はじめに|保育所等訪問支援の利用者数が気になる理由
「保育所等訪問支援って、実際どのくらいの子どもが利用しているの?」「うちの子が利用しても珍しくないのかしら?」
さいたま市にお住まいの保護者の皆さまから、このようなご質問をよくいただきます。お子さまのために良いと思うサービスでも、実際の利用状況がわからないと不安になってしまうのは当然のことです。
この記事では、さいたま市浦和区で長年児童発達支援・放課後等デイサービスを運営し、新たに保育所等訪問支援を開始するFabriCoが、保育所等訪問支援の利用者数の現状と動向について、統計データを基に詳しく解説いたします。
障害児通所支援全体の利用者数推移
急速に拡大する障害児通所支援市場
厚生労働省の統計データによると、障害児通所支援全体の利用者数は年々大幅に増加しています。
障害児通所支援の利用者数推移:
- 障害児総数:43.8万人(障害福祉サービスを利用する障害児を含む)
- 平成29年(2017年)10月→令和3年10月の伸び率:年率20.0%
この驚異的な成長率は、発達障害についての認知・理解が深まったことで利用者数が爆発的に伸びていることを示しています。
児童発達支援・放課後等デイサービスの利用状況
具体的な増加率(7年間の推移):
- 児童発達支援:237%増加
- 放課後等デイサービス:422%増加
放課後等デイサービスに関しては、2018年から2020年の3年間において2,785カ所の事業所が増えていますという状況からも、需要の高まりが明確に表れています。
保育所等訪問支援の利用者数の現状
全体的な利用者数の傾向
保育所等訪問支援は、他の障害児通所支援サービスと比べて比較的新しいサービスであり、2012年の制度開始以降、徐々に利用者数が増加している状況です。
保育所等訪問支援の特徴:
- 定員制がないサービス(必要に応じて利用可能)
- 他のサービスとの併用が一般的
- 地域によって普及度に差がある
さいたま市における利用状況
さいたま市は政令指定都市として、障害児支援に積極的に取り組んでおり、保育所等訪問支援の利用者数も着実に増加しています。
さいたま市の特徴:
- 人口の約7.6%が何らかの障害を有している
- 各区に療育関連施設が充実
- 教育機関の理解と協力体制が整備されている
さいたま市社会福祉事業団が運営する杉の子園をはじめとする公的施設では、保育所等訪問支援事業の定員を設けずに対応しており、必要に応じたサービス提供が可能な体制を整えています。
利用者の年齢層と傾向
主な利用年齢層
未就学児(0-6歳):
- 保育園・幼稚園での集団生活適応支援
- 基本的生活習慣の確立
- 社会性の基礎づくり
小学生(6-12歳):
- 学習面でのサポート
- 友達関係の構築支援
- 学級活動への参加促進
中学生・高校生(12-18歳):
- より複雑な社会関係への対応
- 進路選択に向けた支援
- 自立に向けたスキル向上
利用パターンの多様化
1. 単独利用型 保育所等訪問支援のみを利用するケース
2. 併用利用型
- 児童発達支援 + 保育所等訪問支援
- 放課後等デイサービス + 保育所等訪問支援
- 複数サービスの組み合わせ
実際には、併用利用型が圧倒的に多く、各年の9月中の利用実人員を見ると利用者が年々増加していることが分かりますという状況は、保育所等訪問支援においても同様の傾向を示しています。
さいたま市内での利用者数増加の背景
社会的要因
1. 発達障害への理解向上
- メディアでの啓発活動
- 教育現場での理解深化
- 早期発見・早期療育の重要性の認識
2. 保護者の意識変化
- 専門的支援への関心の高まり
- 情報収集力の向上
- 子どもの将来への投資意識
3. 制度の充実
- 児童福祉法の改正
- 支援体制の拡充
- 利用手続きの簡素化
地域特性による要因
さいたま市の優位性:
- 文教地区としての教育への関心の高さ
- 都市部でありながら充実した療育環境
- 交通アクセスの良さ
- 医療機関との連携体制
浦和区、大宮区、中央区、南区など、各区それぞれに特色ある教育・療育環境が整備されており、保護者の皆さまが安心してサービスを選択できる環境が整っています。
他の障害児通所支援との比較
サービス別利用者数の特徴
児童発達支援:
- 未就学児が対象
- 施設通所型のサービス
- 個別・小集団での療育
放課後等デイサービス:
- 就学児が対象
- 放課後・休日の居場所提供
- 生活スキル・社会性の向上
保育所等訪問支援:
- 0-18歳まで幅広い年齢層
