はじめに｜保育園・学校への相談で悩む保護者の皆さまへ
「保育所等訪問支援を利用したいけれど、担任の先生にはどう話せばいいの？」「学校が嫌がったらどうしよう…」「相談のタイミングがわからない」
さいたま市にお住まいの保護者の皆さまから、このようなご相談をよくいただきます。お子さまのために良いと思うサービスでも、学校や保育園にどう相談すべきか迷ってしまうのは当然のことです。
この記事では、さいたま市浦和区で長年児童発達支援・放課後等デイサービスを運営し、新たに保育所等訪問支援を開始するFabriCoが、学校や保育園への適切な相談方法について、具体的で実践的なアドバイスをお伝えします。
基本的な心構え｜協力関係を築くための考え方
「お願い」ではなく「連携提案」として
保育所等訪問支援の相談は、「お願い事」ではなく「お子さまのためのチーム作りの提案」として捉えましょう。
効果的な心構え：
- お子さまの成長を一緒に支える仲間として
- 先生方の日々の努力をサポートする専門家として
- 問題解決のためのリソース追加として
- 長期的な視点でのお子さまの発達支援として
先生方への敬意を示す
さいたま市内の保育園・学校には、発達に課題のあるお子さまへの理解が深く、日々熱心に取り組まれている素晴らしい先生方がたくさんいらっしゃいます。まずはそのご努力に感謝の気持ちを伝えることから始めましょう。
感謝を伝える例：
- 「いつも○○のことを気にかけていただき、ありがとうございます」
- 「先生のおかげで、家でも成長を実感しています」
- 「日々のご指導に心から感謝しております」
相談のベストタイミング
学期の始まりがおすすめ
最適なタイミング：
- 新学期開始から2-3週間後
- 夏休み明け
- 冬休み明け
環境に慣れ、先生がお子さまの様子を把握し始めた頃が理想的です。
避けた方が良いタイミング
避けるべき時期：
- 行事直前や直後
- 学期末の忙しい時期
- 参観日などのイベント当日
- 急な問題が発生した直後
緊急性がある場合
お子さまの安全に関わる問題や、著しい困りごとがある場合は、タイミングを問わず早めに相談しましょう。
相談前の準備｜何を整理しておくべきか
お子さまの状況を客観的に整理
準備する情報：
- 具体的な困りごと
- いつ、どこで、どのような場面で
- 頻度や程度
- 周囲への影響
- お子さまの良い面
- 得意なことや興味のあること
- 成長している点
- 頑張っている様子
- 家庭での様子
- 家と学校での違い
- 効果的だった関わり方
- 保護者の観察や気づき
保育所等訪問支援について基本情報を把握
説明できるようにしておく内容：
- サービスの概要（専門スタッフが訪問して支援）
- 目的（集団生活の向上）
- 利用頻度（月1-4回程度）
- 費用（公的サービスで上限あり）
具体的な相談の進め方
STEP1：アポイントの取り方
連絡方法：
- 連絡帳での事前相談
- 電話での約束取り付け
- お迎え時の簡単な声かけ
伝える内容： 「○○の集団生活についてご相談したいことがあります。お時間をいただくことは可能でしょうか？」
STEP2：相談当日の流れ
1. 感謝の気持ちから始める 「いつも○○のことを温かく見守っていただき、ありがとうございます」
2. 現状認識の共有 「先生から見て、○○の様子はいかがでしょうか？」 まずは先生の観察や感想を聞きましょう。
3. 困りごとの具体的な共有 「家庭でも気になっていることがありまして…」 具体的な場面や頻度を客観的に伝えます。
4. 保育所等訪問支援の提案 「専門的なサポートを受けることを検討しているのですが…」 サービス内容を簡潔に説明します。
5. 協力のお願い 「先生方のお取り組みをより効果的にするためのサポートとして考えています」
STEP3：先生からの質問への対応
よくある質問と回答例：
Q: 「どんな人が来るのですか？」 A: 「児童発達支援の専門資格を持ったスタッフが来ます。○○の特性を理解した上で、集団生活をより良くするための具体的なアドバイスをいただけます」
Q: 「頻繁に来られると困るのですが…」 A: 「月に1-2回程度で、事前に先生とスケジュール調整をさせていただきます。授業の妨げにならないよう配慮いたします」
Q: 「他の子どもたちが気にしませんか？」 A: 「プライバシーに配慮し、自然な形でサポートしてもらえます。他の子どもたちにも良い影響があることが多いです」
さいたま市の各区での相談のポイント
浦和区（文教地区としての特徴）
相談のポイント：
- 学習面での支援ニーズが高い地域性
- 教育への関心が高い保護者が多い環境
- 個別の学習支援計画との連携を提案
相談例： 「学習面での集中力向上を一緒に支援していただけませんか」
大宮区（多様な教育環境）
相談のポイント：
- 様々な背景の子どもたちがいる環境
- 多様性への理解が深い先生方
- 社会性やコミュニケーション面での支援提案
中央区・南区（住宅地域の特性）
相談のポイント：
- 地域との連携を重視する傾向
- 長期的な視点での支援計画
