不登校支援と障害福祉は別問題?学校の安心感と選択肢の大切さを考える【さいたま市・浦和・与野・大宮エリア】

今日は、不登校のお子さんを持つお母さんから、よく聞かれる質問についてお話しします。

「不登校の支援と障害福祉って、同じものなの?違うものなの?」

こんな疑問を持つ方、多いんじゃないでしょうか。お話を聞かせてくれるのは、さいたま市のFabriCoで相談支援をしている山田さん(仮名)です。浦和・与野・さいたま新都心・大宮エリアで、たくさんのご家庭の相談を受けてきました。


不登校と発達障害、混同されやすい理由

お母さん:「うちの子、学校に行けなくなってから1年たちます。周りから『発達障害かも』って言われることもあるんですが、不登校と発達障害って関係があるんですか?」

山田さん:「とても大事な質問ですね。実は、不登校の支援と障害福祉は、本来別々の問題なんです。でも、現実には重なることも多いので、混同されやすいんですよね。」

お母さん:「別々の問題って、どういうことですか?」

山田さん:「簡単に言うと:

不登校支援:学校に行けない状況への対応 障害福祉:発達特性や障害への支援

この2つは、目的も方法も違います。でも、お子さんによっては両方が必要な場合もあるんです。」

なぜ混同されるのか?

山田さん:「混同される理由はいくつかあります:

  1. 重なる場合が多い
    • 発達特性があると学校生活が難しくなることがある
    • 不登校が続くと、発達面での課題が見えてくることもある
  2. 支援の場が同じことがある
    • 放課後等デイサービスに不登校の子も通うことがある
    • 相談窓口が同じ場合もある
  3. 情報が混ざりやすい
    • インターネットで『不登校 支援』と検索すると、障害福祉の情報も出てくる」

お母さん:「確かに、どっちがどっちか分からなくなります…」


いろどり学園:不登校支援の新しい形

お母さん:「来年開校する『いろどり学園』って、どっちの支援になるんですか?」

山田さん:「いろどり学園は、不登校支援の学校です。とても画期的な取り組みだと思います。」

いろどり学園の特徴(おさらい)

山田さん:「いろどり学園は:

  • 文部科学省認定の正式な学校
  • 不登校の子どもたち専用に作られた
  • 少人数制で安心して学べる
  • 6つのキャンパスで通いやすい場所を選べる
  • オンライン授業も充実

特に浦和・与野・さいたま新都心・大宮エリアからは:

  • 岸町キャンパス(浦和区)
  • あいぱれっとキャンパス(浦和区)

が通いやすいですね。」

お母さん:「すごく良さそうですね!でも、気になることがあるんです…」


学校という「安心感」の大切さ

お母さん:「学校に行けなくなってから、子どもも私も『普通じゃない』って感じてしまうんです。いろどり学園なら『学校』だから、少し安心できそうなんですが…」

山田さん:「その気持ち、とてもよく分かります。『学校に通っている』という安心感は、とても大事ですよね。」

学校という安心感が大切な理由

山田さん:「学校という形があることで:

  1. 社会的な安心感
    • 『ちゃんと学校に通っている』という実感
    • 周りに説明しやすい
    • 将来への不安が少し減る
  2. 子ども自身の安心感
    • 『僕も、私も学校に通ってる』
    • 友達に説明しやすい
    • 自分は普通だという感覚
  3. 親の安心感
    • 『この子の将来は大丈夫』
    • 『ちゃんと教育を受けている』
    • 周りからの視線を気にしなくていい」

お母さん:「そうなんです!フリースクールとかだと、なんとなく不安で…」

山田さん:「その気持ちは自然なことです。安心感は、子どもが成長するためにとても大切ですから。いろどり学園なら、正式な学校なので、その安心感が得られますね。」


でも、学校だけで全部解決する?

お母さん:「いろどり学園に入れば、もう大丈夫でしょうか?」

山田さん:「う〜ん、これは正直にお答えしますね。学校という形はとても大事ですが、それだけで全ての問題が解決するとは限りません。」

お母さん:「えっ、そうなんですか?」

山田さん:「はい。例えば、こんなケースがあります:

Aくんの場合(小学5年生)

  • 普通の学校で友達とうまくやれなくて不登校になった
  • いろどり学園に転校
  • 最初は『学校に行ってる』ことで安心した
  • でも、3ヶ月たったころ『やっぱり人とのコミュニケーションが苦手』ということが分かった

Bちゃんの場合(中学1年生)

  • 勉強についていけなくて学校に行けなくなった
  • いろどり学園に転校
  • 少人数だから勉強は分かるようになった
  • でも『なぜ勉強が分からなかったのか』の根本的な理由は解決していなかった」

お母さん:「つまり、学校を変えただけでは足りない場合もあるってことですか?」

山田さん:「そういうことです。学校という安心できる場所はとても大事。でも、その子が抱えている根本的な課題には、別のアプローチが必要な場合もあるんです。」


障害福祉サービスが必要な場合もある

お母さん:「根本的な課題って、具体的にはどんなことですか?」

山田さん:「例えば:

