はじめに|「保育所等訪問支援」って一体何?
「保育所等訪問支援って聞いたことはあるけれど、一体何をしてくれるの?」「難しい名前だけど、うちの子に関係あるのかしら?」
さいたま市にお住まいの保護者の皆さまから、このようなご質問をよくいただきます。保育所等訪問支援は、2012年に始まった比較的新しいサービスのため、まだまだ認知度が高くないのが現状です。
この記事では、さいたま市浦和区で長年児童発達支援・放課後等デイサービスを運営し、この度保育所等訪問支援を新たに開始するFabriCoが、この素晴らしいサービスについて、どなたにでも分かるよう簡単に解説いたします。
保育所等訪問支援を一言で説明すると
「お子さまが普段通っている保育園や学校に、発達支援の専門スタッフが直接行って、集団生活がうまくいくようにお手伝いするサービス」
これが保育所等訪問支援の最もシンプルな説明です。
従来のサービスとの大きな違い
今まで多くの療育サービスは「お子さまに施設に来てもらう」形でした。 保育所等訪問支援は**「専門スタッフがお子さまのいる場所に行く」**という、まったく新しいアプローチです。
従来型サービス(放課後等デイサービスなど) お子さま → 専用施設に通う → 療育を受ける
保育所等訪問支援 専門スタッフ → お子さまがいる保育園・学校に行く → その場で支援
どんな子どもが対象なの?
こんなお子さまが利用しています
- 家では普通なのに、保育園や学校では困った行動をとってしまう
- 友達との関わり方がわからず、一人でいることが多い
- 集団活動に参加するのが苦手
- 授業中に席を立ってしまったり、集中が続かない
- 給食の時間や着替えの時間に時間がかかってしまう
- 新しい環境や変化に敏感で不安になりやすい
年齢制限 0歳から18歳(高校生)まで利用できます。
診断の有無 発達障害の診断がなくても、集団生活で困りごとがあれば利用可能です。
どこに行ってくれるの?
訪問先の例
保育・教育施設
- 認可保育所・認定こども園
- 幼稚園(私立・公立)
- 小学校・中学校・高等学校
- 特別支援学校
その他の施設
- 学童保育所・放課後児童クラブ
- 児童館
- その他お子さまが集団生活を送る場所
さいたま市内であれば、浦和区、南区、中央区、大宮区をはじめ、市内全域の施設への訪問が可能です。
具体的に何をしてくれるの?
お子さまへの直接支援
その場その時の困りごとにリアルタイム対応
- 朝の準備で慌ててしまう→落ち着いて準備する方法を一緒に練習
- 友達とのトラブル→その場で適切な関わり方を教える
- 授業中の離席→集中を保つ方法を個別にサポート
- 給食が食べられない→無理なく食事を楽しむ工夫を提案
先生への間接支援
保育士・教員の皆さまとの連携
- 効果的な声かけ方法のアドバイス
- お子さまに合った環境調整の提案
- 困った時の対処法の共有
- 他の子どもたちとの関係づくりのサポート
さいたま市内の保育園・学校には、発達に課題のあるお子さまへの理解が深く、熱心に取り組まれている素晴らしい先生方がたくさんいらっしゃいます。FabriCoは、そんな先生方の日々の努力をさらにサポートし、専門的な視点からお手伝いさせていただきたいと考えています。
家族への支援
保護者の皆さまとの連携
- 家庭でできるフォロー方法のアドバイス
- 訪問時の様子の詳しい報告
- 今後の成長に向けた具体的な提案
- 不安や悩みの相談対応
どのくらいの頻度で来てくれるの?
標準的な利用パターン
週1回程度 継続的に集中的な支援が必要な場合
月2-3回程度
定期的なフォローアップが中心の場合
月1回程度 経過観察や環境調整が主な目的の場合
1回あたりの時間 2-3時間程度(施設の活動時間に合わせて調整)
お子さまの状況やニーズに応じて、柔軟に調整いたします。
利用料金はどのくらい?