- 家庭と学校の一貫した支援の重要性を強調
相談時に使える具体的な表現例
導入部分
効果的な切り出し方：
- 「○○のことでご相談があります」
- 「専門的なサポートについて検討しています」
- 「○○の成長のために、追加の支援を考えています」
サービス説明
わかりやすい説明例：
- 「発達支援の専門家が、実際の教室環境でお子さまをサポートするサービスです」
- 「○○が集団生活でより輝けるよう、具体的な方法を一緒に考えてくれます」
- 「先生方の素晴らしいお取り組みをさらに効果的にするための専門的なサポートです」
協力依頼
丁寧な依頼の仕方：
- 「ご迷惑をおかけしないよう、事前に必ず相談させていただきます」
- 「先生方の教育方針を尊重しながら進めたいと思います」
- 「○○の成長のために、一緒にチームを組んでいただけませんでしょうか」
FabriCoが行うサポート体制
保護者への相談支援
FabriCoでは、学校や保育園への相談についても丁寧にサポートいたします。
相談支援の内容：
- 相談のタイミングについてのアドバイス
- 具体的な話し方のサポート
- 必要に応じた資料の準備
- 相談後のフォローアップ
学校との直接連携
FabriCoから学校への説明：
- サービス内容の詳細説明
- 訪問時の具体的な流れ
- 守秘義務や安全管理について
- 緊急時の対応方法
継続的なコミュニケーション
定期的な情報共有：
- 支援内容の報告
- 効果の確認と調整
- 新たな課題への対応
- 長期的な成長計画の共有
よくある心配事とその対処法
「学校に迷惑をかけるのでは？」
実際は： 多くの学校で歓迎していただいています。専門的なアドバイスにより、先生方の負担軽減にもつながります。
対処法： 「先生方の負担を軽減し、より効果的な指導ができるようサポートしたい」という視点で相談しましょう。
「他の保護者から何か言われるのでは？」
実際は： プライバシーに配慮した支援により、他の保護者に気づかれることはほとんどありません。
対処法： 守秘義務の徹底と、自然な形での支援について事前に説明を求めましょう。
「子どもが嫌がるのでは？」
実際は： 多くのお子さまが「理解してもらえた」「やりやすくなった」と感じています。
対処法： お子さまの気持ちに寄り添いながら、段階的に導入することを提案しましょう。
相談がうまくいかなかった場合の対処法
学校が消極的だった場合
対応方法：
- 時期を変えて再度相談
- より具体的な困りごとの説明
- 教育委員会への相談
- FabriCoから直接説明
誤解があった場合
よくある誤解と対処：
- 「特別扱い」→「適切な配慮による平等な参加機会」
- 「問題児扱い」→「一人ひとりの特性に応じた支援」
- 「親の責任放棄」→「家庭・学校・専門機関の協力体制」
さいたま市の教育環境の特徴を活かした相談
地域の理解度の高さ
さいたま市は障害児支援に積極的に取り組んでおり、多くの学校・保育園で発達支援への理解が深まっています。
活用できる地域資源：
- さいたま市総合療育センターひまわり学園
- 各区の特別支援教育相談員
- インクルーシブ教育推進の取り組み
- 地域の相談支援ネットワーク
先進的な取り組みへの参加
さいたま市内の多くの学校では、インクルーシブ教育や個別支援に積極的です。保育所等訪問支援も、その一環として位置づけて相談することができます。
まとめ｜成功する相談のための5つのポイント
保育園や学校への相談を成功させるためには、以下の5つのポイントが重要です：
1. 感謝の気持ちを大切に 先生方の日々の努力への敬意から始める
2. 協力関係の構築を意識 「お願い」ではなく「チーム作り」として提案
3. 具体的で客観的な情報提供 困りごとを感情的ではなく事実として伝える
4. サービス内容の明確な説明 保育所等訪問支援について正確な情報を伝える
5. 継続的なコミュニケーション 一度で終わりではなく、継続的な関係構築を意識
FabriCoでは、保護者の皆さまが安心して学校や保育園に相談できるよう、事前の準備から相談後のフォローまで、全面的にサポートいたします。
お子さまの集団生活について少しでも気になることがございましたら、まずはFabriCoにご相談ください。さいたま市での豊富な経験を活かし、最適な相談方法をアドバイスいたします。
学校・保育園への相談もFabriCoがサポートします
FabriCo（ファブリコ）
ものづくりを通した療育・自立支援施設
住所: 埼玉県さいたま市浦和区上木崎1丁目7-1
運営: 一般社団法人こどもとみらい教育研究会
学校や保育園への相談に不安を感じていらっしゃる保護者の皆さま、一人で悩まずにまずはFabriCoにご相談ください。適切な相談方法から、実際の話し方まで、専門スタッフが丁寧にサポートいたします。
📱 LINE公式アカウントからも気軽にご相談いただけます。「学校に何て言えばいいかわからない」「相談するのが不安」など、どんな小さなことでも構いません。お子さまのために最善の方法を一緒に考えましょう。