目次
- 不登校になったら、まず何をすればいい?
- 相談先の種類:公的機関と民間の違い
- 最初に相談すべき場所はどこ?
- 状況別おすすめ相談先
- さいたま市と近隣地域の相談窓口一覧
- 相談支援事業所という選択肢
- FabriCoの相談支援事業所でできること
- よくある質問(Q&A)
- まとめ:一人で抱え込まず、まず相談を
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不登校になったら、まず何をすればいい?
突然の不登校、保護者は混乱してしまう
「今朝、子どもが突然『学校に行きたくない』と言い出した」 「夏休み明けから、学校に行けなくなってしまった」 「お腹が痛いと言って、もう1週間も休んでいる」
お子さんが不登校になったとき、多くの保護者の方が戸惑い、不安になります。そして、こんな疑問を抱きます。
- まず誰に相談すればいいの?
- 学校の先生に言うべき?
- それとも外部の専門機関?
- カウンセリングを受けるべき?
- 医療機関に行くべき?
この記事では、不登校になったときの「最初の一歩」としてどこに相談すればいいかを、さいたま市とその近隣地域(川口市、上尾市、川越市、戸田市など)の具体的な相談先とともに解説します。
大切なのは「早めに相談すること」
不登校は、早い段階で適切な支援につながることで、お子さんの負担を軽くできます。「様子を見よう」と待つだけでは、状況が悪化することもあります。
まず大切なのは、保護者の方が一人で抱え込まず、誰かに相談することです。
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相談先の種類:公的機関と民間の違い
不登校の相談先は、大きく分けて以下の3つに分類できます。
1. 学校関係の相談窓口
メリット:
- お子さんの学校での様子を知っている
- 連絡が取りやすい
- 出席扱いなどの制度について相談できる
- 無料で利用できる
デメリット:
- 学校との関係が悪い場合は相談しにくい
- 先生によって理解度にばらつきがある
- 相談時間が限られることがある
具体的な窓口:
- 担任の先生
- 養護教諭(保健室の先生)
- スクールカウンセラー
- スクールソーシャルワーカー
2. 公的な相談機関
メリット:
- 無料で利用できる
- 専門的な知識を持つスタッフがいる
- 継続的な相談が可能
- 他の支援機関との連携がある
デメリット:
- 予約が取りにくいことがある
- 受付時間が限られている
- 相談員との相性が合わないこともある
具体的な窓口:
- 教育相談室(市区町村)
- 適応指導教室(教育支援センター)
- 児童相談所
- 発達障害者支援センター
3. 民間の相談窓口
メリット:
- 柔軟な対応が可能
- 専門性が高い
- 夜間や休日も相談できる場合がある
- 第三者的な視点でアドバイスをもらえる
デメリット:
- 費用がかかる場合がある(医療機関、カウンセリングなど)
- 施設によって質にばらつきがある
具体的な窓口:
- 心療内科・児童精神科
- 民間カウンセリングルーム
- 相談支援事業所(福祉)
- フリースクール
- 放課後等デイサービス
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最初に相談すべき場所はどこ?
