目次
- 不登校のお子さんに必要なのは「安心できる居場所」
- さいたま市内のフリースクール事情
- フリースクールと放課後等デイサービスの違い
- 不登校の居場所選び:5つのチェックポイント
- さいたま市と近隣地域の居場所マップ
- FabriCo:ロボット・プログラミングで見つける新しい居場所
- よくある質問(Q&A)
- まとめ:お子さんに合った居場所を見つけよう
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不登校のお子さんに必要なのは「安心できる居場所」
学校に行けなくても、居場所は必要
「子どもが学校に行けなくなった。家でゲームばかりしている」 「このまま引きこもってしまうのでは…」
不登校になったお子さんを持つ保護者の方の多くが、こうした不安を抱えています。でも、学校に行けないからといって、お子さんが「何もしない」状態でいいわけではありません。
むしろ不登校のお子さんにこそ、学校以外の安心できる居場所が必要です。そこで自分を認めてもらい、好きなことに取り組み、「できた!」という成功体験を積み重ねることで、お子さんは少しずつ自信を取り戻していきます。
さいたま市内で探せる「居場所」の選択肢
さいたま市には、不登校のお子さんが通える様々な居場所があります。主な選択肢は以下の通りです:
- フリースクール(民間の教育施設)
- 適応指導教室(公的な教育支援センター)
- 放課後等デイサービス(福祉サービス)
- 児童館・公民館などの地域施設
- オンラインスクール
この記事では、特に「フリースクール」と「放課後等デイサービス」に焦点を当てて、それぞれの特徴や選び方を詳しく解説します。
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さいたま市内のフリースクール事情
フリースクールとは?
フリースクールは、様々な理由で学校に行けない子どもたちが通える民間の教育施設です。「自由な学校」という名前の通り、従来の学校とは異なる自由度の高い学びの場を提供しています。
フリースクールの特徴
メリット:
- 自由度の高いカリキュラム
- 少人数で個性を尊重
- 様々な体験活動ができる
- 同じような経験を持つ仲間と出会える
- 学校復帰を強制されない
デメリット:
- 費用がかかる(月額2万円~5万円程度が多い)
- 施設によって質にばらつきがある
- 通学の負担(交通手段、距離)
- 出席扱いになるかは学校との相談次第
さいたま市内のフリースクール分布
さいたま市内には複数のフリースクールがあり、それぞれ特色ある活動をしています。
大宮区・浦和区エリア
市の中心部で、アクセスが良く選択肢が多いエリアです。学習支援に力を入れているところ、体験活動を重視しているところなど、様々なフリースクールがあります。
その他のエリア
南区、見沼区、中央区、北区、西区、桜区、緑区、岩槻区にも、地域密着型のフリースクールや居場所支援の取り組みがあります。
近隣地域のフリースクールも視野に
さいたま市内だけでなく、以下の近隣地域のフリースクールも選択肢に入れることができます:
- 川口市: さいたま市南区・緑区からアクセスしやすい
- 上尾市: さいたま市北区・西区から近い
- 川越市: 歴史ある街で多様なフリースクールがある
- 戸田市: さいたま市南区から近く、通いやすい
通学の負担を考えると、自宅から通いやすい場所にある施設を選ぶことが大切です。
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フリースクールと放課後等デイサービスの違い
不登校のお子さんの居場所として、「フリースクール」と「放課後等デイサービス(放デイ)」がよく比較されます。この2つは似ているようで、実は全く異なるサービスです。
基本的な違い
| 項目 | フリースクール | 放課後等デイサービス |
|---|---|---|
| 法的位置づけ | 民間教育施設(法的規定なし) | 障害児通所支援(児童福祉法) |
| 対象 | 不登校の子ども(年齢は施設による) | 障害のある6~18歳の子ども |
| 目的 | 学びの場・居場所の提供 | 発達支援・療育 |
| 費用 | 月2~5万円程度 | 月0~4,600円程度(所得による) |
| 利用条件 | 特になし(施設により面談等) | 受給者証が必要 |
| スタッフ | 教育関係者、NPO職員など | 児童指導員、保育士など有資格者 |
| 通い方 | 学校の代わりに通う | 放課後や休日に通う |
どちらを選ぶべき?