発達特性による困りごと

  • 学習のつまずき(読み書きが苦手、計算が苦手など)
  • コミュニケーションの難しさ(相手の気持ちを読むのが苦手など)
  • 感覚の過敏さ(音や光が苦手、触られるのが嫌など)
  • 注意集中の困難(じっとしていられない、忘れ物が多いなど)

こうした困りごとがある場合、いろどり学園に通いながら、障害福祉サービスも使うという選択肢があります。」

障害福祉サービスでできること

山田さん:「例えば:

放課後等デイサービス

  • 学校とは違う環境で、苦手なことを練習できる
  • 少人数で、丁寧にサポートしてもらえる
  • ソーシャルスキル(人との関わり方)を学べる

児童発達支援

  • もっと基本的な発達の支援
  • 体の使い方、感覚の調整など

保育所等訪問支援

  • 学校に専門家が来て、先生と一緒に支援方法を考える」

お母さん:「いろどり学園と障害福祉サービス、両方使えるんですか?」

山田さん:「はい!併用できます。実際に、そうやって両方を使っているお子さんもたくさんいます。」


選択肢を持つことの大切さ

お母さん:「でも、選択肢が多すぎて、何を選んだらいいか分からなくなりそうです…」

山田さん:「確かに、選択肢が多いと迷いますよね。でも、選択肢があることは、とても大切なんです。」

なぜ選択肢が大切なの?

山田さん:「理由は3つあります:

1. 子どもは一人ひとり違うから

  • Aくんにぴったりの方法が、Bちゃんにも合うとは限らない
  • 同じ子でも、成長とともに必要な支援が変わる

2. 一つの方法で全部は解決しないから

  • 学校は学校の良さがある
  • 福祉サービスは福祉サービスの良さがある
  • 組み合わせることで、より良い支援ができる

3. 安心感につながるから

  • 『他にも方法がある』と分かると安心
  • 『今の方法がダメでも、他がある』という気持ちの余裕」

お母さん:「確かに、選択肢があると安心ですね。」


実際の選択肢って、どんなものがあるの?

お母さん:「具体的には、どんな選択肢があるんですか?」

山田さん:「さいたま市や浦和・与野・大宮エリアには、たくさんの選択肢があります。」

学校・教育関係

  • いろどり学園(来年4月開校)
  • 適応指導教室(さいたま市が運営)
  • フリースクール(民間)
  • 通信制高校(中学校卒業後)
  • 定時制高校(中学校卒業後)

障害福祉サービス

  • 放課後等デイサービス
  • 児童発達支援
  • 保育所等訪問支援
  • 短期入所(ショートステイ)
  • 相談支援

その他の選択肢

  • 習い事(音楽、スポーツ、アートなど)
  • 地域の活動(子ども食堂、ボランティアなど)
  • 民間の学習塾
  • 家庭教師

お母さん:「こんなにあるんですね!でも、どれを選んだらいいか…」

山田さん:「そこで大切なのが、相談支援なんです。」


相談支援の役割:選択肢を整理する

お母さん:「相談支援って、具体的に何をしてくれるんですか?」

山田さん:「相談支援は、お子さんとご家族にとって最適な選択肢を一緒に考えるお手伝いをします。」

相談支援でやること

山田さん:「例えば:

1. 現状の整理

  • お子さんの得意なこと、苦手なこと
  • 今困っていること
  • 将来の希望

2. 選択肢の説明

  • どんな支援があるか
  • それぞれのメリット、デメリット
  • お子さんに合いそうなものはどれか

3. 優先順位を決める

  • まず何から始めるか
  • 長期的にはどんな支援が必要か

4. 手続きのお手伝い

  • 申請書類の書き方
  • 見学の申し込み
  • スケジュール調整

5. 定期的な見直し

  • 今の支援で大丈夫か
  • 変更した方がいいことはないか」

お母さん:「それは助かります!でも、お金がかかるんですよね?」

山田さん:「相談支援は基本的に無料です。国の制度を使うので、お母さんたちの負担はほとんどありません。」


FabriCoの相談支援:「選択肢を作る」専門家

お母さん:「FabriCoさんの相談支援は、他とどう違うんですか?」

山田さん:「私たちFabriCoの特徴は、**『学校以外の選択肢を作る』**ことを長年やってきたことです。」

FabriCoの特徴

山田さん:「私たちは:

1. 『学校が全て』とは思わない

  • 2011年からプログラミング教育をやってきました
  • 『学校っぽくない学び』をずっと大切にしています
  • でも、学校の良さも認めています

2. 一人ひとりに合わせた提案

  • いろどり学園が合う子には、いろどり学園をお勧めします
  • 障害福祉サービスが必要な子には、そちらをお勧めします
  • 両方必要な子には、両方の組み合わせを提案します

3. 長期的な視点

  • 今だけでなく、将来のことも一緒に考えます
  • 高校進学、就職まで見据えた支援を考えます

4. アクセスしやすい立地

  • さいたま市浦和区(与野駅から歩いて7分)
  • さいたま新都心駅からも歩いて8分
  • 浦和・与野・大宮エリアの方にはとても便利です」

相談例:Cくんの場合

お母さん:「実際に、どんな相談があったか教えてもらえますか?」

山田さん:「プライバシーに配慮して、大まかにお話ししますね。

Cくんの場合(中学2年生)