結論:複数の相談先に同時に相談してOK
「まず一つだけ選ばなきゃ」と思う必要はありません。実は、複数の相談先に同時に相談することは、むしろ推奨されています。
なぜなら:
- それぞれの相談先が異なる専門性を持っている
- 多角的な視点でお子さんを理解できる
- 選択肢が広がる
- セカンドオピニオンが得られる
まず連絡すべき3つの相談先
不登校になったら、以下の3つに並行して相談することをおすすめします。
1. 学校(担任または養護教諭)
まず学校には連絡を入れましょう。「学校に行けない」ことを伝え、今後の対応について相談します。
理由:
- 学校との関係を保つため
- 出席扱いなどの制度について確認するため
- 学校側もお子さんの状況を把握する必要があるため
2. 市の教育相談室
さいたま市の場合、各区に教育相談室があります。専門の相談員が対応してくれます。
理由:
- 専門的な視点からアドバイスがもらえる
- 地域の支援情報を教えてもらえる
- 適応指導教室などの紹介も受けられる
3. 相談支援事業所または医療機関
発達特性が関係している可能性がある場合は、相談支援事業所や心療内科・児童精神科にも相談しましょう。
理由:
- 発達特性の視点から状況を理解できる
- 必要な福祉サービスの情報が得られる
- 医学的な判断が必要な場合がある
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状況別おすすめ相談先
お子さんの状況によって、優先的に相談すべき窓口が変わります。
ケース1:突然学校に行けなくなった
優先相談先:
- 担任の先生・養護教諭
- 市の教育相談室
- スクールカウンセラー
まずは学校と連携を保ちながら、専門家の意見を聞きましょう。
ケース2:いじめが原因かもしれない
優先相談先:
- 担任の先生・学年主任
- 市の教育相談室
- 児童相談所(深刻な場合)
いじめの可能性がある場合は、早急な対応が必要です。学校に対応を求めるとともに、第三者機関にも相談しましょう。
ケース3:発達特性が関係しているかもしれない
優先相談先:
- 相談支援事業所
- 発達障害者支援センター
- 心療内科・児童精神科
発達特性への理解がある専門家に相談することで、適切な支援につながりやすくなります。
ケース4:学習についていけない
優先相談先:
- 担任の先生
- スクールカウンセラー
- 学習支援を行うフリースクールや塾
学習面での困難が不登校の原因の場合、学習支援と心理的サポートの両方が必要です。
ケース5:起立性調節障害など身体的な要因
優先相談先:
- 小児科・心療内科
- 養護教諭
- 市の教育相談室
医学的な診断と治療が必要な場合があります。まず医療機関を受診しましょう。
ケース6:理由がはっきりしない
優先相談先:
- 相談支援事業所
- 市の教育相談室
- スクールカウンセラー
原因を一緒に探りながら、適切な支援先を見つけていきましょう。
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さいたま市と近隣地域の相談窓口一覧
さいたま市の相談窓口
さいたま市総合教育相談室
- 電話: 048-829-1894
- 受付: 月~金 9:00-17:00
- 対象: 市内在住の児童生徒と保護者
各区の教育相談室
さいたま市の10区それぞれに教育相談窓口があります:
- 大宮区、浦和区、南区、見沼区、中央区
- 北区、西区、桜区、緑区、岩槻区
お住まいの区の教育相談室に連絡すると、地域に密着した相談ができます。
さいたま市の適応指導教室
学校に行けないお子さんが通える公的な居場所です。各区に設置されています。
近隣地域の相談窓口
川口市(さいたま市南区・緑区から近い)
- 川口市教育相談室: 048-224-5611
上尾市(さいたま市北区・西区から近い)
- 上尾市教育相談室: 048-776-7575
川越市(さいたま市西区から近い)
- 川越市教育センター: 049-236-1818
戸田市(さいたま市南区から近い)
- 戸田市教育相談室: 048-443-1819
市境に近い場合は、近隣地域の相談窓口も選択肢に入れることができます。
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相談支援事業所という選択肢
意外と知られていない「相談支援事業所」
不登校の相談先として、あまり知られていないのが**「相談支援事業所」**です。
相談支援事業所は、障害福祉サービスを利用する際の相談や計画作成を行う専門機関ですが、実は不登校の相談にも対応しています。
相談支援事業所のメリット
1. 無料で利用できる
相談支援事業所の利用は基本的に無料です。何度相談しても費用がかからないので、継続的に相談しやすいです。
2. 発達特性の視点から相談できる
不登校の背景に発達特性(ASD、ADHD、LDなど)がある場合、専門的な視点からアドバイスをもらえます。
3. 福祉サービスの情報が豊富
放課後等デイサービス、児童発達支援、保育所等訪問支援など、様々な福祉サービスの情報を持っています。
4. 長期的に寄り添ってくれる
一度きりの相談ではなく、お子さんの成長に合わせて継続的にサポートしてくれます。
5. 各機関との連携をサポート
学校、医療機関、療育施設など、複数の支援機関との連携をコーディネートしてくれます。
こんな相談ができる
- 子どもが不登校になったが、どうすればいいかわからない
- 発達特性があるかもしれないが、どこに相談すればいい?
