さいたま市内特別支援学校完全ガイド|浦和区・大宮区から通える学校と療育支援【2025年最新】

目次

  1. さいたま市内の特別支援学校とは
  2. さいたま市立ひまわり特別支援学校
  3. さいたま市立さくら草特別支援学校
  4. 埼玉県立特別支援学校
  5. 特別支援学校の入学方法と手続き
  6. 特別支援学校での学びと生活
  7. 放課後と休日の過ごし方
  8. よくある質問(Q&A)
  9. まとめ:地域全体でお子さまを支える

さいたま市内の特別支援学校とは

さいたま市には、障害のあるお子さまが専門的な教育を受けられる特別支援学校があります。通常の小・中学校の支援級では対応が難しい、より手厚いサポートが必要なお子さまのための学校です。

さいたま市内の特別支援学校の特徴

  • 小学部・中学部・高等部まで一貫した教育
  • 障害の種類や程度に応じた専門的な指導
  • 少人数制で、一人ひとりに寄り添った教育
  • スクールバスでの通学が可能
  • 医療的ケアにも対応
  • 卒業後の進路(就労支援など)も充実

さいたま市には市立の特別支援学校が2校あり、さらに埼玉県立の特別支援学校も通学区域に応じて利用できます。浦和区、大宮区、南区、中央区など、お住まいの地域によって通える学校が決まっています。


さいたま市立ひまわり特別支援学校

基本情報

所在地: さいたま市西区三橋6-1587
対象: 知的障害のあるお子さま
学部: 小学部・中学部・高等部

通学区域

大宮区、西区、北区、見沼区の一部、岩槻区の一部が主な通学区域です。大宮区にお住まいの方は、ひまわり特別支援学校が通学区域になる可能性が高いです。

特徴

ひまわり特別支援学校は、さいたま市で最初に設立された市立特別支援学校です(1972年開校)。長年の経験と実績があり、知的障害のあるお子さまへの教育に特化しています。

  • 日常生活の自立に必要なスキルの習得
  • 作業学習を通じた将来の就労に向けた準備
  • 一人ひとりの発達段階に応じた学習
  • 高等部では職業教育も充実

大宮区からのアクセス

大宮区からは、スクールバスが運行されています。お子さまの負担を軽減しながら、安全に通学できます。


さいたま市立さくら草特別支援学校

基本情報

所在地: さいたま市緑区三室2460
対象: 肢体不自由および知的障害のあるお子さま
学部: 小学部・中学部・高等部
開校: 2012年4月

通学区域

浦和区、南区、緑区の全域、見沼区と岩槻区の県道2号(旧国道16号)より南側が主な通学区域です。浦和区にお住まいの方は、さくら草特別支援学校が通学区域になります。

特徴

さくら草特別支援学校は、比較的新しい学校で、最新の設備が整っています。

  • 床暖房完備: すべての教室に床暖房があり、冬でも快適
  • 室内温水プール: 天候に関わらず使用できる温水プール
  • 肢体不自由と知的障害の併せ持つお子さまにも対応: 複数の障害があっても安心
  • バリアフリー設計: 車椅子でも移動しやすい設計
  • 医療的ケアに対応: 看護師が常駐し、医療的ケアが必要なお子さまも通学可能

浦和区からのアクセス

浦和区からは、スクールバスが運行されています。通学時間も配慮されており、お子さまの負担を最小限にしています。


埼玉県立特別支援学校

さいたま市を通学区域とする埼玉県立の特別支援学校もあります。

主な県立特別支援学校

  • 埼玉県立大宮ろう学園: 聴覚障害のあるお子さま(大宮区)
  • 埼玉県立特別支援学校さいたま桜高等学園: 知的障害のある高校生(桜区)
  • 埼玉県立川口特別支援学校: 肢体不自由・知的障害のあるお子さま
  • その他、障害の種類に応じた専門学校

