「専門の人に学校の様子を見てもらいたい。でも先生を責めるように聞こえないかな」「園に断られたらどうしよう」。お子さんのために相談したいのに、切り出し方で立ち止まることはありませんか。
保育所等訪問支援は、学校や園を評価するためではなく、本人が日々の集団生活を過ごしやすくするための支援です。保護者だけで制度を説明しきろうとせず、事業所にも手伝ってもらいながら進める方法を紹介します。

情報確認:2026年10月21日|FabriCo 編集
この記事で分かること
保育所等訪問支援は、「普段の場所」で支援を考える仕組み
専門スタッフが保育園、幼稚園、学校などを訪れ、本人の集団生活への参加を支えるサービスです。施設へ通って活動する児童発達支援・放課後等デイサービスとは、支援する場所と役割が異なります。
たとえば「教室の説明では動き出せないが、近くで一つずつ伝えると取り組める」「遊びから片付けへ変わると戸惑う」といった場面を見て、本人への関わりや先生と共有できる工夫を検討します。
毎日の付き添い登校、送迎、担任の代行をするサービスではありません。FabriCoの訪問支援も、学校へロボットやプログラミングの授業を届けるものではなく、本人が現場で過ごしやすくなる方法を考えます。
始め方の流れ|学校との調整と、行政の申請は別
学校に「いいですよ」と言われることだけで利用が決まるわけではありません。訪問先との調整に加え、福祉サービスとしての申請・支給決定や事業所との契約が必要です。個別の順序は区と事業所に確認します。
相談から開始までのフロー
- 困る場面をメモいつ・どこで・何が負担か、助けになる方法を整理
- 事業所と区へ相談対象・対応地域・申請書類・受給者証の扱いを確認
- 学校・園と目的を共有担任から管理職等へ。事業所の説明も受けながら調整
- 計画・申請・契約相談支援と計画を整理し、区へ申請。決定後の契約等を確認
- 訪問日時・共有方法を決める観察する場面、本人への説明、記録の扱いを合意
- 訪問して振り返る学校・家庭と工夫を共有し、次回の支援を見直す
先生には「困る場面を一緒に考えたい」と伝える
最初の連絡は、面談の時間を相談する短い文章で構いません。お迎え時や行事中に全て説明しようとせず、落ち着いて話せる機会を作ります。学校では担任や特別支援教育コーディネーター、園では担任や主任・園長など、話を進める窓口を確認しましょう。
連絡帳・メールに使える例
「いつも子どもの様子を見てくださりありがとうございます。集団の説明の後、何をすればよいか分からず困る場面について相談したいです。保育所等訪問支援の利用も考えています。本人に合う関わり方を、先生方と専門スタッフで一緒に考える機会について、お時間をいただけますか。」
事実と希望を伝える例文です。感謝を言わなければ相談できない、保護者が上手に説明しなければならないという意味ではありません。制度の説明や学校側の疑問には、事業所も一緒に対応できるか相談してください。

相談前のメモは、3つあれば十分
一つ目は具体的な場面です。「集中できない」よりも、「朝の支度で指示が三つあると途中で止まる」のように書きます。二つ目は本人の様子。「聞こえない」「怖い」「一人ならできる」など、言葉や行動から分かることを、決めつけず記録します。
三つ目は取り組みやすかった条件です。「写真があると準備できた」「静かな席なら読めた」「車の工作なら先生に話しかけた」。できない点だけでなく、強みや好きなことが、関わり方を考える手がかりになります。
家庭の疲れや付き添いの負担も共有して構いません。ただし、訪問支援を使えば翌日から付き添いが不要になるといった約束はできません。何を目標にするかを具体的に話し合います。
本人の気持ちと、情報の扱いも確認する
支援を始める前に、誰が何を見に来るのかを本人にどう説明するか、学校や園・家庭・事業所の間で何を共有するかを相談します。記録や写真の扱い、ほかの子どもの情報への配慮も確認したい点です。
本人が「見られたくない」「授業中は不安」と感じる場合は、その気持ちを置き去りにしないでください。訪問する場面や方法、説明の仕方を調整できるかを、学校と事業所で検討します。
回数、時間、担当者の職種や経験、訪問後の報告方法は一律ではありません。「月何回なら可能か」「どんな記録を家族へ伝えるか」を、契約前に確認しましょう。

学校や園が迷っているときの進め方
すぐに話が進まなくても、保護者の伝え方が悪かったと決める必要はありません。訪問者の立場、個人情報、授業への影響、校内の調整など、どの点が心配かを聞き、事業所から説明してもらう方法があります。
たとえば「支援の目的」「訪問する場面と日時」「誰と情報共有するか」を短い資料で整理すると、同じ内容を何度も説明する負担を減らせます。区の支援課や相談支援も含めて、誰が連絡を担うかを決めましょう。
困りごとがあるのに「学期初めまで」「行事が終わるまで」と一律に待つ必要はありません。相談と実際の訪問日時の調整は分けて考え、早めに連絡してよいものです。
FabriCoは、家庭と学校の間に立って相談を受けます
FabriCoでは、通所でのものづくりと対話に加え、保育所等訪問支援を案内しています。本人の好きなことや取り組みやすい条件を大切にしながら、現場の先生と支援方法を考えます。
「学校に何と言えばいいか分からない」という段階で、訪問支援の説明や連携の進め方をご相談ください。対象となる施設・年齢・地域、受付状況、費用、開始までの手続きを個別に確認します。全ての訪問先や日時に対応できると保証するものではありません。
サービス全体の計画や申請から整理したい場合には、こども相談支援Un-School計画へ。保護者が一人で学校・行政・事業所の連絡役を抱え込まない進め方を、一緒に考えます。
何から話すか、決まっていなくても大丈夫です
FabriCoでは、ものづくりと対話を軸にした通所支援と、園・学校での保育所等訪問支援を案内しています。年齢、好きなこと、困っている場面、希望する支援を伺い、対象・受付状況・利用方法をご案内します。
訪問支援の進め方を相談する →訪問支援の内容を見る →LINEには、記事名・年齢・お住まいの区・気になっていることを、分かる範囲でお送りください。詳細な診断書や個人番号の画像を最初に送る必要はありません。対応地域・面談日程・通所の空きはお問い合わせ時に確認します。
FabriCo・相談支援の所在地
FabriCo/こども相談支援Un-School計画
さいたま市浦和区上木崎1-7-1 近代模型ビル
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FabriCoは2階、相談支援の公式案内は2・3階です。来所前に日時と受付場所をご確認ください。
よくある質問
学校の先生に制度を全部説明できないのですが?
保護者だけで説明しきる必要はありません。訪問支援事業所へ、資料の用意や学校・園への説明を一緒に進められるか相談してください。
付き添いの代わりに毎日来てもらえますか?
毎日の送迎や付き添いを代行する仕組みとは異なります。訪問の目的・回数・場面は、本人の支援内容と支給決定等を踏まえて確認します。