最初の状況

  • 小学校6年生から不登校
  • 人との関わりが苦手
  • でも、コンピューターには詳しい

お母さんの希望

  • とにかく学校に行ってほしい
  • いろどり学園なら行けるかも

相談支援での検討

  1. まず、いろどり学園の見学を手配
  2. 同時に、Cくんの特性について詳しく聞き取り
  3. 『人との関わりが苦手』の背景を一緒に考える

分かったこと

  • Cくんは軽度の自閉スペクトラム症の特性がありそう
  • 大人数は苦手だけど、1対1なら話せる
  • コンピューターを通してなら、人とのやりとりもできる

提案した支援

  • いろどり学園(学校という安心感のため)
  • プログラミング中心の放課後等デイサービス(得意なことを伸ばすため)
  • 月1回の個別相談(コミュニケーションスキルを練習するため)

結果

  • いろどり学園に転校して、毎日通えるようになった
  • 放課後等デイサービスでプログラミングスキルが向上
  • 『将来はゲームプログラマーになりたい』と目標ができた
  • 少しずつだけど、クラスメートとも話せるようになった」

お母さん:「一つの支援だけじゃなくて、組み合わせることで良くなったんですね。」

山田さん:「そうなんです。学校の安心感と、専門的な支援の両方があったからうまくいったと思います。」


選択肢があるからこそ、安心できる

お母さん:「話を聞いていて思ったんですが、選択肢があるからこそ安心できるんですね。」

山田さん:「まさにその通りです!選択肢があることの安心感は、とても大切です。」

選択肢がある安心感

山田さん:「例えば:

子どもにとって

  • 『今の学校がダメでも、他にも学校がある』
  • 『自分に合う場所が見つかるかも』
  • 『いろんなやり方で学べるんだ』

保護者にとって

  • 『この子にとって何が一番いいか、ゆっくり考えられる』
  • 『一つがダメでも、他の方法がある』
  • 『専門家と一緒に考えられる』

支援者にとって

  • 『この子にぴったりの支援を組み合わせられる』
  • 『一つの方法にこだわらなくていい』」

お母さん:「確かに、『これしかない』と思うと不安になりますもんね。」


まとめ:大切なのは子どもの幸せ

山田さん:「今日の話をまとめると:

1. 不登校支援と障害福祉は別問題

  • でも、重なることもある
  • どちらも大切な支援

2. 学校という安心感は大事

  • いろどり学園のような選択肢は素晴らしい
  • でも、それだけで全て解決するとは限らない

3. 選択肢を持つことが重要

  • 一人ひとりに合わせた支援の組み合わせ
  • 『これしかない』ではなく『これもある』

4. 相談支援で一緒に考える

  • 専門家と一緒だから安心
  • 長期的な視点で支援を考える

一番大切なのは、お子さんが幸せに成長すること。学校に行く・行かない、支援を使う・使わないよりも、その子らしく育つことが何より重要です。」

お母さん:「今日はありがとうございました。一人で悩んでいたけど、相談してみようと思います。」

山田さん:「ぜひ、お気軽にご相談ください。お子さんの笑顔のために、一緒に最適な道を見つけましょう。」


さいたま市・浦和・与野・大宮エリアの皆さんへ

私たちFabriCoは、「学校以外の選択肢を作る」という理念のもと、長年子どもたちの支援をしてきました。

いろどり学園のような新しい取り組みも、とても素晴らしいと思います。同時に、一人ひとりの子どもに合わせた支援の組み合わせを見つけることも、とても大切だと考えています。

不登校支援と障害福祉、どちらが正解ということはありません。大切なのは、お子さんにとって何が一番良いかを一緒に考えることです。

浦和区にある私たちの相談支援事業所では、与野駅から歩いて7分、さいたま新都心駅からも歩いて8分の場所で、皆さんのご相談をお待ちしています。

「うちの子には、何が合ってるんだろう?」 「いろどり学園がいいのか、他の支援がいいのか分からない」「選択肢がありすぎて、どうしたらいいか分からない」

そんなお悩みがあったら、一人で抱え込まずにご相談ください。お子さんの明るい未来のために、私たちと一緒に考えていきましょう。


お問い合わせ・ご相談はこちら

FabriCo 相談支援事業所

  • 施設の詳しい情報https://fabrico.fun
  • 相談支援についてhttps://fabrico.fun/consultation/
  • 場所: さいたま市浦和区上木崎1-7-1 近代模型ビル2・3階
  • 相談日: 毎週月曜日 10時~17時
  • アクセス: JR与野駅から歩いて7分、さいたま新都心駅から歩いて8分

いろどり学園について詳しく知りたい方

  • さいたま市教育委員会事務局総合教育相談室
  • 電話: 048-688-1453(平日9:00~17:00)

お子さんの幸せが一番大切。そのために、どんな選択肢があるか、私たちと一緒に考えませんか?

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