- 放課後等デイサービスを利用したいが、手続きがわからない
- 学校との関係がうまくいかない
- 子育ての悩みを聞いてほしい
- 将来の進路が心配
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FabriCoの相談支援事業所でできること
ロボット・プログラミング療育の専門施設が運営する相談窓口
さいたま市には、ロボットやプログラミング、工作・ものづくりを活用した療育に特化した「FabriCo(ファブリコ)」という施設があります。
FabriCoは、児童発達支援と放課後等デイサービスの両方を提供する療育施設で、相談支援事業所も併設しています。
FabriCoの相談支援事業所の特徴
1. 不登校の相談に幅広く対応
「子どもが学校に行けなくなった」「不登校の背景に発達特性があるかもしれない」といった相談から、「学校との関係がうまくいかない」「将来が不安」といった相談まで、幅広く対応しています。
2. 療育施設と連携したサポート
相談支援事業所と療育施設が同じ場所にあるため、相談から実際の支援へスムーズに移行できます。お子さんの様子を相談支援専門員と療育スタッフが共有しながら、一貫した支援が可能です。
3. ロボット・プログラミングへの興味を活かせる
不登校のお子さんの中には、機械やコンピューターへの興味が高い子も多くいます。「うちの子、ロボットが好きなんだけど…」という場合、その興味を活かした療育の方向性を一緒に考えることができます。
4. 保育所等訪問支援で学校との橋渡し
FabriCoでは、2025年11月から「保育所等訪問支援」を開始します。専門スタッフが学校を訪問して、先生方と協力しながらお子さんが学校で過ごしやすい環境を整えるサポートをします。
「学校に戻りたいけど不安」「学校の先生とどう連携すればいいかわからない」という場合に、橋渡し役となります。
※訪問先でロボットやプログラミングを行うわけではなく、お子さんが学校で安心して過ごせるよう環境調整や先生方への助言を行います。
5. 児童発達支援と放課後等デイサービスの両方を提供
未就学児から高校生まで、年齢に応じた一貫した支援が受けられます。不登校になる前から療育を利用していた場合も、継続的なサポートが可能です。
FabriCoでこんな相談ができます
- 子どもが不登校になったが、まずどこに相談すればいい?
- 発達特性が関係しているかもしれない
- 学校でのトラブルや困りごとを相談したい
- 放課後等デイサービスを利用したい
- 子育ての悩みを聞いてほしい
- ロボットやプログラミングに興味がある子に合った支援を知りたい
- 学校との関係を改善したい
相談は無料です
相談支援事業所の利用は基本的に無料です。まずは気軽にお問い合わせください。
FabriCo相談支援事業所について詳しくはこちら:
https://fabrico.fun/consultation/
FabriCoの療育内容を知りたい方:
https://fabrico.fun
保育所等訪問支援について:
https://fabrico.fun/visit/
ご利用の流れ:
https://fabrico.fun/howto/
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よくある質問(Q&A)
Q1. 不登校になったら、まず最初にどこに連絡すればいいですか?
A. まず学校(担任または養護教諭)に連絡を入れましょう。同時に、市の教育相談室や相談支援事業所にも相談することをおすすめします。複数の相談先に同時に相談してOKです。
Q2. 複数の相談先に同時に相談しても大丈夫ですか?
A. はい、むしろ推奨されています。それぞれの相談先が異なる専門性を持っているので、多角的な視点でお子さんを理解できます。
Q3. 相談したことが学校に知られますか?
A. 相談内容は守秘義務で守られています。保護者の方の同意なく、学校に情報が伝わることはありません。ただし、学校との連携が必要な場合は、保護者の了解を得た上で情報共有することもあります。
Q4. 不登校の理由がはっきりしなくても相談できますか?
A. もちろんです。不登校の理由がはっきりしないケースはとても多いです。相談しながら、少しずつ背景にある要因が見えてくることもあります。
Q5. 相談に費用はかかりますか?
A. 公的な相談窓口(教育相談室など)と相談支援事業所は基本的に無料です。民間カウンセリングは有料(1回5,000円~10,000円程度)、医療機関は保険診療となります。
Q6. 子どもが相談に行きたがらないのですが…
A. 最初は保護者の方だけで相談に行っても大丈夫です。お子さんの様子を伝え、どう対応すればいいかアドバイスをもらいましょう。
Q7. 相談したら、必ず施設に通わなければいけませんか?
