「セルフプランを作ってください」と言われたあなたへ
さいたま市の市役所で「セルフプランを作成してください」と言われて、このページにたどり着いた保護者の皆さま。おそらく今、こんな気持ちではないでしょうか?
「セルフプランって何?どうやって作るの?」 「間違ったらどうしよう…」 「本当に自分一人でできるの?」
大丈夫です。この記事では、セルフプランの作り方を徹底的に解説します。ただし、実際に作ってみると「想像以上に大変」ということも、正直にお伝えします。
浦和・大宮エリアで子どもの発達に悩んだら、まずはこの記事でセルフプランについて理解を深めてください。
セルフプランとは?まず基本を理解しましょう
正式名称と法的根拠
正式名称: セルフプラン(自己作成)によるサービス等利用計画 法的根拠: 障害者総合支援法・児童福祉法
なぜセルフプランが必要なの?
障害福祉サービスを利用するためには、必ず「サービス等利用計画」が必要です。これは法律で決まっています。
2つの選択肢:
- 計画相談支援事業所に依頼して作成(プロが作成)
- セルフプランとして自分で作成
さいたま市では相談支援事業所が不足しているため、多くの場合「セルフプランでお願いします」と言われるのが現実です。
セルフプラン作成の全手順【完全版】
STEP 1:市役所で必要書類を入手(所要時間:1時間)
必要な書類一覧:
- サービス等利用計画案(セルフプラン)
- サービス等利用計画(セルフプラン)
- モニタリング報告書(セルフプラン)
- 記入例・記入の手引き
ここで最初の困りごと: ✗ 書類が多すぎて何から手をつけていいかわからない ✗ 記入例を見ても専門用語だらけで理解できない ✗ 職員も忙しそうで詳しく聞けない雰囲気
STEP 2:お子さんの現状整理(所要時間:3-5時間)
整理すべき項目:
基本情報の整理
- 氏名、生年月日、住所
- 障害者手帳の等級・種別
- 主たる介護者の情報
- 緊急時連絡先
発達状況の詳細把握
- 言語発達(理解語彙・表出語彙・会話能力)
- 運動発達(粗大運動・微細運動)
- 認知発達(数概念・文字理解・記憶力)
- 社会性(対人関係・集団参加・コミュニケーション)
日常生活動作の確認
- 食事(自分で食べられる程度・好き嫌い・アレルギー)
- 排泄(オムツ・トイレの自立度・夜尿の有無)
- 入浴(一人でできる・部分介助・全介助)
- 睡眠(就寝時間・起床時間・睡眠の質)
- 着替え(自立度・季節の理解・身だしなみ)
ここでの困りごと: ✗ 「普通にできる」「まあまあできる」の基準がわからない ✗ 客観的に評価する方法がわからない ✗ 他の子と比較する基準がない ✗ 書き方によって支給量が変わりそうで怖い
STEP 3:困りごとと課題の整理(所要時間:2-3時間)
困りごとの分類
家庭での困りごと:
- 朝の身支度に時間がかかる
- 食事中に立ち歩いてしまう
- 夜なかなか寝付けない
- きょうだいとのトラブルが多い
園・学校での困りごと:
- 集団活動に参加できない
- お友達とうまく関われない
- 先生の指示が通りにくい
- 学習についていけない
地域・社会での困りごと:
- 外出時のパニックや多動
- 公共交通機関の利用困難
- 買い物等での問題行動
- 近所への迷惑の心配
ここでの困りごと: ✗ どこまで詳しく書けばいいかわからない ✗ ネガティブなことばかり書くのがつらい ✗ 「普通の子育ての範囲」との境界がわからない ✗ 将来への漠然とした不安をどう表現すればいいかわからない
STEP 4:利用したいサービスの検討(所要時間:5-10時間)
障害児向けサービスの種類と特徴
児童発達支援(未就学児):
- 対象:未就学の障害児
- 内容:日常生活動作の指導、集団生活の準備
- 利用回数:週1-5回程度
- 料金:世帯収入により0-37,200円/月
放課後等デイサービス(就学児):
- 対象:就学中の障害児
- 内容:放課後・休日の居場所提供、社会性訓練
- 利用回数:週1-5回程度
- 料金:世帯収入により0-37,200円/月
保育所等訪問支援:
- 対象:保育所・幼稚園・学校に通う障害児
- 内容:集団生活適応のための専門的支援
- 利用回数:月1-4回程度
- 料金:世帯収入により0-37,200円/月
居宅訪問型児童発達支援:
- 対象:重度障害等により外出困難な障害児
- 内容:自宅での個別療育
- 利用回数:週1-3回程度
- 料金:世帯収入により0-37,200円/月
ここでの大きな困りごと: ✗ サービスの違いがよくわからない ✗ うちの子にはどれが適している? ✗ 組み合わせて使えるの? ✗ 利用回数はどう決めればいいの?
