【さいたま市】障害児支援のセルフプラン作り方を記入例付きで徹底解説|放デイ・児発利用者向け

目次

  1. セルフプランとは
  2. セルフプランを選ぶメリット・デメリット
  3. セルフプランの基本構成
  4. 【記入例付き】セルフプランの作り方
  5. よくある質問(Q&A)
  6. セルフプランの前に相談支援事業所に相談するという選択肢
  7. さいたま市で放デイ・児発をお探しならFabriCo

セルフプランとは

セルフプランとは、放課後等デイサービス(放デイ)や児童発達支援(児発)などの障害児通所支援サービスを利用する際に、保護者自身が作成するサービス等利用計画のことです。

さいたま市では、障害児支援を利用する際、本来は相談支援事業所の相談支援専門員が作成する「サービス等利用計画案」が必要です。しかし、相談支援事業所が見つからない場合や、保護者自身で計画を立てたい場合には、セルフプランを選択できます。

セルフプランは、お子さんの成長や発達の目標、利用したいサービスの内容、週間スケジュールなどを記入した書類で、市区町村の窓口に提出します。

セルフプランが必要になる場面

  • 初めて放デイや児発を利用するとき
  • 利用する施設を変更するとき
  • サービス内容を見直すとき(通常は1年ごと)
  • 相談支援事業所が見つからないとき

セルフプランを選ぶメリット・デメリット

メリット

自分のペースで作成できる
相談支援専門員との面談日程を調整する必要がなく、保護者の都合の良い時間に計画を立てられます。

お子さんのことを一番よく知っている保護者が作成
日々の生活の中で気づいたお子さんの特性や成長の様子を、そのまま計画に反映できます。

費用がかからない
相談支援サービスを利用しないため、利用者負担はありません。

デメリット

作成に時間と手間がかかる
必要な書類の記入項目が多く、初めての方には難しく感じることもあります。

専門的なアドバイスが受けられない
相談支援専門員のような専門家の視点からの助言がないため、サービスの選び方や目標設定で迷うことがあります。

更新手続きを自分で管理する必要がある
計画の見直し時期や更新手続きを、保護者自身で管理しなければなりません。


セルフプランの基本構成

セルフプランは主に2つの書類で構成されています。

1. サービス等利用計画案(本体)

お子さんの基本情報、生活全体の希望、目標、必要な支援内容を記入する書類です。以下の項目があります。

  • 基本情報:利用者氏名、受給者証番号、計画期間など
  • これまでの暮らしについて:お子さんの生活状況や家族構成など
  • 生活全体の希望:お子さんや家族が望む暮らしの姿
  • 目標:短期目標(1〜3ヶ月)と長期目標(3ヶ月〜1年)
  • 支援内容:8つの領域ごとに「やってみたいこと・困っていること」「必要な支援」「支える機関」などを記入

2. 週間計画表

1週間のサービス利用スケジュールを時間帯ごとに記入する表です。放デイや児発の利用時間、曜日、送迎の有無などを記載します。


【記入例付き】セルフプランの作り方

実際の記入例を見ながら、セルフプランの作り方を解説します。

ステップ1:基本情報の記入

記入項目

  • 計画案作成日:計画を作成した日付(令和○年○月○日)
  • 計画の期間:通常は1年間(初回〜次回見直しまで)
  • 利用者氏名:お子さんの名前
  • 受給者証番号:障害福祉サービス受給者証または通所受給者証の番号

記入のポイント
受給者証は必ず手元に用意して、番号を正確に転記しましょう。計画期間は通常1年ですが、状況に応じて短くすることもできます。

ステップ2:これまでの暮らしについて

お子さんの現在の生活状況を記入します。

記入例

・小学2年生の男の子
・普通学級に通学中で、週3回放課後等デイサービスを利用
・コミュニケーションは苦手だが、ロボットやプログラミングへの関心が高い
・手先を使った工作が好きで、集中力がある
・友達との関わりは少ないが、興味のある活動では積極的に参加できる

記入のポイント
お子さんの得意なことと苦手なこと、現在利用しているサービス、学校での様子などを具体的に書きましょう。

ステップ3:生活全体の希望

お子さんや保護者が望む将来の姿を記入します。

記入例

・好きなロボットやプログラミングを通して、達成感や自信を育みたい
・ものづくりの活動で、創造力や問題解決能力を伸ばしたい
・集団活動の中で、友達とのコミュニケーションを学びたい
・将来は自分の興味を活かした仕事に就けるよう、今から基礎を身につけたい

