動で、創造力と集中力を育みます。
3. 放デイ・児発の両方に対応
幼児期から学齢期まで、継続してご利用いただけます。
4. 保育所等訪問支援(2025年11月開始)
フリースクールや学校での困りごとにも対応できます。
5. 相談支援事業所併設
施設選びや受給者証の相談も、すぐにできます。
利用方法
FabriCoの利用には、受給者証が必要です。受給者証の取得方法や利用の流れについては、以下をご覧ください。
詳しくはこちら: FabriCoの利用方法
見学・体験のお申し込み
見学・体験は随時受け付けています。お気軽にお問い合わせください。
公式サイト: https://fabrico.fun
まとめ
フリースクールは、不登校のお子さんにとって、安心できる居場所と学びの機会を提供する素晴らしい選択肢です。さいたま市や近隣の川口市、上尾市、戸田市にも、多くのフリースクールがあります。
しかし、もしお子さんが発達障害や特性による困りごとを抱えている場合、障害の問題は障害の問題として、専門的な療育で対処することが大切です。
フリースクールと障害福祉サービスは、対立するものではありません。それぞれの良さを活かし、必要に応じて併用することで、お子さんをより総合的に支えることができます。
FabriCoでは、ロボット・プログラミングを中心とした療育で、お子さんの成長をサポートします。放デイ・児発の両方に対応し、相談支援事業所も併設していますので、お気軽にご相談ください。
お子さんにとって最適な選択肢を、一緒に考えていきましょう。
施設情報
FabriCo(ファブリコ)
さいたま市のロボット・プログラミング療育専門 放課後等デイサービス・児童発達支援
公式サイト:https://fabrico.fun
相談支援:https://fabrico.fun/consultation/
保育所等訪問支援:https://fabrico.fun/visit/
利用方法:https://fabrico.fun/howto/
対応エリア: さいたま市(浦和区、大宮区、中央区、南区、北区、見沼区、桜区、緑区、岩槻区、西区)、川口市、上尾市、戸田市、その他近隣地域