フリースクールが向いているケース:
- 発達障害の診断はないが、学校が合わない
- 学校とは違う自由な学びの場を求めている
- 昼間の居場所が欲しい
- 費用負担が可能
放課後等デイサービスが向いているケース:
- 発達特性がある、または診断を受けている
- 専門的な療育支援を受けたい
- 経済的負担を抑えたい
- 学校復帰も視野に入れている
併用という選択肢も
実は、フリースクールと放デイを併用している方もいます。
例えば:
- 午前中はフリースクールで過ごし、午後は放デイでロボット製作
- 週3日はフリースクール、週2日は放デイ
- 長期休暇だけ放デイを利用
どちらか一方に決める必要はありません。お子さんの状態に合わせて、柔軟に組み合わせることができます。
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不登校の居場所選び:5つのチェックポイント
フリースクールや放デイを選ぶときは、以下の5つのポイントをチェックしましょう。
1. お子さんの興味・関心に合っているか
チェック項目:
- お子さんの「好き」を伸ばせる活動があるか?
- ロボット、プログラミング、アート、運動、音楽など、どんな活動があるか?
- 自由に取り組める環境か、それともカリキュラムが決まっているか?
不登校のお子さんの中には、特定の分野に深い興味を持つ子が多くいます。その興味を思い切り伸ばせる場所を選びましょう。
2. 少人数で安心して過ごせるか
チェック項目:
- 一度に何人くらいの子どもが利用するか?
- スタッフの人数は十分か?
- 個別対応が可能か?
大人数が苦手なお子さんには、少人数でゆったり過ごせる環境が向いています。
3. 通いやすい場所にあるか
チェック項目:
- 自宅からの距離と交通手段
- 送迎サービスの有無
- 通学にかかる時間と負担
毎日通うことを考えると、アクセスの良さは重要です。
4. 費用負担は可能か
チェック項目:
- 月額費用はいくらか?
- 入会金や教材費などの追加費用は?
- 兄弟割引などの制度はあるか?
フリースクールは月2~5万円、放デイは月0~4,600円程度が目安です。長期的に通うことを考えて、無理のない範囲で選びましょう。
5. 専門性とサポート体制
チェック項目:
- スタッフの資格や専門性は?
- 発達特性への理解はあるか?
- 保護者の相談にも乗ってくれるか?
- 学校や他の支援機関との連携はあるか?
お子さんの成長を長期的に支えてくれる体制があるかを確認しましょう。
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さいたま市と近隣地域の居場所マップ
さいたま市内の居場所選び
大宮区・北区エリア
- フリースクール、放デイともに選択肢が多い
- 交通アクセスが良い
- 複数の施設を見学・比較しやすい
浦和区・南区・中央区エリア
- 教育熱心な地域で、学習支援を重視した施設が多い
- 放デイでは、プログラミングやロボット製作に力を入れる施設も
見沼区・岩槻区エリア
- 地域密着型の居場所が多い
- のびのびとした環境で過ごせる施設が特徴
西区・桜区エリア
- 比較的新しい施設が増えている
- 上尾市や川越市の施設も視野に入れやすい
緑区エリア
- 川口市や越谷市の施設もアクセス圏内
- 自然豊かな環境の施設が選べる
近隣地域も含めた選択肢
さいたま市にお住まいでも、市境に近い場合は近隣地域の施設も検討できます。
川口市の施設を検討できるエリア:
- さいたま市南区、緑区
上尾市の施設を検討できるエリア:
- さいたま市北区、西区、大宮区
川越市の施設を検討できるエリア:
- さいたま市西区
戸田市の施設を検討できるエリア:
- さいたま市南区、桜区
相談支援事業所に相談すれば、市境を越えたサービス利用のアドバイスももらえます。
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FabriCo:ロボット・プログラミングで見つける新しい居場所
FabriCoは「フリースクール」ではありません
まず大切なことをお伝えします。FabriCo(ファブリコ)は、フリースクールではなく、放課後等デイサービス・児童発達支援の施設です。
学校の代わりに一日中通う場所ではなく、放課後や休日、長期休暇に利用する療育施設です。ただし、不登校で学校に行っていない時間帯に利用することは可能で、実際に多くのお子さんが利用しています。
FabriCoが不登校のお子さんの「居場所」になる理由
1. 「好き」を思い切り伸ばせる
FabriCoは、ロボット製作、プログラミング、工作・ものづくりを中心とした療育を提供しています。