STEP 5:事業所の選択(所要時間:10-20時間)
事業所情報の収集方法
インターネット検索:
- さいたま市の指定事業所一覧で確認
- 各事業所のホームページをチェック
- Googleマップで立地と口コミを確認
実際の見学・体験:
- 最低3-5事業所は見学すべき
- 見学は平日の活動時間中がベスト
- 子どもの反応を観察
- スタッフの専門性と対応を確認
情報収集のポイント:
- 支援内容の詳細
- スタッフの資格・経験
- 1日の流れ・プログラム
- 送迎の有無・範囲
- 利用者の年齢層・障害特性
- 個別支援計画の内容
- 保護者との連携方法
ここでの深刻な困りごと: ✗ ホームページだけでは実際の様子がわからない ✗ 見学で何を確認すればいいかわからない ✗ 「良い事業所」の判断基準がわからない ✗ 営業トークに惑わされる ✗ 定員に空きがある事業所が限られる ✗ 送迎範囲外の良い事業所は選択肢から外れる ✗ 見学だけで10-20時間は必要(仕事を休まなければならない)
STEP 6:利用頻度と時間の設定(所要時間:2-3時間)
利用頻度設定の考え方
考慮すべき要素:
- お子さんの体力・集中力
- 家族の就労状況
- 送迎の負担
- 他の習い事や活動との兼ね合い
- 経済的な負担
よくある設定例:
- 児童発達支援:週2-3回、各3-4時間
- 放課後等デイサービス:週2-4回、放課後2-3時間
- 保育所等訪問支援:月1-2回、各2時間
ここでの困りごと: ✗ 「適切な頻度」の根拠がわからない ✗ 事業所に「週◯回は来てください」と言われて迷う ✗ 支給量の上限がよくわからない ✗ 将来的に増減の必要があった時の変更方法がわからない
STEP 7:計画書の作成(所要時間:5-8時間)
サービス等利用計画案の記入項目
基本情報欄:
- 利用者氏名、住所、生年月日
- 障害名・程度
- 介護者の状況
- 居住環境
総合的な援助方針:
- 本人・家族の意向
- 総合的な支援方針
- 解決すべき課題
- 援助目標
サービス利用計画:
- 利用するサービス名
- 事業所名
- サービス提供責任者名
- 利用日・時間
- 利用料金
ここでの最大の困りごと: ✗ 「総合的な援助方針」って何を書けばいいの? ✗ 専門用語を使うべき?日常の言葉で良い? ✗ どのくらい詳しく書けばいいの? ✗ 書類の整合性は取れているの? ✗ 市役所で通る内容になっているの?