A. いいえ、相談だけで終わることもあります。お子さんと家族の状況に合わせて、必要な支援を一緒に考えていきます。
Q8. 電話相談と対面相談、どちらがいいですか?
A. まずは電話で相談してみて、必要に応じて対面相談を予約するのがおすすめです。電話でも十分なアドバイスをもらえることもあります。
Q9. 相談してから実際に支援が始まるまで、どのくらいかかりますか?
A. 相談先や支援内容によって異なります。スクールカウンセラーなら比較的早く面談できますが、医療機関は数か月待ちのこともあります。放課後等デイサービスを利用する場合、受給者証の取得に1~2か月程度かかります。
Q10. さいたま市以外に住んでいても、市内の相談先は利用できますか?
A. 教育相談室は基本的に市内在住者が対象ですが、相談支援事業所や医療機関は市外の方も利用できます。川口市、上尾市、川越市、戸田市など近隣にお住まいの方も、さいたま市内の相談先を検討できます。
Q11. 相談したら、学校に「相談に行った方がいい」と言われたのですが、どこに行けばいいですか?
A. 学校が具体的な相談先を提示していない場合は、市の教育相談室または相談支援事業所に連絡してみましょう。どちらも専門的な視点からアドバイスをもらえます。
Q12. 不登校で放課後等デイサービスは利用できますか?
A. はい、利用できます。学校に通っていなくても、受給者証があれば放課後等デイサービスを利用できます。相談支援事業所に相談すれば、手続きのサポートもしてもらえます。
Q13. 保育所等訪問支援とは何ですか?
A. 専門スタッフがお子さんの学校を訪問して、集団生活のサポートを行うサービスです。先生方へのアドバイスや環境調整を行います。FabriCoでは2025年11月からこのサービスを開始予定です。
Q14. 相談しても状況が改善しない場合は?
A. 相談先を変えてみることも選択肢です。相談員との相性が合わないこともありますし、別の視点からのアドバイスが役立つこともあります。セカンドオピニオンを求めることは決して悪いことではありません。
Q15. 夜間や休日も相談できる窓口はありますか?
A. 公的な相談窓口は平日日中が基本ですが、一部の民間カウンセリングや医療機関では夜間・休日対応している場合があります。また、24時間対応の電話相談(子どもの人権110番:0120-007-110など)もあります。
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まとめ:一人で抱え込まず、まず相談を
お子さんが不登校になったとき、「まずどこに相談すればいいの?」と悩む保護者の方は本当に多いです。
答えは、**「複数の相談先に同時に相談する」**です。一つに絞る必要はありません。
まず連絡すべき3つの相談先:
- 学校(担任または養護教諭)
- 市の教育相談室(さいたま市総合教育相談室:048-829-1894)
- 相談支援事業所または医療機関
それぞれの相談先が異なる専門性を持っているので、多角的な視点でお子さんを理解し、最適な支援につなげることができます。
さいたま市には、大宮区、浦和区、南区、見沼区、中央区、北区、西区、桜区、緑区、岩槻区、それぞれに相談窓口があります。川口市、上尾市、川越市、戸田市など近隣地域の相談先も視野に入れると、選択肢はさらに広がります。
特に、相談支援事業所は無料で利用でき、発達特性の視点からも相談できる、意外と知られていない相談先です。FabriCoの相談支援事業所では、不登校の相談から療育支援、学校との橋渡しまで、一貫したサポートが可能です。
大切なのは、一人で抱え込まないこと。まずは一歩、相談してみることです。
▼FabriCoの相談支援事業所(無料)
https://fabrico.fun/consultation/
▼FabriCoについて詳しく
https://fabrico.fun
▼保育所等訪問支援(学校との橋渡し)
https://fabrico.fun/visit/
▼ご利用の流れ
https://fabrico.fun/howto/
お子さんとご家族にとって最適な支援が見つかりますように。まずは相談から始めてみてください。
※この記事の情報は2025年11月時点のものです。相談窓口の連絡先やサービス内容は変更される場合がありますので、詳しくは各機関にお問い合わせください。