こんなお子さんに特におすすめです:
- 機械やコンピューターが好き
- レゴやロボットに夢中になる
- ものを作ることが好き
- 論理的に考えることが得意
- 一つのことに深く集中できる
学校では「集中しすぎ」「こだわりが強い」と言われがちな特性も、FabriCoでは**「強み」として伸ばしていきます**。
2. 成功体験を積み重ねられる
「プログラムが動いた!」 「ロボットが思い通りに動いた!」 「自分で作品を完成させた!」
こうした成功体験が、お子さんの自信につながります。不登校で失った自己肯定感を、少しずつ取り戻していくことができます。
3. 少人数で安心して過ごせる
大人数が苦手なお子さんでも、少人数の環境なら安心して過ごせます。自分のペースで活動でき、無理に他の子と同じことをする必要はありません。
4. 専門性の高いスタッフがサポート
児童指導員、保育士などの有資格者が、お子さん一人ひとりの特性に合わせた支援を提供します。発達特性への理解があるスタッフなので、安心して相談できます。
5. 児童発達支援と放課後等デイサービスの両方を提供
FabriCoは、未就学児向けの「児童発達支援」と、小学生以上向けの「放課後等デイサービス」の両方を提供しています。
年齢に応じた一貫した支援が受けられるので、小さいころから通い続けることができます。「慣れた場所」があることは、お子さんにとって大きな安心につながります。
相談支援事業所が併設されているメリット
FabriCoには、相談支援事業所が併設されています。これにより、以下のようなサポートが可能です:
- 不登校の悩みを専門家に相談できる
- 学校との関係について相談できる
- 子育ての困りごとを話せる
- 受給者証取得のサポートが受けられる
- 療育と相談を一か所で受けられる
療育施設と相談支援が同じ場所にあることで、お子さんの様子を相談支援専門員と療育スタッフが共有しながら、一貫した支援が可能です。
保育所等訪問支援で学校との橋渡しも
FabriCoでは、2025年11月から「保育所等訪問支援」を開始します。
これは、専門スタッフがお子さんの学校を訪問して、先生方と協力しながらお子さんが学校で過ごしやすい環境を整えるサービスです。
「いつか学校に戻りたい」と思っているお子さんや、「学校の先生とどう連携すればいいかわからない」という保護者の方にとって、心強いサポートとなります。
※訪問先でロボットやプログラミングを行うわけではなく、お子さんが学校で安心して過ごせるよう環境調整や先生方への助言を行います。
FabriCoは居場所の一つの選択肢
FabriCoは、不登校のお子さんの居場所の一つの選択肢です。フリースクールと比較して、どちらが良い・悪いということではありません。
お子さんの特性、興味・関心、家族の状況に合わせて、最適な居場所を選んでください。FabriCoが合うお子さんもいれば、フリースクールの方が合うお子さんもいます。
まずは見学や体験をして、お子さんが「ここなら安心して過ごせる」と感じられる場所を見つけることが大切です。
詳しくはFabriCoのサイトへ
FabriCoトップページ: https://fabrico.fun
相談支援事業所について: https://fabrico.fun/consultation/
保育所等訪問支援について: https://fabrico.fun/visit/
ご利用の流れ: https://fabrico.fun/howto/
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よくある質問(Q&A)
Q1. フリースクールと放デイ、どちらを選べばいいですか?
A. お子さんの状態によって異なります。発達特性があり療育的支援が必要なら放デイ、学校とは違う自由な学びの場を求めるならフリースクールが向いています。両方を併用することも可能です。まずは両方を見学して、お子さんに合う方を選びましょう。
Q2. 不登校でも放デイは利用できますか?
A. はい、利用できます。学校に通っていなくても、受給者証があれば放課後等デイサービスを利用できます。平日の日中に利用することも可能です。
Q3. 受給者証はどうやって取得しますか?
A. お住まいの自治体(さいたま市の場合は各区の支援課)で申請します。医師の診断書や意見書が必要な場合があります。相談支援事業所に相談すれば、手続きのサポートをしてもらえます。
Q4. フリースクールと放デイを併用できますか?
A. はい、併用できます。午前中はフリースクール、午後は放デイといった使い方をしている方もいます。それぞれの良さを活かして組み合わせることができます。
Q5. 費用はどのくらいかかりますか?