- 実際の集団生活場面での支援
- 環境に応じた個別対応
利用者数増加率の比較
放課後等デイサービスの422%増加という驚異的な成長に比べると、保育所等訪問支援の増加率はより穏やかですが、これは以下の理由によります:
保育所等訪問支援の特性:
- より専門性の高い支援が必要
- 訪問先との調整が必要
- 他サービスとの併用が前提
FabriCoが参入する理由と意義
市場の成長性と社会的ニーズ
障害児通所支援市場全体の費用額は約5,000億円で年々増加しており、発達がいについての認知・理解が深まったことで利用者数が爆発的に伸びておりという状況は、保育所等訪問支援においても同様の成長が期待できます。
さいたま市内での需要予測
増加要因:
- 人口増加:さいたま市の継続的な人口増加
- 認知度向上:保育所等訪問支援の認知度向上
- 教育環境の充実:インクルーシブ教育の推進
- 保護者ニーズの多様化:より専門的な支援への期待
FabriCoの独自性と貢献
ものづくりアプローチの活用:
- 創作活動を通した集団参加支援
- プログラミング的思考による問題解決能力向上
- STEM教育を活かした学習支援
地域連携の強化: 既存の優秀な施設(杉の子園など)との連携により、さいたま市全体の保育所等訪問支援の質向上に貢献します。
利用者数から見る今後の展望
短期的な見通し(1-3年)
予想される変化:
- さいたま市内での認知度向上
- 新規利用者の増加(年率15-20%)
- 併用利用パターンの増加
中長期的な見通し(3-10年)
市場の成熟化:
- 質の向上への転換
- 専門性の高いサービスへの需要増
- 地域特性に応じたサービス分化
利用者にとってのメリット
選択肢の増加:
- 多様なサービス提供事業所
- 個別ニーズに応じた最適な組み合わせ
- 待機時間の短縮
サービス品質の向上:
- 事業所間の健全な競争
- 専門性の向上
- 利用者満足度の向上
よくある質問|利用者数に関する疑問
Q: みんなが使っているサービスなので、うちの子も安心して利用できますか? A: はい、多くのお子さまが利用されており、一人ひとりの状況に応じた支援が行われています。珍しいことではありません。
Q: 利用者が増えていると、サービスの質は大丈夫ですか? A: さいたま市では、質の高いサービス提供のための基準が設けられており、定期的な指導・監督が行われています。
Q: 今から申し込んでも、すぐに利用できますか? A: 施設や地域によって状況が異なりますが、FabriCoでは可能な限り迅速に対応いたします。まずはご相談ください。
まとめ|利用者数の増加は社会的ニーズの表れ
保育所等訪問支援の利用者数の増加は、単なるトレンドではなく、発達に課題のあるお子さまとそのご家族の切実なニーズの表れです。
重要なポイント:
- 需要の高まり:障害児通所支援全体で年率20%の成長
- 多様化する利用パターン:併用利用が主流
- 地域差の存在:さいたま市は比較的充実した環境
- 将来性:継続的な成長が予想される
FabriCoでは、この成長する市場において、「ものづくり」と「対話」を大切にした独自のアプローチで、お子さま一人ひとりの「じぶんらしさ」を大切にした支援を提供いたします。
利用者数の増加は、多くの保護者の皆さまが専門的な支援の価値を認識し、お子さまの可能性を信じている証拠です。FabriCoも、さいたま市の既存の優秀な施設の皆さまと連携しながら、この地域の療育環境をさらに充実させることに貢献したいと考えています。
お子さまの集団生活について少しでも気になることがございましたら、利用者数の増加を不安に思うのではなく、それだけ多くの方が効果を実感している証拠として、まずはお気軽にご相談ください。
保育所等訪問支援のご相談はFabriCoへ
FabriCo(ファブリコ)
ものづくりを通した療育・自立支援施設
住所: 埼玉県さいたま市浦和区上木崎1丁目7-1
運営: 一般社団法人こどもとみらい教育研究会
さいたま市で新たに保育所等訪問支援を開始するFabriCoでは、利用者数や市場動向についてのご質問も含め、お子さまの支援に関するあらゆるご相談を承っております。多くのお子さまが利用されているサービスだからこそ、安心してご相談ください。
📱 LINE公式アカウントからも気軽にご相談いただけます。「どのくらいの子が利用しているのか知りたい」「うちの子に合うサービスか相談したい」など、どんな疑問でもお気軽にお問い合わせください。専門スタッフがお子さまにとって最適な支援をご提案いたします。