記入のポイント
「〜したい」という形で、前向きな希望を書きます。お子さん自身の気持ちも大切にしましょう。

ステップ4:目標の設定

短期目標(1〜3ヶ月)と長期目標(3ヶ月〜1年)を設定します。

【短期目標の記入例】

・放課後等デイサービスでロボット製作に週2回取り組む
・プログラミング学習を通して、基本的な論理的思考を身につける
・スタッフや他の児童との簡単な会話ができるようになる

【長期目標の記入例】

・自分で考えたロボットを設計し、完成させることができる
・工作やものづくりを通して、最後までやり遂げる力をつける
・集団活動の中で、自分の意見を伝えられるようになる

記入のポイント
具体的で達成可能な目標を設定しましょう。お子さんの興味や強みを活かした目標にすると、モチベーションも高まります。

ステップ5:8つの領域の支援内容

お子さんの生活を8つの領域に分けて、必要な支援を考えます。

1. 所得・経済基盤に関する希望

記入例

  • やってみたいこと・困っていること:将来、自立して働けるように準備したい
  • そのために必要なこと:技術や創造力を身につける
  • 支える機関:放課後等デイサービス(FabriCoなど)
  • 達成する時期:長期

2. 居住環境に関する希望

記入例

  • やってみたいこと・困っていること:家でも落ち着いて過ごせる環境を整えたい
  • そのために必要なこと:本人の興味に合わせた活動スペースの確保
  • 支える機関:家族
  • 達成する時期:短期

3. 健康に関する希望

記入例

  • やってみたいこと・困っていること:規則正しい生活リズムを身につけたい
  • そのために必要なこと:放デイでの活動を通して生活リズムを整える
  • 支える機関:放課後等デイサービス、家族
  • 達成する時期:中期

4-1. コミュニケーションに関する希望

記入例

  • やってみたいこと・困っていること:友達とのやりとりができるようになりたい
  • そのために必要なこと:小集団での活動、共同作業の経験
  • 支える機関:放課後等デイサービス(ロボット・プログラミング活動)
  • 支援の回数や時間:週2〜3回、各2時間程度
  • 達成する時期:長期

4-2. 身の回りのことに関する希望

記入例

  • やってみたいこと・困っていること:準備や片付けを自分でできるようになりたい
  • そのために必要なこと:活動の中で整理整頓の習慣をつける
  • 支える機関:放課後等デイサービス、家族
  • 達成する時期:中期

5. 社会生活に関する希望

記入例

  • やってみたいこと・困っていること:ルールやマナーを守れるようになりたい
  • そのために必要なこと:集団活動での経験、スタッフからの声かけ
  • 支える機関:放課後等デイサービス、学校
  • 達成する時期:長期

6. 家族の希望

記入例

  • やってみたいこと・困っていること:子育ての悩みを相談したい
  • そのために必要なこと:相談支援事業所との連携
  • 支える機関:相談支援事業所
  • 達成する時期:随時

7. 労働や日中活動に関する希望

記入例

  • やってみたいこと・困っていること:放課後に充実した活動をしたい
  • そのために必要なこと:ロボット、プログラミング、工作などの療育活動
  • 支える機関:放課後等デイサービス(FabriCo)
  • 支援の回数や時間:週3回、15:00〜17:00
  • 達成する時期:継続

8. その他

記入例

  • やってみたいこと・困っていること:保育所等訪問支援で園や学校での様子を見てほしい
  • そのために必要なこと:専門スタッフによる訪問と助言
  • 支える機関:保育所等訪問支援事業所(FabriCo)
  • 達成する時期:必要時

記入のポイント
すべての領域を埋める必要はありません。お子さんにとって重要な項目を優先的に記入しましょう。

ステップ6:週間計画表の作成

1週間のサービス利用スケジュールを時間帯ごとに記入します。

記入例(放デイ利用の場合)

時間帯
6:00起床起床起床起床起床起床起床
9:00学校学校学校学校学校
12:00学校学校学校学校学校
15:00放デイ(FabriCo)放デイ(FabriCo)放デイ(FabriCo)
18:00帰宅・夕食帰宅・夕食帰宅・夕食帰宅・夕食帰宅・夕食夕食夕食
21:00就寝準備就寝準備就寝準備就寝準備就寝準備就寝準備就寝準備

記入のポイント

  • 放デイの利用時間と曜日を明確に記入
  • 送迎の有無も記載すると分かりやすい
  • 学校や家での生活リズムも含めると、全体像が見えやすくなります

ステップ7:計画作成者情報の記入

記入項目

  • 計画作成者:保護者の氏名
  • 住所:保護者の住所
  • 電話番号:連絡先

記入のポイント
セルフプランの場合、保護者が計画作成者になります。市区町村が確認できるよう、正確な連絡先を記入しましょう。


よくある質問(Q&A)

Q1. セルフプランと相談支援、どちらを選ぶべきですか?