通学区域は各学校によって異なります。詳しくは、さいたま市のホームページで「特別支援学校の通学区域等一覧」をご確認ください。


特別支援学校の入学方法と手続き

特別支援学校への入学は、通常の小・中学校とは異なる手続きが必要です。

入学までの流れ

1. 教育相談・就学相談

まずは、さいたま市教育委員会の特別支援教育相談センターに相談します。お子さまの発達の様子や困りごとを聞き取り、適切な就学先を一緒に考えます。

  • 相談時期: 就学前年の春頃から開始するのが理想
  • 相談場所: 各区の保健センターや教育委員会

2. 発達検査・面談

専門家による発達検査や、お子さまとの面談を行います。これは、お子さまの特性を正しく理解し、適切な支援を考えるためのものです。

3. 学校見学

実際に特別支援学校を見学します。教室の様子、授業の進め方、お子さまが通う姿をイメージすることが大切です。

  • 複数回の見学も可能
  • 保護者だけでなく、お子さまも一緒に見学できます

4. 就学先の決定

教育委員会と相談しながら、最終的な就学先を決定します。保護者の希望も尊重されますが、お子さまにとって最適な環境を第一に考えます。

5. 入学準備

就学先が決まったら、入学に向けた準備を進めます。スクールバスの利用申し込みなども行います。

途中からの転入も可能

小学校や中学校に在籍していて、「やはり特別支援学校の方が合っているのでは」と感じた場合、途中からの転入も可能です。お子さまの様子を見ながら、柔軟に対応できます。


特別支援学校での学びと生活

特別支援学校では、どんな学びが行われているのでしょうか。

教科学習

国語、算数(数学)などの基礎教科を、お子さまの発達段階に合わせて学びます。通常の教科書だけでなく、お子さまに合った教材を使うこともあります。

自立活動

将来の自立を見据えて、日常生活に必要なスキルを身につけます。

  • 着替え、食事、トイレなどの身辺自立
  • コミュニケーションの方法
  • 時間の管理
  • お金の使い方

作業学習(中学部・高等部)

将来の就労に向けて、実際の仕事に近い作業を体験します。

  • 農作業(野菜づくりなど)
  • 工芸(陶芸、木工など)
  • 清掃作業
  • 接客サービス

生活単元学習

季節の行事や社会見学など、生活に密着したテーマで学習します。お子さまが実感を持って学べる内容です。

交流及び共同学習

地域の小・中学校や、地域の人々との交流も大切にしています。社会とのつながりを実感する機会です。

スクールバス

多くのお子さまがスクールバスで通学します。バスの中でも、友達と過ごす大切な時間です。


放課後と休日の過ごし方

特別支援学校での学びを、さらに充実させるために、放課後や休日の過ごし方も大切です。

放課後等デイサービス・児童発達支援の活用

特別支援学校に通うお子さまも、放課後等デイサービスや児童発達支援を利用できます。学校とは違う環境で、お子さまの興味や得意を伸ばす場所です。

さいたま市浦和区上木崎にあるFabriCo(ファブリコ)は、放課後等デイサービスと児童発達支援の両方を提供する施設です。JR与野駅から徒歩7分、さいたま新都心駅から徒歩8分とアクセスも良く、浦和区や大宮区、南区、中央区など、さいたま市内全域からご利用いただけます。

FabriCoの特徴:ものづくりで未来を拓く

ロボット・プログラミングで論理的思考を育てる

FabriCoでは、ロボット製作やプログラミングといった最新のSTEM教育を取り入れています。

「特別支援学校に通っている子にプログラミング?」と思われるかもしれません。しかし、プログラミングは、お子さまの可能性を大きく広げる活動です。

  • 論理的思考力: 「こうしたら、こうなる」という因果関係を理解する
  • 問題解決能力: うまくいかないときに、試行錯誤する力
  • 達成感: 「できた!」という成功体験が自己肯定感を高める
  • 将来の選択肢: IT分野は、障害があっても活躍できる仕事が多い