公的サービスだから安心
保育所等訪問支援は児童福祉法に基づく公的サービスです。 利用料金は世帯の所得に応じて上限が決められています。
月額上限額
- 生活保護・非課税世帯:0円
- 一般世帯(年収約890万円未満):月額4,600円
- 上記以外の世帯:月額37,200円
多くのご家庭では、月額4,600円以内でご利用いただけます。
FabriCoの保育所等訪問支援の特徴
ものづくりを活かした支援
FabriCoといえば「ものづくり」。保育所等訪問支援でも、この特色を活かします。
ものづくりの力を集団生活に
- 工作活動を通した協働体験のサポート
- プログラミング的思考による問題解決支援
- 創作活動での集中力向上
- 作品発表を通したコミュニケーション力向上
対話を大切にした支援
お子さまの気持ちに寄り添う
- 「なぜそうしたいのか」をじっくり聞く
- お子さま自身が解決方法を見つけられるよう支援
- 自分の気持ちを言葉で表現する練習
- 相手の気持ちを理解する力の育成
さいたま市での豊富な経験
地域密着だからできること
- さいたま市内の教育・保育環境に精通
- 各施設の特色や方針の理解
- 地域の関係機関との密接な連携
- 迅速な対応と柔軟な調整
他のサービスとの組み合わせがおすすめ
放課後等デイサービス × 保育所等訪問支援
最強のコンビネーション
- 放デイで基礎スキルを学ぶ
- 保育所等訪問支援で実際の場面で実践
- 相乗効果で成長スピードアップ
相談支援 × 保育所等訪問支援
包括的なサポート体制
- 全体的な支援計画の作成
- 複数サービスの調整
- 長期的な視点での成長支援
さいたま市には、地域の障害児支援に長年貢献されている多くの優秀な事業所があります。FabriCoは、これらの事業所の皆さまと連携しながら、お子さまにとって最適な支援ネットワークを構築していきたいと考えています。
利用開始までの簡単な流れ
たった4つのステップ
STEP1:まずは相談 FabriCoに電話・LINE・来所で相談
STEP2:受給者証の申請 お住まいの区役所で手続き(FabriCoがサポート)
STEP3:利用計画の作成 相談支援事業所で最適なプランを作成
STEP4:サービス開始 保育園・学校と調整してスタート
期間の目安:約1-2ヶ月
よくある質問をわかりやすく
Q: 保育園や学校が嫌がりませんか? A: 多くの施設で歓迎していただいています。事前にしっかりと説明し、連携して進めるので安心です。
Q: 他の子に知られてしまいませんか? A: プライバシーに配慮し、自然な形でサポートします。特別扱いではなく、さりげない支援を心がけています。
Q: 効果はすぐに現れますか? A: お子さまによって個人差がありますが、多くの場合2-3ヶ月で何らかの変化を実感していただけます。
Q: 親が付き添う必要がありますか? A: 基本的に専門スタッフのみで対応いたします。必要に応じて保護者の方にもご参加いただく場合があります。
さいたま市の地域特性を活かした支援
各区の特色を理解したサポート
浦和区(FabriCoの拠点) 文教地区としての特性を活かした学習支援にも注力
大宮区 商業地域での多様な環境に対応した柔軟な支援
中央区 行政機関との連携を活かした包括的サポート
南区・桜区・緑区 住宅地域での家庭と密接に連携した支援
まとめ|保育所等訪問支援は「その子らしさ」を大切にするサービス
保育所等訪問支援を簡単に言うと、**「お子さまがいつも過ごしている場所で、その子らしく輝けるようにお手伝いするサービス」**です。
3つのポイント
- お子さまのいる場所に専門スタッフが行く
- リアルタイムで実践的な支援を提供
- 公的サービスだから安心して利用できる
FabriCoでは、「ものづくり」と「対話」を大切にした独自のアプローチで、お子さま一人ひとりの「じぶんらしさ」を輝かせるお手伝いをいたします。
お子さまの保育園や学校での様子について、少しでも気になることがございましたら、まずはお気軽にご相談ください。さいたま市の地域に根差した専門施設として、お子さまの成長を全力でサポートいたします。
まずはお気軽にご相談ください
FabriCo(ファブリコ)
ものづくりを通した療育・自立支援施設
住所: 埼玉県さいたま市浦和区上木崎1丁目7-1
運営: 一般社団法人こどもとみらい教育研究会
保育所等訪問支援について、どんな小さなことでもお気軽にご相談ください。「うちの子に合うかしら?」「どんなことをしてもらえるの?」など、何でも専門スタッフがお答えします。
📱 LINE公式アカウントからも気軽にお問い合わせいただけます。保育所等訪問支援に関する疑問や、お子さまの集団生活での気になることなど、いつでもお気軽にメッセージをお送りください。一緒にお子さまの「じぶんらしい」成長を支えていきましょう。