A. 初めて障害児支援を利用する場合や、サービスの選び方で迷っている場合は、相談支援事業所に相談することをおすすめします。相談支援専門員は、地域の施設情報や制度に詳しく、お子さんに合った支援を一緒に考えてくれます。

一方、すでに利用する施設が決まっていて、計画内容もはっきりしている場合は、セルフプランでも問題ありません。ただし、相談支援は無料(自己負担なし)で利用できるため、「セルフプランを選ばなければいけない」と考える必要はありません。

Q2. セルフプランの作成にどのくらい時間がかかりますか?

A. 初めての方で、記入に慣れていない場合は2〜3時間程度かかることがあります。お子さんの様子を整理したり、目標を考えたりする時間が必要です。2回目以降は、前回の計画を参考にできるため、1時間程度で作成できることが多いです。

Q3. セルフプランに記入する目標は、必ず達成しなければいけませんか?

A. 目標はあくまで「目指す方向」を示すものであり、必ず達成しなければならないわけではありません。お子さんの成長は個人差が大きいため、計画通りに進まないこともあります。見直しの際に、達成状況を確認し、必要に応じて目標を調整しましょう。

Q4. セルフプランは毎年作り直す必要がありますか?

A. 通常、計画の有効期間は1年間です。1年ごとに見直しが必要で、新しい計画を提出する必要があります。ただし、お子さんの状況が大きく変わった場合や、サービス内容を変更したい場合は、1年を待たずに計画を見直すこともできます。

Q5. 放デイと児発の両方を利用する場合、セルフプランはどうなりますか?

A. 放課後等デイサービス(放デイ)と児童発達支援(児発)の両方を利用する場合でも、セルフプランは1つの計画にまとめて記入します。週間計画表に、両方のサービスの利用時間を記載すれば問題ありません。

さいたま市には、放デイと児発の両方を提供している施設もあります。例えば、FabriCoでは放デイと児発の両方に対応しているため、お子さんの年齢や発達段階に合わせて、継続してサービスを利用できます。

Q6. セルフプランを提出した後、修正はできますか?

A. 提出後でも、内容を修正することは可能です。市区町村の窓口に相談し、修正した計画を再提出すればよいでしょう。ただし、受給者証の発行前であれば修正しやすいですが、発行後は手続きが必要になる場合があります。

Q7. 相談支援事業所が見つからない場合、どうすればよいですか?

A. さいたま市では、相談支援事業所の数が不足しており、新規受け入れが難しい事業所もあります。まずは市区町村の障害福祉課に相談し、空きのある相談支援事業所を紹介してもらいましょう。

もし見つからない場合は、セルフプランで申請を進めることもできます。ただし、将来的に相談支援を利用したい場合は、早めに事業所探しを始めることをおすすめします。

Q8. セルフプランを作成する際、施設に相談できますか?

A. はい、利用予定の放デイや児発の施設に相談することは可能です。多くの施設では、セルフプラン作成のアドバイスや、記入例の提供などのサポートを行っています。遠慮せずに施設のスタッフに相談してみましょう。

Q9. セルフプランと受給者証の関係は?

A. 受給者証を取得するためには、サービス等利用計画案(セルフプランまたは相談支援事業所作成の計画)を市区町村に提出する必要があります。計画案を提出後、市区町村が審査を行い、問題がなければ受給者証が発行されます。

受給者証がないと、放デイや児発のサービスは利用できないため、計画案の提出は必須です。

Q10. 保育所等訪問支援をセルフプランに含めることはできますか?

A. はい、保育所等訪問支援もセルフプランに含めることができます。「その他」の項目や「労働や日中活動」の項目に、訪問支援の必要性や頻度を記入しましょう。

保育所等訪問支援は、専門スタッフが保育所や学校を訪問し、お子さんが集団生活に適応できるよう支援するサービスです。放デイや児発と併用することで、園や学校と療育施設の両方でお子さんをサポートできます。


セルフプランの前に相談支援事業所に相談するという選択肢

セルフプランは保護者自身で作成できる便利な制度ですが、「本当にこれで良いのか」「もっと良いサービスの組み合わせがあるのでは」と不安になることもあるでしょう。

そんなときは、セルフプランを選ぶ前に、まず相談支援事業所に相談してみることをおすすめします。

相談支援事業所でできること

相談支援事業所では、相談支援専門員が以下のようなサポートを提供します。

  • お子さんの発達や特性の評価
  • 地域の施設情報の提供
  • サービス等利用計画の作成
  • 施設との連絡調整
  • 定期的なモニタリング(見守り)
  • 子育ての悩み相談