STEP 8:事業所との契約準備(所要時間:3-5時間)
必要な手続き
各事業所との個別契約:
- 重要事項説明書の確認
- 契約書の締結
- 個別支援計画の説明
- 緊急時対応の確認
- 送迎について協議
書類の準備:
- 障害者手帳のコピー
- 療育手帳のコピー
- 受給者証(後日交付)
- 印鑑・身分証明書
ここでの困りごと: ✗ 複数事業所との契約で書類が山積み ✗ 重要事項説明が長すぎて理解が追いつかない ✗ 個別支援計画の内容が適切かわからない ✗ 契約後に「思っていたのと違う」となったらどうしよう
STEP 9:市役所への提出と審査(所要時間:半日×2回)
提出書類の最終確認
必要書類チェックリスト:
- サービス等利用計画案(記入済み)
- 各事業所の重要事項説明書
- 各事業所との契約書(案)
- 医師の意見書(必要に応じて)
- その他市が求める書類
審査のポイント:
- 支給量の妥当性
- 事業所の適格性
- 計画の整合性
- 本人のニーズとの適合性
ここでの困りごと: ✗ 審査期間(2-4週間)の間、サービスが使えない ✗ 修正依頼が来た時の対応方法がわからない ✗ 「支給量を減らしてください」と言われたらどうしよう ✗ 却下された場合の対処法がわからない
STEP 10:サービス利用開始後のモニタリング(継続的)
セルフプランのモニタリング義務
6ヶ月に1回の見直し義務:
- サービス利用状況の確認
- 目標達成度の評価
- 計画の修正・変更
- モニタリング報告書の作成・提出
継続的に確認すべき項目:
- お子さんの発達・成長の変化
- 支援目標の達成状況
- 事業所でのサービス内容
- 家族の満足度
- 新たな課題の発生
ここでの長期的な困りごと: ✗ 半年後の変化を客観的に評価する方法がわからない ✗ 事業所から「計画を変更してほしい」と言われた時の対応 ✗ 就学・進級時の計画変更をどうすればいいのかわからない ✗ モニタリング報告書の書き方がわからない
セルフプラン作成の現実:時間と労力の計算
実際に必要な時間の合計
初回作成時: 約30-50時間
- 情報収集:10-15時間
- 事業所見学:10-20時間
- 書類作成:5-8時間
- 手続き等:5-7時間
年間メンテナンス: 約15-20時間
- モニタリング作業:年2回×3-4時間
- 計画変更対応:年1-2回×3-5時間
- 事業所との調整:適宜
金銭には換算できない負担:
- 専門知識習得の時間
- 判断ミスへの不安とストレス
- 「これで良いのか?」という継続的な心配
- 事業所や行政との交渉ストレス
働く保護者にとっての現実
仕事との両立の困難:
- 事業所見学は平日日中のみ
- 市役所の手続きも平日のみ
- 急な変更対応は即座に必要
- 年次有給休暇の大量消費
こんな時は特に大変です
ケース1:複数サービスの組み合わせが必要な場合
例: 5歳、自閉症スペクトラム、知的障害軽度
- 児童発達支援(週2回)
- 保育所等訪問支援(月2回)
- 短期入所(月1-2回)
困りごと:
- 3つのサービスの調整が複雑
- 各事業所の空き状況が異なる
- 送迎時間の調整が困難
- 計画書の整合性を保つのが困難
ケース2:重度の障害がある場合
例: 7歳、重症心身障害、医療的ケア必要
- 放課後等デイサービス(医療対応型)
- 短期入所(医療型)
- 居宅訪問型児童発達支援
困りごと:
- 対応可能な事業所が極めて限定的
- 医療機関との連携が必要
- 専門的知識なしでは判断不可能
- 緊急時対応の調整が複雑
ケース3:就学時期の場合
例: 6歳、ADHD、来年小学校入学予定
- 児童発達支援→放課後等デイサービスへ移行
- 保育所等訪問支援継続
- 新たに学童保育との調整
困りごと:
- サービス種別の変更手続き
- 小学校との情報共有
- 学童保育との併用調整
- 夏休み等長期休暇への対応
セルフプラン作成中によくある失敗例
失敗例1:事業所選びの失敗
Aさんの体験談: 「ホームページがきれいで、説明も丁寧だったので契約しました。でも実際に通い始めると、説明されていた個別対応はほとんどなく、ただ預かってもらっているだけの状態。でも契約してしまったし、他に空きのある事業所も見つからず、仕方なく続けています。」
何が問題だったか:
- 見学時に具体的な支援内容を確認しなかった
- 他の事業所との比較検討が不十分