お子さま一人ひとりの特性に合わせて、無理なく楽しく取り組めるよう、丁寧にサポートします。

工作・ものづくりで創造力と自信を育てる

プログラミングだけでなく、工作や裁縫などのアナログなものづくりも大切にしています。

  • 手先の器用さを養う
  • 想像力・創造力を育てる
  • 最後までやり遂げる力
  • 自分の作品を誇りに思う気持ち

特別支援学校で学んだ作業学習のスキルを、さらに深めることもできます。

個別〜小集団の柔軟な療育

お子さま一人ひとりの特性に合わせて、個別から小集団まで、柔軟に対応します。特別支援学校で身につけた力を、さらに伸ばせる環境です。

対話を通じた学び

FabriCoでは、ものづくりを通じた対話を大切にしています。サークル対話や振り返り活動を通じて、コミュニケーション力を育てます。

2025年11月開始:保育所等訪問支援で学校生活をサポート

FabriCoでは、2025年11月から「保育所等訪問支援」という新しいサービスを開始します。

特別支援学校でもサポート可能

保育所等訪問支援は、お子さまが通っている学校(特別支援学校も含む)に専門スタッフが訪問し、現場でのサポートを行うサービスです。

こんな場面で役立ちます

  • 「特別支援学校でうまくやっているか心配」
  • 「学校の先生と、もっと連携を深めたい」
  • 「家での様子と学校での様子にギャップがある」
  • 「学校での困りごとに、専門的なアドバイスが欲しい」

訪問支援でできること

  • お子さまの学校での様子を観察し、必要な支援を検討
  • 担任の先生に、お子さまの特性に合わせた関わり方をアドバイス
  • コミュニケーションのサポート
  • 家庭、療育施設、学校の一貫した支援を実現

重要なポイント

訪問支援では、ロボットやプログラミングの指導をするわけではありません。お子さまが学校生活の中で安心して過ごせるよう、コミュニケーションのサポート、先生や保護者の方との相談、支援方法の検討を行います。

特別支援学校の先生方と連携しながら、お子さまにとって最適な支援を一緒に考えていきます。

相談支援事業所で全体をコーディネート

FabriCoには、障害児相談支援事業所「Un-School 計画 相談支援」が併設されています(同じ建物内)。

  • 「特別支援学校への入学を考えているけれど、手続きがわからない」
  • 「放課後等デイサービスも使いたいけれど、どう選べばいい?」
  • 「将来の進路について相談したい」

相談支援専門員が、こうした悩みに寄り添います。サービス等利用計画の作成やモニタリングを通じて、お子さまの成長を長期的に支えます。

営業日: 毎週月曜日 10時〜17時
相談料: 無料


よくある質問(Q&A)

Q1. 特別支援学校と支援級、どちらを選ぶべきですか?

A. お子さまの障害の程度や必要な支援によって異なります。一般的には、より専門的で手厚い支援が必要なお子さまは特別支援学校、比較的軽度で地域の学校に通える可能性があるお子さまは支援級が向いています。教育委員会の就学相談で、専門家と一緒に考えることをおすすめします。

Q2. 浦和区から、どの特別支援学校に通えますか?

A. 浦和区にお住まいの場合、さいたま市立さくら草特別支援学校が通学区域になります。また、障害の種類によっては、埼玉県立の特別支援学校も選択肢になります。詳しくは、教育委員会にお問い合わせください。

Q3. 大宮区から、どの特別支援学校に通えますか?

A. 大宮区にお住まいの場合、さいたま市立ひまわり特別支援学校が通学区域になる可能性が高いです。また、埼玉県立大宮ろう学園(聴覚障害)なども選択肢になります。詳しくは、教育委員会にお問い合わせください。

Q4. 特別支援学校のスクールバスは、どこまで来てくれますか?

A. スクールバスは、通学区域内の複数のポイントを巡回します。自宅の近くまで来てくれる場合もあれば、指定された乗車場所まで行く必要がある場合もあります。バスのルートは毎年見直されるので、学校に確認してください。

Q5. 特別支援学校の授業料は?

A. 公立の特別支援学校は授業料無料です。ただし、給食費、教材費、修学旅行の積立金などは別途必要です。また、特別支援教育就学奨励費という制度があり、経済的負担を軽減できる場合もあります。

Q6. 特別支援学校に通いながら、放課後等デイサービスは利用できますか?

A. はい、利用できます。多くのお子さまが、特別支援学校と放課後等デイサービスを併用しています。学校での学びを、放課後の時間でさらに深めることができます。

Q7. 特別支援学校から、普通の高校に進学することはできますか?

A. 難しいケースが多いですが、不可能ではありません。お子さまの状況によっては、通信制高校や定時制高校などの選択肢もあります。高等部まで特別支援学校で学び、卒業後に就労を目指す道もあります。

Q8. 医療的ケアが必要な子でも通えますか?