相談支援は、利用者負担がなく無料で利用できるため、気軽に相談できます。

こんな方は相談支援事業所の利用がおすすめ

  • 初めて障害児支援を利用する方
  • お子さんに合った施設の選び方が分からない方
  • 複数のサービスを組み合わせたい方
  • 子育ての悩みや不安を相談したい方
  • セルフプランの作成に不安がある方

さいたま市の相談支援事業所

さいたま市には複数の相談支援事業所があります。例えば、FabriCoでも相談支援事業所を併設しており、以下のような相談に対応しています。

  • 自分の子が障害かもと思ったときの相談
  • 子育ての悩み相談
  • 学校や園での困りごとの相談
  • サービス等利用計画の作成

FabriCoの相談支援は、ロボット・プログラミング療育や工作ものづくりの専門施設だからこそできる、お子さんの興味や強みを活かした支援計画の提案が可能です。

詳しくはこちら: FabriCo相談支援事業所

さいたま市内のその他の相談支援事業所

さいたま市内には、エリアごとに相談支援事業所があります。以下の記事も参考にしてください。


さいたま市で放デイ・児発をお探しならFabriCo

セルフプランや相談支援の利用を検討する中で、「どんな施設を選べば良いのか」と悩む保護者の方も多いと思います。

さいたま市でロボット・プログラミング療育に特化した放課後等デイサービス・児童発達支援をお探しなら、**FabriCo(ファブリコ)**をご検討ください。

FabriCoの特色

1. ロボット・プログラミングを中心とした療育
FabriCoでは、ロボット製作やプログラミング学習を通して、お子さんの論理的思考力や問題解決能力を育みます。お子さんの「好き」を活かした活動だから、楽しく続けられます。

2. 工作・ものづくりで創造力を伸ばす
ロボットやプログラミングだけでなく、手を使った工作やものづくりの活動も豊富に用意しています。完成したときの達成感が、お子さんの自信につながります。

3. 放デイ・児発の両方に対応
FabriCoは放課後等デイサービス(放デイ)と児童発達支援(児発)の両方を提供しています。幼児期から学齢期まで、お子さんの成長に合わせて継続してご利用いただけます。

4. 2025年11月から保育所等訪問支援を開始
保育所や学校を訪問し、お子さんが集団生活に適応できるようサポートする「保育所等訪問支援」を2025年11月から開始します。放デイや児発と併用することで、園・学校・療育施設の連携が取れ、お子さんの成長をより総合的に支えられます。

なお、訪問先でロボットやプログラミングを行うわけではなく、お子さんが集団の中で過ごしやすくなるための環境調整や、先生方へのアドバイスを行います。

5. 相談支援事業所を併設
FabriCoには相談支援事業所も併設されています。セルフプランの作成が不安な方、子育ての悩みを相談したい方、学校での困りごとを相談したい方など、お気軽にご相談ください。

FabriCoはこんなお子さんにおすすめ

  • ロボットやプログラミングに興味があるお子さん
  • 工作やものづくりが好きなお子さん
  • コミュニケーションが苦手だけど、興味のあることには集中できるお子さん
  • 達成感や成功体験を積み重ねたいお子さん
  • 論理的思考力や問題解決能力を育てたいお子さん

FabriCoの利用方法

FabriCoのサービスを利用するには、受給者証が必要です。受給者証の取得方法や利用の流れについては、以下のページで詳しく解説しています。

詳しくはこちら: FabriCoの利用方法

お問い合わせ

FabriCoへの見学や体験のお申し込み、ご質問などは、公式サイトからお気軽にお問い合わせください。

公式サイト: https://fabrico.fun


まとめ

さいたま市で放課後等デイサービスや児童発達支援を利用する際のセルフプランについて、記入例を交えながら詳しく解説しました。

セルフプランは保護者自身で作成できる便利な制度ですが、初めての方には難しく感じることもあります。作成に不安がある場合は、相談支援事業所に相談することをおすすめします。

また、お子さんに合った施設選びも重要です。ロボット・プログラミング療育に興味のある方は、ぜひFabriCoの見学や体験にお越しください。お子さんの「好き」を活かした療育で、楽しみながら成長できる環境をご用意しています。


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施設情報
FabriCo(ファブリコ)
さいたま市のロボット・プログラミング療育専門 放課後等デイサービス・児童発達支援
公式サイト:https://fabrico.fun
相談支援:https://fabrico.fun/consultation/
保育所等訪問支援:https://fabrico.fun/visit/

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