- 営業的な説明を鵜呑みにしてしまった
失敗例2:利用頻度設定の失敗
Bさんの体験談: 「事業所に『他の子も週4回来ているから』と言われて週4回で契約。でも子どもには負担が重すぎて、毎回行くのを嫌がるように。頻度を減らしたいけど、一度決めた計画をどう変更すれば良いのかわからず困っています。」
何が問題だったか:
- 子どもの体力・特性を十分考慮しなかった
- 事業所の都合を優先してしまった
- 計画変更の方法を確認しなかった
失敗例3:サービス選択の失敗
Cさんの体験談: 「言葉の遅れが気になって児童発達支援を選択。でも通っている事業所は集団活動中心で、個別の言語訓練はほとんどなし。本当は言語聴覚士のいる事業所を選ぶべきだったと後悔しています。」
何が問題だったか:
- サービス内容と子どものニーズがマッチしていなかった
- 専門職の配置状況を確認しなかった
- 「児童発達支援」というサービス名だけで判断してしまった
それでもセルフプランを作る場合のコツ
成功させるための5つのポイント
1. 十分な時間を確保する
- 最低でも1-2ヶ月の余裕を持つ
- 仕事の調整を早めに行う
- 家族の協力体制を整える
2. 情報収集を怠らない
- 複数の情報源から収集
- 実際の利用者の声を聞く
- 専門家の意見も参考にする
3. 見学は必須
- 最低3事業所は見学
- 子どもを連れて反応を見る
- 質問リストを事前に準備
4. 記録をきちんと残す
- 見学時の印象をメモ
- 電話相談の内容も記録
- 判断の根拠を明確にする
5. 完璧を求めすぎない
- 後から変更も可能
- まずは始めることが大切
- 経験しながら調整する
でも、やっぱり大変すぎませんか?
保護者の本音
「セルフプランの作り方を詳しく知れば知るほど、『これ、本当に素人がやることなの?』と思ってしまいます。専門知識もないのに、子どもの将来に関わる重要な判断を次々にしなければならないなんて…」
これが多くの保護者の実感です。
現実的な負担
- 時間的負担: 年間50時間以上
- 精神的負担: 常につきまとう「これで良いのか?」という不安
- 経済的負担: 見学のための交通費、仕事を休むことによる収入減
- 肉体的負担: 慣れない手続きや交渉によるストレス
だからこそ、相談支援という選択肢も考えてみませんか?
相談支援専門員がいれば
時間短縮:
- 事業所選びの時間を大幅短縮
- 計画作成もプロが作成
- 手続きもスムーズに
質の向上:
- 専門的な視点での適切な判断
- 中立的な立場での事業所選択
- 継続的なモニタリングと改善
安心感:
- 「これで良いのか?」という不安の解消
- 困った時の相談相手
- 長期的な視点での支援
Un-School計画からのご提案
私たちは、決してセルフプランを否定するものではありません。きちんと作成できれば、セルフプランも立派な支援計画です。
しかし、この記事を読んで「ちょっと大変すぎるかも…」と感じた方には、相談支援という選択肢もあることをお伝えしたいのです。
「セルフプランを作り始めたけれど、途中で困っている」 「作ってはみたものの、これで良いのか不安」「やっぱり専門家に相談したい」
そんな時は、いつでもご相談ください。セルフプランから相談支援への切り替えも可能です。
まとめ:知った上で選択することの大切さ
この記事では、セルフプランの作り方を可能な限り詳しく解説しました。同時に、その大変さも正直にお伝えしました。
大切なのは、「知った上で選択する」ことです。
セルフプランの作り方を知った上で「自分でやってみたい」と思うなら、それも立派な選択です。一方で「やっぱり専門家に相談したい」と思うなら、それも当然の選択です。
さいたま市の浦和・大宮エリアで子どもの発達支援をお考えの保護者の皆さま、どちらの道を選んでも、私たちはサポートいたします。
セルフプランの作成サポートも、相談支援も、どちらもお任せください。
こども相談支援Un-School計画
〒さいたま市(詳細な住所は公式サイトでご確認ください)
https://fabrico.fun/consultation/
セルフプラン作成サポート・相談支援 初回相談無料
「セルフプランを自分で作るのは大変そう…」そんな方のためのサポートサービス
さいたま市・浦和・大宮でセルフプラン作成にお困りの保護者の皆さま、一人で悩まず、まずはご相談ください。作り方から事業所選びまで、トータルサポートいたします。