A. さいたま市立さくら草特別支援学校では、看護師が常駐しており、医療的ケアに対応できます。ただし、お子さまの状態によって対応できる範囲が異なるので、事前に学校に相談してください。

Q9. 兄弟が通常の小学校に通っています。下の子だけ特別支援学校にすることに抵抗があります。

A. お気持ちはよくわかります。しかし、お子さま一人ひとりに合った教育環境を選ぶことが、将来の幸せにつながります。特別支援学校は、お子さまの可能性を最大限に引き出す場所です。周りの目よりも、お子さまの笑顔を大切にしてください。

Q10. 南区や中央区からでも、FabriCoは利用できますか?

A. はい、さいたま市内であれば、どの区からでもご利用いただけます。FabriCoは浦和区上木崎1-7-1にあり、JR与野駅から徒歩7分、さいたま新都心駅から徒歩8分です。浦和区、大宮区、南区、中央区、見沼区、緑区など、市内全域からアクセスしやすい立地です。

Q11. プログラミングは、障害のある子には難しくないですか?

A. お子さまの特性に合わせて、無理なく取り組めるよう工夫しています。ビジュアルプログラミング(ブロックを組み合わせる形式)を使えば、文字が読めなくても楽しく学べます。「できた!」という達成感が、大きな自信につながります。

Q12. 保育所等訪問支援は、特別支援学校でも利用できますか?

A. はい、利用できます。特別支援学校に通っているお子さまでも、学校での様子を専門スタッフが観察し、必要な支援を検討することができます。学校の先生とも連携しながら、お子さまをサポートします。

Q13. 相談支援事業所には、いつ相談すればいいですか?

A. 「特別支援学校への入学を考え始めた」という段階から相談できます。就学前の相談はもちろん、すでに通学中のお子さまの進路相談など、いつでもお気軽にご相談ください。相談は無料です。

Q14. 特別支援学校を卒業した後の進路は?

A. 高等部卒業後の主な進路は、一般企業への就労、福祉的就労(就労継続支援A型・B型)、生活介護事業所などです。お子さまの状況に応じて、学校が進路指導をしてくれます。在学中から、将来を見据えた教育が行われます。

Q15. 見学はいつでもできますか?

A. 特別支援学校の見学は、事前に連絡をすれば、ほとんどいつでも可能です。学校説明会が年に数回開催されるので、そのタイミングで見学するのもおすすめです。実際の授業の様子を見ることで、イメージが具体的になります。


まとめ:地域全体でお子さまを支える

さいたま市内には、お子さまの特性に合わせた専門的な教育を受けられる特別支援学校があります。浦和区にお住まいの方はさくら草特別支援学校、大宮区にお住まいの方はひまわり特別支援学校が主な選択肢です。

特別支援学校は、単に「障害のある子が通う学校」ではありません。お子さま一人ひとりの可能性を最大限に引き出し、将来の自立に向けて専門的にサポートする場所です。

特別支援学校の魅力

  • 少人数での丁寧な指導
  • 障害の種類・程度に応じた専門教育
  • 将来の就労を見据えた作業学習
  • 医療的ケアへの対応
  • 小学部から高等部まで一貫した教育

地域の支援資源を活用して

学校での学びを、放課後等デイサービスや児童発達支援、保育所等訪問支援、相談支援事業所などの地域資源と組み合わせることで、より豊かな成長が期待できます。

FabriCoでは、ロボット・プログラミング、ものづくりを通じて、お子さまの得意を伸ばし、自信を育てます。特別支援学校で学んだスキルを、さらに深める場所としてもご活用ください。

お子さまの未来は、可能性に満ちています。学校、家庭、地域が一体となって、お子さまの成長を支えていきましょう。

一人で悩まず、ぜひ専門家に相談してみてください。お子さまにとって最適な学びの場が、きっと見つかります。


お問い合わせ・ご相談

FabriCo(ファブリコ)
放課後等デイサービス・児童発達支援
住所:さいたま市浦和区上木崎1-7-1
アクセス:JR与野駅から徒歩7分、さいたま新都心駅から徒歩8分
施設の詳細はこちら

こども相談支援 Un-School 計画 相談支援
障害児相談支援事業所(FabriCoと同じ建物内)
住所:さいたま市浦和区上木崎1-7-1
営業日:毎週月曜日 10時〜17時
相談支援の詳細はこちら

保育所等訪問支援(2025年11月開始予定)
学校や園での集団生活をサポートします
訪問支援の詳細はこちら

FabriCoの利用方法
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お問い合わせは、各施設ごとのLINEからお気軽にお尋ねください。


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