A. フリースクールは月額2~5万円程度、放課後等デイサービスは世帯収入に応じて月額0~4,600円程度です。放デイの方が経済的負担は少なくなります。
Q6. ロボットやプログラミングに興味がない子でも大丈夫ですか?
A. FabriCoでは、最初は興味がなくても、実際に触れてみると夢中になるお子さんが多いです。また、工作やものづくりなど他の活動もあるので、お子さんの興味に合わせて取り組めます。
Q7. 見学や体験はできますか?
A. はい、多くの施設で見学や体験が可能です。FabriCoでも見学・体験を受け付けています。実際に施設を見て、雰囲気を感じることが大切です。
Q8. 他の子どもと一緒に活動するのが苦手なのですが…
A. 少人数での活動が基本なので、大規模な学校とは環境が大きく異なります。最初は個別対応から始めて、徐々に他のお子さんとの関わりを増やしていくこともできます。
Q9. 学校復帰を目指していますが、居場所は必要ですか?
A. はい、学校復帰を目指す場合でも、安心できる居場所は大切です。そこで自信をつけながら、徐々に学校に戻る準備をすることができます。FabriCoの保育所等訪問支援を活用すれば、学校との橋渡しもスムーズです。
Q10. 週に何回くらい通えばいいですか?
A. お子さんの状態や受給者証の支給日数によって異なります。週1回から毎日まで、様々なパターンがあります。まずは週1~2回から始めて、様子を見ながら調整することもできます。
Q11. 長期休暇だけの利用はできますか?
A. 放デイの場合、長期休暇のみの利用も可能です。フリースクールは施設によって対応が異なるので、直接お問い合わせください。
Q12. さいたま市以外に住んでいても利用できますか?
A. 放課後等デイサービスは、基本的に市外の方も利用できます。川口市、上尾市、川越市、戸田市など近隣にお住まいの方も、さいたま市内の施設を利用することは可能です。詳しくは各施設にお問い合わせください。
Q13. 保育所等訪問支援とは何ですか?
A. 専門スタッフがお子さんの学校や園を訪問して、集団生活のサポートを行うサービスです。先生方へのアドバイスや環境調整を行います。FabriCoでは2025年11月からこのサービスを開始予定です。
Q14. 相談だけでも受け付けてもらえますか?
A. はい、相談だけでも大丈夫です。FabriCoの相談支援事業所では、不登校の悩みや子育ての困りごとなど、幅広く相談できます。相談は基本的に無料です。
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まとめ:お子さんに合った居場所を見つけよう
不登校のお子さんにとって、学校以外の安心できる居場所はとても大切です。さいたま市内には、フリースクール、適応指導教室、放課後等デイサービスなど、様々な選択肢があります。
フリースクールは、自由な学びの場として、多様な価値観や学び方を尊重してくれます。学校とは違う環境で、お子さんの個性を伸ばせる場所です。
放課後等デイサービスは、発達特性への専門的な支援が受けられ、経済的負担も少なく済みます。特にFabriCoのように、ロボット・プログラミング・ものづくりに特化した施設では、お子さんの「好き」を思い切り伸ばすことができます。
大切なのは、「どちらが良い」ではなく、**「お子さんに合っているのはどちらか」**という視点です。
さいたま市の大宮区、浦和区、南区、見沼区、中央区、北区、西区、桜区、緑区、岩槻区、それぞれのエリアに様々な居場所があります。川口市、上尾市、川越市、戸田市など近隣地域の施設も視野に入れると、選択肢はさらに広がります。
まずは見学や体験をして、お子さんが「ここなら安心できる」と感じられる場所を見つけてください。不登校は、お子さんが新しい居場所を見つけるきっかけになることもあります。
▼FabriCoについて詳しくはこちら
https://fabrico.fun
▼不登校の相談もできる相談支援事業所
https://fabrico.fun/consultation/
▼学校との橋渡し:保育所等訪問支援
https://fabrico.fun/visit/
▼ご利用の流れを確認
https://fabrico.fun/howto/
お子さんにとって最適な居場所が見つかりますように。まずは一歩、見学や相談から始めてみてください。
※この記事の情報は2025年11月時点のものです。各施設のサービス内容や費用は変更される場合がありますので、詳しくは各施設にお問い合わせください。
